中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
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企業献金の是非など論ずるまでもなく 

2010-01-12 | 政治・経済を考える

企業献金は必要-経団連会長

 日本経団連の御手洗冨士夫会長は12日の記者会見で、民主、自民両党への企業献金の判断材料として2004年から実施してきた政党の政策評価について、「ゼロベースで議論し、見直してみたい」と述べ、廃止も含めて抜本的に見直す考えを表明した。企業献金の是非については、「社会貢献の一環という考えは変わらない」と、必要性を改めて指摘した。同会長は、「時代が変わり、民意が変わり、政権が変わった。社会変化に応じて対応するのは当然だ」と政策評価見直しの理由を説明。毎年7月に行う夏のフォーラムに向けて具体的な議論を進める考えを示した。経団連は例年、1月に公表する10項目の「優先政策事項」に沿って両党の政策を秋までに点数評価し、会員企業の献金の判断基準としてきた。しかし、評価を反映した献金額が与党時代の自民に偏り過ぎたこともあり、政権交代があった昨年は点数評価を急きょ中断した経緯がある。御手洗会長は同日の会見で、成長戦略の早期実行などを求めた「2010年の重要政策課題」を発表したが、「政策評価とは直接関係ない」と従来の優先政策事項との違いを説明した。(jijicom)

  日本の多くの企業は、技術水準の高さを背景に国際的な評価は高い。グローバル企業を軸に、「豊かな都市経済圏」を築いたところもある。日本経済は、少子高齢化などいくつかの難題を抱えながらも、どうやら「成熟」してきている。しかしながら、「企業献金」の是非など論ずるまでもなく、「社会貢献の一環」などにしてはいけない。少しでも正当に「社会貢献」を考えるならば、周辺環境の整備や文化施設・活動の支援などがよりいい、誰しもが思いつく。むろんそれらは、多くの企業が既にしていること、企業(財団)美術館や企業(財団)スポーツなど、日常的に目にすることができる。これからは、NPOなどへの寄付など広範囲に行われることが予想される。厳しくなる「グローバル経済」に対応するには「法人税を下げる」ことも考えられる、そのためにも「賢明な社会貢献」が不可欠になる。企業の円滑な成長は、おそらく「足元(立ち位置)」にあるものと思います。「企業献金」に健全な「企業の姿」を見出すことができません、再考すべきことと思います。

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小沢一郎さんの「党幹事長辞任」も視野に入ってくる

2010-01-12 | 政治・経済を考える

小沢氏側に23億円移動=新生、自由党解散時に多額の公金流入

 小沢一郎民主党幹事長が、過去に党首などを務めた「新生党」と「自由党」を解党した際、両党に残っていた政治資金計約23億円を、同氏関連の二つの政治団体へ移動させていたことが11日、分かった。両党には解党した年に政党交付金など12億円を超える公金が支給されていたが、大半が小沢氏側に移された資金に含まれていたとみられる。多額の公金流出には、「法の抜け道を利用した」と批判する声もある。小沢氏の豊富な資金源の一端が明らかになった。政治資金収支報告書などによると、両党の政治資金の受け皿となった団体は「改革フォーラム21」と「改革国民会議」。いずれも、かつて小沢氏の個人事務所があった東京都千代田区のビルを所在地とし、同氏の側近とされる人物が会計責任者を務めるなどしている。小沢氏が代表幹事だった新生党は、新進党へ移行する直前の1994年12月、党本部と10支部に残った資金の大半に当たる計約9億2526万円を、改革フォーラム21へ寄付した。新生党には同年、国から立法事務費として4億7970万円が支給されていた。小沢氏が党首を務めた自由党も、民主党との合併直前の2003年9月、約13億6186万円を改革国民会議へ寄付した。これは同年の自由党による支出総額の6割を超え、政党交付金約5億6096万円も含まれていた。このほか同年には、立法事務費1億7550万円も支給されていた。09年3月時点でも、両団体には計約17億4682万円が残されており、現在も小沢氏の支配下にあるとみられる。(jijicom)

  小沢一郎民主党幹事長の「資金源」が明らかになるにつれ、献金疑惑に加え、多額の「公金流出」の疑念も再び湧いてくる。「政治資金規正法」は『ざる法』と揶揄され、1995年(平成7)1月に資金調達のあり方、透明性について大幅な改正がなされたが、いまだに多くの問題が残る。政治家の倫理に関わる課題でもあり、不透明な政治資金収支についてはより詳細な規制が必要になる。小沢一郎民主党幹事長の「政治資金」が、「合法的」なものかどうかはわからないが、こういった『疑念』がもたらす「政治不信」は大きく、民主党に与える「イメージの悪化」は避けることはできない。小沢一郎さん個人にとっての「逆風」かもしれませんが、新政権の政策遂行にとっても「逆風」であることに違いない。時間がかかれば、小沢一郎さんの「党幹事長辞任」も視野に入ってくる。民主党の指針(決意)を促すほどの問題になるかもしれない。ふりかえってみれば、政治の局面にはその存在感を示してきた小沢一郎さんでしたが、その評価はいつも大きく分かれたものです。希有な政治家であることには違いない。

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