風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

大谷翔平の強運

2018-04-06 00:46:37 | スポーツ・芸能好き
 ゴジラ松井がメジャー・デビューした2003年、開幕戦で初打席に初ヒット、本拠地ヤンキー・スタジアムでのデビュー戦でメジャー初本塁打となる満塁本塁打を右翼席に叩き込んだのを思い出した。大谷翔平も、開幕戦で初打席に初ヒット、本拠地エンゼル・スタジアムでのデビュー戦で第一打席にメジャー初本塁打を放ち(ワイルドピッチがなかったら満塁本塁打になるところだった)、この試合は4打数3安打3打点と大活躍した。この本塁打について、ロサンゼルス・タイムズ紙は、勝利投手になった後2日以内に打者として一回に本塁打を放つのは実に1921年のベーブ・ルース以来で、「歴史的」と評価した。その翌日も、二試合連続本塁打を含む5打数2安打2打点と活躍し、しかも本塁打は、昨年最多勝で自身二度目のサイ・ヤング賞を受賞したコーリー・クルーバーからだから価値がある。これまでのところ、投手として初登板初勝利を挙げる一方、野手として3試合で打率.429、2本塁打、5打点と、絶好調な滑り出しである。運も実力のうちと言うが、やはり彼も「持っている」と思わざるを得ない。
 大谷翔平という選手については、張本さんがいつも「サンデーモーニング」で、二刀流じゃなくどちらか一方に絞った方がよいと話すように、私も野球を甘くみたらあかんと思ってきた。日本でそれなりの成績を残しても、その内、壁にぶつかるだろう、とか、さすがにメジャーでは通用しないだろう、などと思っていた。まだメジャー・デビューして間もないが、鮮烈なデビューに目が眩み、もしかしたらもしかするかも・・・と思うようになった(現金なものだ)。
 彼の動画も話題になっているらしい。
 記念すべき初本塁打では、ベンチに戻ると、「サイレント・トリートメント」という、チームメイトによる「完全無視」の洗礼を浴び、知らんぷりして背を向ける同僚たちを振り向かせようと、そのうちの一人に“祝ってぇ~な~”と言わんばかりに背中にまとわりついてピョンピョン飛び跳ねる姿がカワイイと、ネット上で評判らしい。二号本塁打では、同僚たちと次々とハイタッチを交わし、あるいはがっちり抱擁し、ひとしきり歓迎の嵐が吹き過ぎると、ヘルメットがなくなっている(主砲のトラウトに奪われた)ことに気づいて、あるはずのヘルメットを押さえる仕草を見せて、周囲をきょろきょろするところが、なんとも愛嬌がある。いずれも如何にもアメリカらしい手荒くも暖かい祝福である(微笑)。
 二刀流として果たしてメジャーでこのままやって行けるのかどうか気になるところだし、投手としてはイチローとの対戦が今から楽しみだ。
コメント
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