コメント
 
 
 
悪源太義平は強いけれど後継の器ではなかったのでしょうか? (yukariko)
2010-03-02 19:21:08
父義朝に北国に行けと命じられて越前国足羽まで下っていたのに父の仇を取ろうとまたよく知らない京に舞い戻ったのが変ですね。
北国が駄目なら関東にどうにかして戻ればと思いますが、平家の勢いが強くて街道も無事には通れなかったのかも。
従者もなく全くの一人ではなかったと思うのですがその後の行動も強いだけの猪武者のような気がします。
六波羅で平家一門の誰かを打ち取ったからといってそれだけで平家が滅びる訳もなく、父の言いつけどおりに越前越後の源氏を頼ってそこで源氏の足場を固めれば、又の日もあったかもしれないのに、思慮が足りないばかりに若い自分のみならず父の郎党志内六郎景住をも無駄死にさせてしまった訳ですね。

若過ぎてつてを求めるすべも知らなかったのかしら?都に後援者がいるのといない者の差でしょうか。

菅原道真が死後雷となって藤原時平を始め一門を焼き殺した話が説話にあるからでしょうが、義平が自分を捕まえ、首を切った難波二郎経遠に祟ったのは短絡過ぎると思うのですが(笑)
悪源太の単純な頭では立派に繋がっていたのでしょうね。
 
 
 
道真の怨霊を下地にして (sakura)
2010-03-03 16:38:44
道真が太宰府で非業の死を遂げると、その後清涼殿に落雷があり、
藤原清貫が亡くなりさらに醍醐天皇が崩御し、つづいて
天変地異が繰り返されたことから、これらの出来事は
道真の怨霊の祟りとして恐れられ、道真を天神として祀ることになります。

その背景には、無実の罪等により恨みを残し非業の死を遂げた人たちの怨霊が
天変地異や物怪、疫病をもたらすとして、その霊を鎮めようという古くから京都にある御霊信仰がありました。
相國寺の北には上御霊神社、寺町丸太町辺りには下御霊神社が鎮座し、
怨霊が神に祀り上げられて鎮まっています。

当時の人々にとって雷が鳴るメカニズムも地震、風水害などが起こる原因も分からず、
それらは恐怖の神以外の何物でもなかったようです。
京都は雅な都である反面、こうした怨霊や物怪が住む場所でもあったのですね。

悪源太が雷神となり恨みを晴らすという話は「尊卑分脈」の義平の項にも
同じような物語が伝わっているようです。
悪源太の猪突猛進の活躍、中でも待賢門院での重盛との華々しい合戦のありさま、
六条河原では義平の首を斬ると胴体と首が中々離れなかったという、
すさましい気迫が、その死後、雷が都付近にさかんに落ちたことと結び付けられて生まれた物語なのでしょう。

悪源太が一人で都に上った事情が「日本古典文学大系」の付録に載せられている「古活字本」にあります。
父の命に従って飛騨の國迄下り兵を集めると、
義平の下には源氏一族が多く集まってきますが、
やがて義朝が討たれたと聞くと皆心変わりして去っていきます。
義平は自害しようとしますが、清盛かせめて清盛の子供一人だけでも討って
無念を晴らそうと一人だけで都に上ったと書かれています。
「古活字本」というのは朝鮮半島から伝わった、木や金属の活字を組んで
印刷された本のことで安土桃山から江戸時代初にかけて
約50年間に限って印刷されたものでその後は衰退していきます。
 
 
 
以前の青葉の笛の記事の時に (yukariko)
2010-03-03 21:39:39
「青葉の笛」で検索すると義平が残したとされる青葉の笛があり、それは現在の福井県大野市にあり、その和泉村村長の娘との間に一女を儲けたといわれる…笛は子孫の朝日家に伝わったとか。

この乱以前に福井県近くまで足を延ばし、子供を設け八幡宮を勧請したりしているから、父の命で東山道の美濃・飛騨に向かった時はある程度あてがあった訳ですね。

でも実際に飛騨国に着き兵を募り、かなり集めたのに、義朝横死の噂が伝わると皆逃げ散ってしまった…
口では味方するといいながらも勝ち目がないと分かると手のひらを返すように心変わりした態度を取る源氏を見てそれで悪源太は絶望したのですね。

父の命で関東から京に向かった時も源氏は東国ばかり関心があって、17人しか従わなかったとウイキペディアに書かれていました。

先に書いた義平への感想を修正したくなりました。
 
 
 
訂正 (sakura)
2010-03-04 14:44:14
待賢門院を待賢門に訂正させてください。
 
 
 
情報ありがとうございました! (sakura)
2010-03-04 14:45:28
義平は保元の乱では、東国から動かず、平治の乱で父を助けるため都に来たのですが、
福井県大野市にはそんな言い伝えが残っているのですか。面白いですね、また調べてみます。
 
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