風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

ソチから韓国・平昌へ

2014-03-07 01:25:55 | スポーツ・芸能好き
 ちょっと時機を逸してしまいましたが、ソチ・オリンピック番外(場外乱闘?)編です。
 先ずは女子フィギュアスケートで、金メダルを獲得したのがキム・ヨナではなくロシアのソトニコワだったことから、判定を不当と訴える動きが過熱しました。実はCNNも、ソチ・オリンピック閉幕に合わせ、ソチで起こった忘れられない15の出来事の8番目に、キム・ヨナの判定疑惑を挙げたそうですし、他にもNBC、シカゴ・トリビューン、AFP通信なども疑わしいと報じており、ここまでなら、よくある話で終わりそうなものですが、韓国人の執念深さは度を超えています。まずプーチン大統領のフェイスブックが炎上し、「汚いロシア」などと中傷する韓国語、英語、ロシア語の書き込みで溢れたそうですし、ソトニコワのフェイスブックも「不当に金メダルをかすめ取った」「偽の金メダリスト、恥を知れ」などといった韓国語などの中傷が殺到したそうです。そして、韓国の公営放送KBSともあろうものが、閉会式の模様を生中継したとき、キム・ヨナのところで「(実際は金メダルである)銀」というテロップを流したそうです。さらに、真央ちゃんとの女王対決では、韓国メディアは日韓間の国民感情の対決を持ち込み、真央ちゃんを軽蔑と嘲弄の対象に仕立てたことは言うまでもありません。
 次に、ショートトラックで、かつてトリノ・オリンピックで韓国代表として活躍したアン・ヒョンス選手が、今回はロシアの代表ビクトル・アンとして出場し、金メダル3つ、銅メダル1つを獲得する大活躍で話題になりました。韓国のスケート連盟との関係が悪化したため、2011年にロシアに帰化したと言われますが、帰化した理由として「韓国の先輩選手がアンにわざと負けるよう要求、これを断ったため、先輩選手から暴行される事件があった」などとも報道されたようです。今回、韓国勢はショートトラックが不甲斐なかったせいか、「アン・ヒョンス選手は祖国に捨てられロシアで復活した英雄」「韓国代表選手らは派閥争いの結果、選ばれた悪者」などと、矛先は自国選手に向かい、韓国中が騒然となったようですし、朴槿恵大統領も「アン・ヒョンス選手問題(ロシアに帰化したこと)は、派閥、天下り、審判の不正など体育界の不条理によるものではないか見直す必要がある」「各分野の才能ある選手を発掘し、その夢を実現できるよう最善を尽くして助ける私心のない指導者と教えが必要」などと指摘し、波紋が広がりました。このあたりは韓国のタチの悪さが象徴される事件だったと言えるのかも知れません。
 同じショートトラックの女子500メートルでは、イギリスのエリス・クリスティ選手が転倒したときに、韓国人選手を巻き込んだため、クリスティ選手のツイッターが炎上したそうです。韓国ネットユーザーから脅迫が殺到し、謝罪しても続く非難・中傷に同選手が「身の危険を感じた。耐えられない」と語ったほどで、 ツイッターはほどなく閉鎖されました。
 ショートトラックでの接触・転倒によるトラブルは、これだけにとどまらず、韓国が強豪国と言われながらも成績が振るわなかったのはこのためか、韓国人選手が仕掛けたものもあり、男子1000メートル決勝で、中国人選手が韓国人選手に接触されてメダルを逃したと言われたほか、女子1500メートル決勝でも、中国人選手が韓国人選手の転倒に巻き込まれたため、中国で俄かに韓国を非難する声が高まりました。掲示板では「恥知らずの韓国人め!」「冬季五輪で韓国がさらに嫌いになった」「香港メディアの言うとおりだ。負けるとごねるあの卑屈さはまさに狂っている」などといった書き込みが殺到し、中国で、ただでさえ悪い韓国のイメージがさらに悪化したと言われます(どっちもどっちという気もしますが)。
 こうした韓国のはじけぶりに対して、産経新聞はうまいことを言っていました。直接にはキム・ヨナ騒動についてですが、米紙ニューヨーク・タイムズが「韓国は西欧や隣接する大国からいじめられてきたという気持ちが強く、スポーツの舞台でこうした国に勝つか負けるかに非常に敏感だ」と分析したことを引用しつつ、「日本人の感覚からすれば、たとえ納得できなくとも確定した判定は受け入れるものというのが常識なのに、なぜ、何が何でも覆そうと血眼になるのか。裏返せば、彼らには『定まった過去』を自分たちが『正しい』と信じる見方に合わせ、修正できるという固い信念さえうかがえる。それは、日本による朝鮮半島統治の正統性や竹島、慰安婦問題をめぐり、ことあるごとに『歴史の見直し』を突き付けてくる『反日』攻勢とも重なる。日韓請求権協定という国際的取り決めで決着させたにもかかわらず、韓国で相次ぐ、戦時徴用に絡んで日本企業に賠償を命じる判決が最たる例だ」「彼らが『現実の日本』に怒りをぶつけているというよむしろ、自分たちの『正しさ』に照らして思い描いた、ナショナリズムのための“幻の日本”にとらわれ、独り相撲を取っていることが分かる」と。なるほど。
 さて、次の冬季オリンピックは、韓国の平昌で開催される予定ですが、五輪開催国となる韓国は、東京オリンピック誘致で日本が約束した「お・も・て・な・し」を、しっかり演じることが出来るでしょうか。今から心配してもしょうがないのは分かっていますが、ちょっと憂鬱な気分になります。
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