My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

歴戦エンジニアとのチームディスカッション (15.912 Tech Strategy)

2009-10-14 11:50:05 | MBA: MBA授業

今週は、月曜がColumbus Dayというお休み。(他の学校は知らないがMITはちゃんと休む)
でも、火曜日の今日は「月曜日の時間割」なので、私にとっては授業が4コマ入ってる日が二連荘になる。
かなり大変。

それに加えて、宿題やチームで議論しながらやる宿題などが山ほどあって、大変なことになってる。

今日も5時半に授業が終わった後、ミーティングを2本終わらせて、やっと家に帰ってきたところ・・・
今から個人ワークの宿題2本と、ケースリーディングが3本。
寝れるのか?

いや、ブログ書いてる暇あったら寝ればって感じだよね。
私もそう思う・・・。

今日一番大変だったのは、例のカザフスタン人もいるTech Strategyのチームミーティング。
私以外の二人は、SDM(Sloan Design Management)というコースから来ている。
もう一人は、某携帯メーカーから来ているソフトウェアエンジニアの女性Dさん。

SDMは前に詳しく書いたとおり、MITスローンの中のエンジニア向けの1年制コース。
メーカーなどで10年・15年とエンジニアをやってきた人たちが、マネジメントに方向転換するために来る、ちょっとシニアなコースだ。

何が大変かというと、みんな自分の意見とこだわりがあって、譲らない、
よって、ミーティングが延々と終わらない。
今日も、先週から何度も議論を重ねてる内容を、更に午後7時から3時間も議論。
で、今日帰ってから手直しして、また明日議論するらしい。

ちなみに、MBA生だけでやると、ミーティングは早い。
MBA生ってのは、効率を優先する、チームの他の人の意見を尊重して、その上に乗っかって議論するなど、共通のカルチャーがある。
何より「レポートで良い点を取ればよい」という共通の目標があるから、必要以上にこだわらないのだ。
社会人経験も2,3年とかしか無いから、そもそもこだわりの持ちようが無い。
(もちろん、同じ会社の人どおしの議論よりは効率悪いかもだけど、それでも早い)

でも、SDMの人たちは、皆社会人経験も長いし、こと技術のことになるとすごいこだわる。
抽象的な議論を許してくれず、ものすごい細かいレベルまで具体化する。
技術者同士で技術のことで意見が合わないと、喧々諤々やる。
英語表現も緻密にこだわる。

MBA生が、2時間で9割やって満足するところを、SDMの人たちは、20時間かけて99%までやるって感じだ。

これは、ものすごい時間がかかるんだけど、すごく勉強になる。
「点を取る」という目的からは、ここまでこだわるのは効率が悪いのかもしれない。
(実際、そのこだわりのため、先生が授業で言ってたポイントを落としたりして、すごく良い点は取れなかったり-こういうことは点取り虫のMBAでは絶対起こらない)

実際、カザフスタンの官僚のAさんは、しゃべり英語は微妙だが、書き英語になると、ものすごい上手く、レトリック(修飾辞)にもこだわる。
ワードチョイスもすごくこだわる。
私など足元にも及ばないほど、大量の英語を読んだ結果なのだ、ということが良くわかる。

ソフトウェアエンジニアのDさんは、ものすごい論理的で、深く、正しい指摘をする。
特に技術のことになると、ものすごいリサーチ能力があるし、上手いまとめ方をする。
技術には彼女ほど詳しくない私が想像力を駆使して書いた、ふわふわした議論などは全て突っ込みが入る。
ここまで自分の議論に突っ込みが入るのは、コンサル会社でのミーティング以来で、久しぶりに会社に帰った気分だ。

そんなわけで、「点取り」のMBAから見れば効率が悪いかもしれないが、私として学ぶところは沢山ある。
大変だけど、いいチームだ。

私のほうは、フレームワークを使って、全体感があるようにまとめる(一応そういうのを教える授業なので・・・)。
皆の議論をフレームワークに上手く落として、アウフヘーベンする。
無駄な情報を切り落として短いメッセージにする(だってレポートの枚数、2ページまでだし・・・)。
議論を効率化する、といった極めてMBA的(コンサル的?)な貢献。

自分がこういうポジションなのは多少驚きもある。
というのは、コンサルティングファームにいたときは、自分は極めてエンジニアっぽい人だったから。

でも、4年半も働いて、更にMBAなんかに行ってるうち、「MBA側の人」になっちゃったらしい。
私が、そのまま博士を出てエンジニアになってたら、きっとDさんみたいになってただろう(何か私と似てるし)。
だから、彼らと議論してると、自分の原点に帰りつつ、一方で今の自分を客観的に評価して、方向修正をしていける。
MBA的に効率を優先するだけじゃ、産まれるものは少ないだろうし、
かといってエンジニア的にこだわりすぎても、効率が悪く、却って何も出てこなかったりする。
どちらも持ち合わせた、バランスの取れた方に行かなくてはね。

せっかくMITっていう多様なバックグラウンドがいるMBAに来てるんだから、こういういろんな人と切磋琢磨できることを幸せに思おう。
(多少睡眠時間が少なくなったって!)

ひとつ心配なのは、来年の春学期、こんなシニアですごい人たちのTA(注:DさんとAさんは今学期で卒業)なんて、本当に務まるんかいな、ということだけど。
この数ヶ月間、それだけ勉強して成長しろってことだよね・・・

疲れて帰ってきたので、いそぎラーメン作って食べました。
実は昼もラーメン作って食べた。
卵とねぎもちゃんと入れて、栄養満点(だと思う)です!

つかれたときのラーメンは最高に美味しい!

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2 Comments

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おつかれさまです (yub)
2009-10-15 02:27:31
面白い授業になるといいですね。
具体と抽象を自由に行き来できるようになったら本物ってかんじです。

またちょっとだけ思いついたことを言うと、エンジニアってわりと正解を探す人たちじゃないかなぁ。なにかしら正解があることを信じてるっていうか。。。betterじゃ納得いかなくて、bestを探したがるような。それこそ自然科学的な発想かな?

そのへんは、自分的に納得いってなかろうがなんだろうが、こんちくしょーって決断して前に進まざるを得ない経営者/マネジメント層とはちょっとギャップがあるかもしれないですね。
どうもありがとうございます (Lilac)
2009-10-15 07:27:56
>そのへんは、自分的に納得いってなかろうがなんだろうが、こんちくしょーって決断して前に進まざるを得ない経営者/マネジメント層とはちょっとギャップがあるかもしれないですね

確かにそうですね。
「80/20」という言葉もありますが、8割で決断をするというのは大切な能力に思います。
一度、細部まで「Best目指して」やる経験をちゃんとした人が、ちょうどいい割り切り方を学んだ方がいいのだろうと思いますね。

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