農地

2015-02-15 06:16:15 | 日記


 バブル期の農業構造改善事業で行なった施設園芸当時は華々しく農業の先端を行って周辺の注目の的だった。新しい品種を導入してハウス栽培、雨風関係なく通常の農作業の服装で仕事が出来て生産される農産物も高価で懐を肥やした。それでも後継者が育たなず鉄骨ハウスを倒して更地にしたり頑張ってやっていた。
 耐用年数も過ぎ所処のケ所が腐れが入り補修しながらハウス内に新品種を改植しながらやっている。プロ級の栽培技術者の集団で所得は高額者ばかりだが後継者が少なくなっている。発足当時の方々は高齢で子供達は仕事の関係で県外に住所を移動して生活をしている。
 何処の農家も労働力は目いっぱいで他所から借りて栽培面積を増やしてまで農業経営をやる気力は無い。農産物は昔のように生産量が少なく物量で商売が出来た時代とは違い安心、安全、良品質の販売に変ってきた。高齢化、少子化で消費量も少なく海外からの輸入農産物が溢れて農業経営も大変な時代。

これまで農業経営を果樹中心に変えてやりたい若者がいて近くの今流の園地を探していた。なかなか探し当てる事が出来なく困って奔走していると施設の棚利用でマイナー樹種を栽培希望者が聞えて来た。施設栽培の農家も最初始めた人とは違い他所の人借りていたが急遽都合により合意解約で放任園地になる所だった。
 今回は又別人が借りる予定で園地は秋の施肥、剪定も終わり直ぐにでも栽培が始められる状態だったが。心変わりがならない内にと猛吹雪の中園地を案内する。1度除雪は終った農道は又大荒れ模様の吹雪空で車での通行は出来ず歩いて道案内する。悪天候で施設にも積雪の状態で借りての判断は難しかったが一応賃貸借料金も互い納得して口約束をした。