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風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

年賀はがきのひみつ

2018-01-14 00:07:14 | 日々の生活
 ディズニーランドの「隠れミッキー(Hidden Mickey)」の如く、あるいは三鷹の森ジブリ美術館の「隠れキャラ?」の如く、お年玉年賀はがきにもいろいろ仕掛けがあるらしい・・・というのはどうせ私が知らなかっただけなのだろう。始まりはディズニー・キャラクターの年賀はがきの「隠れミッキー」だったのではないかと思うのだが、まあ、その当否はさておき、それを知って、早速、届いた年賀状をひっぱり出し、なるほど、手の込んだ遊びがあることを確認し、思わず嬉しくなった。日本郵便もやるなあ、と。
 これで年賀状の発行枚数の凋落傾向に歯止めがかかるとは思えないし、日本郵便だって期待していないだろう。
 思い出したのは、クリスマス・イブに北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)で行われる「サンタ追跡」だ。通称NORADは「アメリカ合衆国とカナダが共同で運用している連合防衛組織で、北アメリカ(アメリカ合衆国とカナダ)の航空や宇宙に関して、観測または危険の早期発見を目的として設置され」(Wikipedia)ており、普段は「24時間体制で人工衛星の状況の観測、地球上の核ミサイルの発射警戒や戦略爆撃機の動向監視などを行っている」(同)のだが、クリスマス・イブにはサンタを追跡する。実に1955年から続く伝統行事で、Webサイトもある(但し今は、“Come back Dec. 1 2018”と書いてある:上の添付画像参照)。
 きっかけは、当時、通販企業シアーズ・ローバックが出した広告「サンタに電話しよう」で、間違って記載した電話番号がよりによってNORADの前身機関であるCONADの司令長官に繋がる番号で、しかも、ソ連(当時)からの攻撃などがあった場合のみに鳴るような極秘「ホットライン」作戦の番号だったというから、おおごとだ。その広告を見たある少女がサンタへの電話だと思って胸の高鳴りを抑えつつ電話し、その呼び鈴が鳴ったときの司令部の張り詰めた状況は想像に難くない。電話を受けた司令長官は、サンタが南に向かった形跡がないか部下にレーダーで確認させたという。これが伝統となり、以来、60年以上、現在に至るも世界中のボランティアを巻き込んで特殊任務が続いているという。
 こうした粋な遊び心は日本では難しいだろうなあと思っていたので、まあそこまで大掛かりではないにせよ、日本の正月にささやかな遊び心があってもよいと思った次第。
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