私、足首の痛みで無理しないように杖携行の身となって約4ヶ月。今回は一寸長いです。そして鉄道・バスに乗れば、極力腰掛けるようにしています。立っていても大丈夫ですが、揺れで足首に負担をかけるわけにはいかず、正常な右足に軸重をかけ左足は添えてるだけです。
なので以前だったら狭くて座れない場合でも、隙間があれば腰掛ておりますし、こんな状態ゆえ優先席の対象でもありますし、優先席にも座ります。いや優先席の方が多いかな。名古屋市交通局の地下鉄は電力節約なのか、扉間の蛍光灯を一つ外していて、その部分が暗く、今では連結部での乗車ばかり。
その優先席はその連結部に設定されています。連結部の片側や或いは両側ともで、名古屋の地下鉄は運転台のある車両を除き、各車両の両端にあります。
これはコレでいいのですが、私がこんな身になって分かったこと。走行中に移動はできないので、降りる時も完全に車両が停まってから「ヨイショッ」と立ち上がるほど。なので扉の直ぐ近くに座りたいですね。なので優先席は車両端のコーナー部分だけでなく、扉脇の一席か二席も優先席であってほしいなと感ずるようになりました。こんなこと今までの私では気付きませんでしたね。
ちなみに私、扉間の席は真ん中の席に座っていました。
しかしこんな優先席も今や、有名無実化しつつある現状。名古屋市の地下鉄はまだそれ程でもないですが、名鉄はもう殆ど、JR東海は完全に背もたれカバーが色違いだけの席ですね。全く認知されていません。
地下鉄もラッシュ時にはどういうわけか、健常と思われる方が堂々と座り、優先席対象者と思われる方が来ても、気付いているのか気付かないのか、しらんぷりな人が多くなりました。元々「優先」席なので空いていれば座っていい席です。私は足が痛くない時期でも座ります。しかし優先である以上、座るべき方が来れば譲らねばなりません。私はそうしています。席を代わるぐらいなら・・・で、最初から優先席に座らない方が多いそうで、逆に考えれば代わる気のない方が最初から優先席に座るのでしょうか。
優先席の床には赤いシートが張られ、「携帯電話の電源を切ってください」と。見えていても見えないでしょうね。
さて、JR東海。どういうわけか、全く優先席が機能していませんね。私の観察範囲内だけですけど、JR東海の車両は各車両の偶数側の二列(クロスシート)、もしくは車端部(ロングシート)が優先席ですけど、駅停車で扉が開くと、普通に優先席に座ってきます。まるで一般の席のように。これどういうことなのでしょう。いや座られてもいいですが、対象者が来てもずっと座り続けたままの光景も何度か目にしています。
名鉄もJR東海の現状に近いですね。車端部のロングシートが優先席だと、ドアに近い側が優先席、続いて隣が普通の席で、分かり難いところもあるようです。
これらネガティブなこと書いてしまいましたけど、優先席や優先席以外でも代わっていただけます。世の中、捨てたものではありませんね。気配りのできる方、まだまだ多くいらっしゃいます。
と、あんなこんなで、コレまで車内の人間模様を見てきた私、そして優先席の対象者に一時的にせよなってしまった私が、その目で見て感じたことを書いてみました。これらは一括りに言葉にすると、「ユニバーサルデザイン」ですね。障害者対策はどうしても車椅子の方ばかりになってしまうことを以前書きました。こうした対策はそれぞれの方の眼から見たものでなければならないことを、最近常々感じています。
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