コメント
 
 
 
「恋塚」という名前もちょっと変な気がしますが… (yukariko)
2011-01-05 21:36:32
文覚が昔の恋を偲んで「恋塚」としたのなら分かる気もしますが、横恋慕されて我が身を犠牲にせざるを得なかった袈裟の首を埋めた塚、墓を「恋塚」と呼ぶ、そうだとしたら供養するから恨みを残さず成仏せよと言われても袈裟御前が『いい気なものだ・皆貴方のせいではないか!』と恨んで毎夜化けて出てきそうな気もします。

己の欲心を悔い改めたからこそ、即出家して修行し、世の中をよくしたいと日本中を説いて回る僧侶になったのでしょうか?
それはまた別で僧侶としての野心ではないかと思いますが(笑)

下鳥羽は草津ともいわれ都より西国へ赴く人々の乗船地で、備前の児島に流された藤原成親や厳島神社へ御幸された高倉上皇はこの草津の湊から乗船された…と書いて下さったので、それまで西に向かうのは陸路西国街道ばかりと思っていたのが違って、水運が近世まで京の近くまで来ていたと知りました。
(芭蕉の遺骸を大阪から大津の義仲寺に葬った時も草津まで舟で運んだ話も読みました)
京に入るのは大阪天満から三十石舟で伏見寺田屋の浜迄でそこから陸路とばかり。
江戸末期も草津の湊はまだあったのでしょうか?

高貴な人々の数奇な運命を眺めた鳥羽離宮の跡が公園になっているとは知りませんでした。
春、桜の頃にでも一度訪ねてみたいと思います。
 
 
 
伏見船場はご実家のお近くでしたね (sakura)
2011-01-07 13:55:08
宇治川の支流に設けられた伏見船場は伏見築城にともなって水上、陸上交通の要地となり、淀川を利用して東国に向う参勤交代や伊勢神宮に参詣する人々はこの船場で陸に上がり目的地に向ったそうですが、
大阪南御堂近くの旅舎で亡くなった芭蕉の遺骸も淀川を上り、伏見に上陸し大津の義仲寺に埋葬されたのでしたね。源義仲の墓を守る義仲寺へはyukarikoさんもお参りして下さいました。
「江戸末期も草津の湊はまだあったのでしょうか?」ですが江戸時代になると鳥羽街道は物資輸送の地として栄えます。これを示す下鳥羽の羽束橋から100mほど南の堤防上に魚市場遺跡碑が建っています。下鳥羽草津湊で陸揚げされた生魚や物資は鳥羽街道を北へと向います。
明治になり鉄道が開通すると淀川からの物資の輸送はとまってしまい、下鳥羽草津も伏見船場とともに衰微していきます。現在は東寺から南下する国道一号線が鳥羽街道にかわる幹線道路になっています。
若い日の文覚は袈裟に心を寄せて過ちを犯しますが、頼朝に挙兵を促して、時代を動かすキーマンとなり、頼朝が天下をとるとその力を借りて神護寺や東寺を再興しています。このようにして平家滅亡のきっかけをつくった文覚ですが、今度は六代(維盛の子・重盛の孫)の助命を願うために頼朝を追っかけまわします。
この辺のことや六代の運命は平家物語(下)六代や断絶平家に詳しく語られています。大部先のことになりますが、六代助命嘆願に奔走する文覚の活躍を見てみます。

 
 
 
Unknown (ローズ)
2017-05-23 02:12:52
こんにちは、たまたま本日恋塚寺に参詣してきました。なんともやりきれない事件ですが、恋塚が文覚の神護寺のほうを向いている、というのは正直私も違和感です。ストーカーみたいに迷惑だったんじゃないでしょうか。そちらを向きたいかしら?3人でわざわざ木像を並べてほしいかしら?と、それは正直、思います。ただ、文覚は神護寺以外にも有名寺院の再興、そしてなにより源頼朝の挙兵を鼓舞したという点では、エネルギッシュに歴史を動かした怪僧です。六代の助命の件といい、行動が読みにくい人ですが、その点は評価せざる得ませんね。ただ、…袈裟御前の件については、衝動的に過ぎ御夫婦が気の毒です。色々、各方面の方々に、酷くはた迷惑な人だったに違いないと思います。それが彼の魅力?でしょうか。八百年前の方々ですから、袈裟の思いも実際はどうだったか、迷惑だけだったのか、本人でないとわからないかもしれませんね。野暮ですみません。大変興味深いHPを有難うございました。
 
 
 
ご訪問ありがとうございました (sakura)
2017-05-23 15:35:49
ローズさま 
ちょっとアクセスが悪いのですが、恋塚寺へ参拝なさったそうですね。

さて文覚出家のいきさつは、中国にも似たような話があるので、
作り話であろうといわれていますが、その動機が
恋愛問題の破たんにあったことは確かであろうとされています。

「源平盛衰記」に書かれていることが、どこまでが史実なのかは
私にはわかりませんが、本当にはた迷惑な人ですね。

ともかく文覚は己の思うままに生きた荒法師という感じがします。

 
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