一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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「住宅最大のトラブル転じて福となす」(7)

2006年12月11日 10時04分04秒 | 住宅最大のトラブル転じて
おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

初めてご覧になる方は、2006年11月30日 からご覧下さい。

今回の問題は、この工事業者が倒産するということです。
『最悪の場合はどうなるのか?』
私が深刻なトラブルや問題にぶつかったときには、まずこのように自問自答します。

そして、少しでも早く最悪の事態に対しての覚悟を自分自身にさせるのです。
最悪の状況に陥ることに対しての覚悟さえできたなら、後はそれを好転させるために
自分に何ができるかを考えることに時間を費やし、考えられることを前向きに
実行していくよう努力をするだけです。
いたずらに恐怖心や不安な気持ちのままでズルズルと時間を過ごすことほど、悪いことはありません。

今回の場合、まず業者が倒産することは間違いなく、契約金は帰って来ない。
工事金額も他の業者との新たな契約では、予算オーバーとなり、完成時期も延びる。

契約金はAさんが支払ったもので、業者とAさんの請負契約ですから
本来は設計事務所は関係ありません。

でも、「法的には責任がありませんから」と言えるでしょうか?
私を信じてすべてを任せてくれた施主に対して、とても言えませんし、
それを言うくらいならミタス一級建築士事務所の経営理念とかけ離れていきますから、
設計事務所を畳んで勤め人になった方がましです。代表になるべきではありませんね。

第一の覚悟は、まず契約金は私が負担しようと決めたことです。

Aさんご夫婦は、「3階の屋上などあきらめますから」とまでおっしゃって頂きましたが、
そういう心優しい方には、なおさらこちらが責任を取らなくては申し訳ありません。

さらに、この金額で行ってくれる業者を探さなければなりません。その方が今回は難しそうでした。
私の第二の覚悟は、Aさんご夫婦にもスタッフにも「私がすべて責任をもって最後まで行い、
差額が出たものや延期による家賃分も負担させて頂きます。」と宣言してお詫びいたしました。

実際はこんなことをしていると、工事業者と違い薄利で行っている設計事務所です。人件費や事務所経費を考えると、自宅でひとりで行っているならともかく、どの設計事務所も良心的な設計事務所ほどギリギリの状態ですから、すぐに潰れてしまいます。

でも、このように覚悟を決め、宣言したらあとは少しでも好転させるべく
前向きに行動していくだけで済むのです。

結局、業者は倒産しましたが、あれこれもがき続けたところ、
驚くことに次から次へと思いがけない方向へと事態が好転していったのです。




次回、 「住宅最大のトラブル転じて福となす」(8)へ続く

神奈川県横浜市 住宅設計 注文住宅の ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
http://www.mitasu.com/



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