My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

アメリカの大学の語学教育

2009-10-03 00:54:33 | 6. 英語論・英語学習

風邪のほうは大分よくなってきてます。
ブログを読んだNちゃんが手作りのおにぎりとスープを、MKさんが葛根湯を持ってきてくれた。
みんなありがとう。
病み上がりなので、まだおそとには出ないで、おうちでおべんきょうしてます。

ちょっと良くなってきたので、調子に乗ってベッドから起き上がり、たまったスペイン語をやる。
水曜日のテストは散々だったけど(涙)、最近頑張ってるせいか、感覚的にわかるようになってきた。

今学期、スペイン語を受講し始めて感じるのは、アメリカの大学の語学教育ってすごい、ってことだ。
これってフルブライトで他大学に行った友人たちの話を聞く限り、MITに限ったことではない。
これなら、どんなに語学の才能が無い私でも、ちゃんとやれば、今学期が終わる頃にはかなりしゃべれるようになるに違いない。

第一に、授業の数が圧倒的に多い。
例えば、MITの語学クラスの場合、1コマ1時間、という短時間ながら、週に4コマも入っている。
文字通り、毎日しゃべっている感じだ。
語学はとにかく毎日やらなければ、身に付かないというが、毎日クラスがあれば強制的に毎日やらざるを得ない。

第二に、クラスが少人数でスピーキング重視。
MITの語学のクラスはもともと一クラス20人しか受け入れない方針。
それが、時を経るごとにだんだん脱落していくので、現在は15人くらいしかいない。
これって他の大学で語学を専攻してる人に聞いてもそうで、中には20人のクラスに先生が二人付いたりする大学もあるそうだ。

少人数の何が良いかというと、1時間しかない授業の中で、必ず2回は当たるんだよね。
とにかく、しゃべらされる、というのは大きい。
そうすると、出来ようが、出来まいが、強制的に覚えさせられることになる。

それから、わからない~、という顔をしていると、先生がすぐに気が付いてもう一度解説してくれたりする。
一人一人に目が届く教育って、こういうことか、と思う。

第三に-これが一番大きい気もするが-とにかく課題の量が多い。

私のクラスの場合、テキストと別にこの2冊の教材が宿題として存在。

左のほうは、ワークブックで、ドリルみたいな感じ。

問題のレベルは難しくも何とも無く、ひたすら練習、と言う感じ。
やったことないけど、公文みたいな感じなのでは?
こんな感じのものが、1日で5-7ページくらいが宿題となる。
1週間で20-30ページ、って感じ。

ただ、教材としては右の「ラボラトリー・ブック」の方がすごい。
これは実はリスニング教材で、ネットから音声のMP3をダウンロードして、それを聞きながら進める。
量は1日分が3ページくらいだが、真面目にやるとこれだけで1時間以上かかる。

というわけで、とにかくものすごい量の課題なのでした。
しかも毎日少しずつやらないと、とにかくたまっていくばかりだから、毎日やらざるを得ない。
それも、文法、リスニング、ライティング、スピーキングのオールラウンド。

これだけやって、出来んわけないやろ・・・

以上、アメリカの大学の語学教育はすごいよ、って話でした。

翻ってみるに、日本の語学教育ってどうなんだろ。
中学・高校・大学と、ここまでインテンシブにやってくれるとこってありますかね?
英会話教室ですら、こんなことやらないんじゃないか。

中には素晴らしい語学教育を受けられた方もいるかもしれないが、
私は日本の語学教育にいい思い出は余り無い。

もっとも、アメリカ人に言わせると、アメリカの高校の語学教育はダメらしい。。
友人のJoなんかは、「俺は高校でスペイン語は2年間やったけど、全くしゃべれない」とか言ってる。
どんなにひどいのかは具体的には知らないが・・・
そんな彼は学部は一応、無く子も黙るハーバード大学。
大学受験に語学が関係ないから真面目にやってないってのもあるだろうけど、そんな人でもしゃべれるようにならない語学教育ってやっぱりダメなのかも。

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