４時前には数羽の雀の鳴く声で騒がしくなって来る。昔は屋敷畑のサクランボの収穫時期は雀、ムクドリの集団が来て突いて大賑わいで販売できない程の被害果だった。未だ雨除けハウスの無く露地物サクランボで雨の被害と野鳥の被害で大変な物だった。
野鳥に食べられるサクランボが勿体無い今は亡き母は１８リットルのブリキの菓子入れの空き缶を棒でガンガンと叩いて野鳥を追い払っていた。今とは違い雀が沢山いて未だ餌付けの早い小雀もいっぱいいて野鳥追いも大変だった。ブリキ缶を叩いている内は雀は泣き止むが離れて家に戻って来るとまた集まって啄ばんで騒いでいる。
難い雀で独り事を喋りながら園地に行ったり来たりで難儀している姿を笑って見ていた。近年野鳥は少なくなり屋敷周辺にいる雀の鳴き声も少なくなり不思議はくらい静かだ。増えて来たのはカラスで他の野鳥は激減している。
久しぶりの明るい日射しで気温も上がり気持ち良くサクランボの収穫をする。まだ葉摘みの終っていない所はあるが露地サクランボの収穫をする。何回も雨に当たっているが実割れは少なく珍しい年だ。