mitakeつれづれなる抄

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図書館の資料・返却忘れると延滞金?米国で78年ぶり返却

2012年09月05日 | 書店・図書館

 2日前のYahoo!トピックにあった記事です。米国シカゴ市の図書館で8月30日、一冊の図書が返却されました。その図書、実に78年前に貸し出されたもの。返却に訪れた女性は捕まえられるのでは?とおびえていたそうです。

 その図書は、返しに訪れた女性の母が、その持ち物からシカゴ市のこの図書館のスタンプのついた図書を発見。この図書館では今、延滞金免除のイベントが行われていたため、これを機会に返却に訪れたらしい。

 そして図書館の担当者は、返却処理を無事行い、返してくれた礼を告げたという。

   ◇   ◇   ◇

 さぁこの記事で気になったこと二点。

  • 78年間も督促が行われなかったのか
  • 図書館に返却遅延の延滞金があるんですね

 先に延滞金のこと。日本の図書館は図書館法に定められた公共図書館と、それ以外の大学・学校・企業内の図書館とがあります。公共図書館は「その費用を利用者に請求してはならない」という大きな定めがあり、特殊な事情で無い限り一切の利用費用はかかりません。

 なので返却忘れの資料(図書やCDなどをこう言う)があっても、督促は行いますが、延滞金は請求しません。いつだったかラジオ聞いてたら、大学4年生で就職も決まり身の回りの品を整理すると、小学校の時に借りた本が見つかり、10年以上ぶりに返しに行った、というお便りがありました。スタジオ興味シンシンで、カウンターの担当者、普通にバーコードを読み取り、「返却ありがとうございました」と、それだけ。無味乾燥なのか凄いのかよく分からない展開でした。

 一方で大学図書館などはこの図書館法の範疇から外れるため、返却忘れのペナルティとして延滞金の制度がある図書館があると知り、或いは一定期間の貸出し制限を与えるという図書館もあるそうです。

 そして78年間も借りたまま。これはねぇ・・・。先ほどの大学生が小学校の時の10年以上とはスケールが違う。78年間も「返して下さい」が無かったのでしょうか。そして延滞金の上限が無いと今回の免除が無ければ、軽く6000ドル(約47万円)になっていたらしい。

 シカゴ市の図書館、78年前と同じラベル使っていたのでしょうか。この間に資料の整理もあったりしたと思いますし、恐らく行方不明資料として破棄扱いになっていたのではと推測します。

 この行方不明資料が日本でも結構あるらしいです。その殆どは無断持ち出しで、早い話「窃盗」。図書館資料といえども」貸出し手続を経なければ、それは窃盗、泥棒です。加えて図書資料に書き込みや切り取り、利用者のマナーが相当悪い現実もありますけど、だんだん話が脱線しかけたので、今回はここまで。


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