稲返し

2017-09-22 04:46:47 | 日記

 台風一過また雨降りで水田の低地には所処に水が溜まっている。軟らかい圃場で依頼されたコンバインでの稲刈り作業いつまでも圃場乾くのを待って入られず刈り取りを始めている。50町歩ほどの狭い面積の圃場で大型コンバインを持って入る農家はいない。まして大型乾燥調整施設は過剰投資になるので小型コンバインを持っていても余所の地域の乾燥施設に運んでいる。

組合員1戸平均30アール程度の水田所有で減反除きの実質田植え面積は平均20アール程度。農外収入や果樹、畜産経営で若い跡継ぎ少なく主に兼業農家。水田の水管理も手抜き気味で抜かる圃場で稲刈り作業は難儀している。

大型コンバインなので幅の広いキャタビラだから圃場に入れるが小型コンバインでは泥濘にはまり無理。圃場は1枚の面積は小さく不整形で散在して作業効率は悪いがコンバインで刈り取りしてくれるので助かる。

暫くは晴れの天気が続くようでこれから圃場が乾いて来ると余所から来たコンバインでの刈り取り作業で賑やかになって来る。我が家の杭掛け自然乾燥米のヒメノモチ、雨続きで稲杭に掛かっている稲藁の中まで雨水が入って湿っぽい。藁丈の長いヒメノモチで籾の重さで稲穂が地面に付いている。

稲杭には横木2本で稲藁が下がるのを止めていたが藁丈が長いので掛け換えをして稲穂が地面に着くのを防いでやる。1本毎稲杭の結んである横木を上に上げて稲穂が地面に着くを防いでやる。折れ曲がって稲わら、地面着いた稲穂は湿気があり気温が上がって暖かくなって来ると青い芽が出て穂発芽状態になって来る。

早く乾かして稲杭の下も風通し良い状態にしてやらないと発芽米になってしまう。稲藁は畜産農家の大事な飼料として使っているのでカビの生えた稲藁はやれない。稲藁の乾いた午後から一束毎杭から杭に上下交換して掛け換えをしてやる。昔は稲穂を中に包んで稲藁を外に出して2回掛け換えをして難儀していた。