みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

歯科治療

2008-10-27 19:20:27 | 化学物質過敏症

虫歯があるのに、K子さんは治療を受けることが出来なかった。被せもの・詰めもの等々、歯の治療には様々な化学物質が使われる。化学物質過敏症(CS)のK子さんにとっては、辛い症状が起きる危険が一杯だ。

CS症状が軽快してきたK子さんは、25日に歯科医院へ行った。待合室に入ると、様々な化学物質の臭いで気分が悪くなった。K子さんは自らの気功(内気功)で気をコントロールして落着いた。でもまた気分が悪くなり、不安が募った。

順番が来て、K子さんは診察室に入った。お医者さんがにこやかに声を掛けて下さった時、K子さんの心の不安はすっと消えて、同時に気分が悪い症状も無くなったそうだ。

そのお医者さんは、CSに配慮した治療方法をK子さんに事前説明して下さった。慎重かつ自信をもった治療だった。K子さんは身も心も落着いて治療を受けることが出来た。

心の不安や怖れがCSの身体症状を呼び寄せることを、K子さんは再認識された。心は体の一部、と私は思っていた。今、体は心の一部でもある、と思う。そして人の心は他の人の心へ、確かに伝わっていくのだ、と。