My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

留学を目指す人のためのTOEFL iBT攻略まとめ。

2010-01-24 01:55:47 | 6. 英語論・英語学習

まとめっていっても、自分の過去エントリのまとめなんですけどね。
このブログに英語情報を求めてくる方は多く、コメント欄でも要望が多いんですが、
わざわざ過去エントリに遡る人も少ないと思うので、まとめておくです。

TOEFL iBTは、米国の大学・大学院に留学するにはほぼ必須となる試験。
欧州系・アジア・南米の大学・大学院で課されることも。
Reading、Listening、Speaking、Writingの4パートに分かれ、各30点満点、計120点満点で採点。

個々の大学ごとに必要点数の基準がかなり異なるため、アプリケーションの書類を良く見てください。
ただ一般的な目安は次の通り。
大学:人文・社会科学系80~100点。理工系60~80点。
大学院:80~100点。トップMBAは100点以上のところも多い。

ちなみに私は、最終的には110点。 R30, L29, S22, W29 だったと記憶してます。
8回受験(つまり受験料だけで16万かかってるわけだ。がーん。)

8回受けた中で、各科目の最高点数は、R30、L30、S22、W30でした。
つまりSpeakingが超不得意だったので、Speaking以外は満点を取れる状態にして望んでいたわけです。
TOEFLはスポーツみたいなもの。
コンディションによってうまく行くときと行かないときはあります。
だから何度も受験するのは仕方ない。あきらめずにやるです。

勉強法は以下の通り。
簡単にまとめると、
・Reading・Listeningなどのインプット系は、設問で求められてるもの(アウトプット)だけ意識して、必要なところだけ読む・聞く。それに慣れるため量をやる

・Speaking・Writingなどアウトプット系は、論理的に構造化された文章を話す・書く。書いたものは見直す。それに慣れるために量をやる

って感じでしょうか。

最初に力を入れたのがこれです。
最初は19点、その後3ヶ月で上げて、30点前後が取れるようになりました。

1) ボキャブラリーの強化。

最近何度も書いてますが(英文読むのが苦痛な人はまず単語単語暗記がつらい人には)、
Readingの点数を上げるのに一番効果的なのは、語彙力の強化です。

何故か?
・単語を聞いてくる設問だけで4点程度(目安)確保できる(30点中の4点は大きい)
・単語が分かると読解が早くなる→基本、全問解き終わるようになる
・読解が正確になる。よって歩留まりが上がる。

強化方法については上の記事をご参照ください

2) 設問を先に読み、文章は必要なところしか読まない

TOEFLの素晴らしいのは、設問が段落ごとになってるので、
まず設問を読み、必要な情報だけを読んで答える、ということが可能なこと。

全部読んで楽しんでたら、とても終わりません。
インプットは常にアウトプット思考で。
文章読む前に、必ず設問を読む!

3) とにかく大量に読解問題を解いて慣れる

この「設問を先に読んで、文章は必要なところのみ読む」というのは、意識して訓練しないと難しいです。
なので、とにかく問題量をこなす。

何をやるか、ですが、まずは公式ガイドを終わらせることです。
これだけでも結構量があります。
その上で、紀伊国屋やジュンク堂などの本屋に行くと、洋書のTOEFL問題集がたくさん売ってます。
Readingのみのものを選んでやると良いと思います。
私は、Mastering Skills for TOEFL iBT Advanced Readingという教材を使いました。

Official Guide to the New Toefl iBT With Cd-rom (Official Guide to the New Toefl iBT)

McGraw-Hill
画像クリックするとAmazonのページに行きます。

公式ガイドの日本語版はこちら

自分で言うのも何ですが、過去記事が良く出来てるのでそちらをご覧ください。

コツは、Readingと似てますが、全部は聞かない。必要なところだけ聞く、ということです。
留学してからも思いますが、ディクテーションが出来る必要は全く無い、
相手が話してるところで大事な部分はどれかを選んで聞く能力が問われるのがTOEFLのリスニングだと思います。

それから練習量がやはりモノを言います。
練習するときに、必ず「全部聞く必要は無い」ということを頭に叩き込みながら聞くこと。
過去記事に書いたスキルが使えるように、何度も練習すると、点数が安定します。

私もリスニングは、初期の頃は20点だったり30点取れたりと全く不安定でしたが、
「必要なところだけ聞く」「メモを取るより聞いて理解する」を徹底することで、集中力が持続するようになり、安定して30点近辺を取れるようになりました。

最終的に22点しか取れなかった人間なので、大きいことはいえません。
私はTOEFL iBT元年だったので、Speakingの攻略法が確立しておらず、当時は苦労した人間がたくさんいました。
今は、大分攻略法も整理されてると思います。
2点ほど。

1) 論理構造を持ったテンプレに沿って答える
個人的にはテンプレートを覚える、というのはかなり有効だと思います。
何故なら、文章をどう構造化するか、とか無駄なことを考えず、中身をしゃべることに集中できるから。

テンプレートは色んなものが存在するので、好きなもの・予備校が進めるものを使えば問題ないと思いますが、
必ず英語の論理構造-ピラミッドストラクチャーに沿ったものを使うべきです

・主となるメッセージ
・「理由/例は二つあります」
・一つ目は○○です
・二つ目は○○です
・以上の理由/例から、(主となるメッセージを繰り返す)

この構造は私が現在MBAの授業などで発言するときも今でも使ってます。
話の構造が論理的であれば、多少発音が悪くても、何を言ってるか相手が理解できるから。

2) 自分の発音を録音してネイティブ発音と比較し、悪い癖を直す
それから点を取るには発音も大切で、中身は完璧に話せてるのに点が上がらない人は発音が悪いケースが大半です。

そういう人には、録音して比較することをすすめます。
しゃべってるときは分からないですが、比較すればすぐ何が悪いか分かります。

私がこのことに気付いたのはTOEFLの点数が出揃った後。
留学前にこれを集中的にやって、かなり発音は良くなりました。
あの頃気付いていたら・・・と今は思います。

これも過去記事どおりですが、
1) 論理的に構造化された文章を書く。そのためのテンプレは有効
2) 文法、単語のミスが致命傷なので、必ず見直す。最低5分は見直しに使う
3) これを意識してとにかく量を書く

以上です。
最近英語記事多いですが、留学準備を今始めるって方も多いと思うので・・・
お役に立てれば幸いです。

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9 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たぐ)
2010-01-24 12:41:06
こんにちは。

ReadingとListeningで、設問に回答することを意識して、目的的に読み・聞くことが大事というのはよく理解できます。

このエントリーの前提として、そもそもReadingのスピードが速いことやListeningも普通に聞き取れるということはありますよね。

単語に関するエントリーのところでも書かれていましたが、そもそも英語の勉強には大量の読む・聞くのインプットが必要で、それによってそれなりの英語力がついている状態で、TOEFLという試験に効果的に対策をとるときに、回答に必要な箇所に注意を払うというのがより意味をもってくると思いました。
TOEFL iBT まとめ (Makoto)
2010-01-24 14:43:11
僕も自分自身のTOEFLやGREなどの受験経験を活かしてポストを書いていたら非常に多くなったので、まとめページ作りました。中々Web上の情報って玉石混交でどれが良いかどれが最新情報か分からないことがよくあって僕も悩んだ経験がありますんで、他の方々のためになればと思いまとめてみました。一度ご覧頂ければと思います。

そうだ!スタンフォード、行こう。- 海外トップスクールへ行こう!大学院留学合格最短戦略【出願戦略・試験スコアメイク・各種情報収集】
http://life.is.ideaful.net/apply-for-graduate-admission.html
誰を対象として記事を書くか (Lilac)
2010-01-25 01:40:13
>たぐさま

>このエントリーの前提として、そもそもReadingのスピードが速いことやListeningも普通に聞き取れるということはありますよね。

ええ、基本的には現状TOEFLで60~80点取れている人を念頭において書いています。
リスニングが「普通に聞き取れる」というのがどのレベルかによりますが、20点近辺に達するまでの勉強法は別の形になるのは確かでしょう。

単語もそうですが、どんな勉強法をすべきか、というのは人によって異なる部分が多いわけで、そもそもレベルが同じだからって同じ勉強法が役に立つかは限りません。
このブログではひとつの勉強法を提案してる、とお考えになればよいと思います。

ただ、SpeakingやWritingで構造的な文章を、といった話はユニバーサルだと思いますけどね。

>Makotoさま

ご紹介有難うございます!
TOEFL ( TOEFL必死)
2010-03-20 09:10:26
すごいで情報ですね。
特に、自分の発音を録音して
検討する…については盲点でしてた
教えていただいてありがとうございます。
緑茶塩haha (simpleUser)
2010-06-05 14:08:03
紫色のベースで上に黄色いマークをのっています。前買ったばっかりものなんですが、不注意で落としてしまいました。とても、とても気に入るハットキャップですから、どうしてもほしいですよ!もし持っている人をこのコメントを見かけたら、私に売ってくれませんか?お願いします。>人< 連絡先はこちらに送信してください。
The Younger Gen (simpleUser)
2010-07-01 14:21:13
The Younger Generation In the Twenty-first Century
????Good evening, ladies and gentlemen.
????We always say ??we are the future??. Indeed. We, the younger generation represents modern knowledge, new concepts, ambition and great desire for success. But, have you ever thought of this question: how can we be successful in the 21st century, which is full of great challenges and fierce competitions? In my opinion, there are two important factors. ????First, we have to catch the opportunities and face the challenges. China has successfully entered the World Trade Organization, Beijing has won the bid for the 2008 Olympic Games?? If we want to be successful, we have to seize these opportunities. SARS and AIDS, environmental pollution, growing population?? We have no choice but to solve these problems with our own hands. Thus, catching the opportunities and trying our best to cope with the difficulties is necessary for us to succeed in the 21st century.

????Secondly, we have to learn to cooperate and compete. Last year, when SARS was spreading rapidly in China, scientists all over the world cooperated with each other and prevented the disease from spreading in a short period of time. At the same time, they were also competing against each other to see who could conquer the disease first. By cooperating and competing, the world develops day by day. Therefore, we, the younger generation, must know how to cooperate and compete. ????Ladies and gentlemen, we are standing at the outset of a new century, we are at the gate of a new era. Looking back, the 20th century is a century of great developments and remarkable changes. Looking forward, the 21st century is a century full of opportunities, challenges, cooperation and competition.

I believe, if we can seize the opportunities, face the challenges, cooperate and compete, success in the 21st century belongs to him, to you and to me.
The Younger Gen (user2010)
2010-07-09 18:44:55
The Younger Generation In the Twenty-first Century
????Good evening, ladies and gentlemen.
????We always say ??we are the future??. Indeed. We, the younger generation represents modern knowledge, new concepts, ambition and great desire for success. But, have you ever thought of this question: how can we be successful in the 21st century, which is full of great challenges and fierce competitions? In my opinion, there are two important factors. ????First, we have to catch the opportunities and face the challenges. China has successfully entered the World Trade Organization, Beijing has won the bid for the 2008 Olympic Games?? If we want to be successful, we have to seize these opportunities. SARS and AIDS, environmental pollution, growing population?? We have no choice but to solve these problems with our own hands. Thus, catching the opportunities and trying our best to cope with the difficulties is necessary for us to succeed in the 21st century.

????Secondly, we have to learn to cooperate and compete. Last year, when SARS was spreading rapidly in China, scientists all over the world cooperated with each other and prevented the disease from spreading in a short period of time. At the same time, they were also competing against each other to see who could conquer the disease first. By cooperating and competing, the world develops day by day. Therefore, we, the younger generation, must know how to cooperate and compete. ????Ladies and gentlemen, we are standing at the outset of a new century, we are at the gate of a new era. Looking back, the 20th century is a century of great developments and remarkable changes. Looking forward, the 21st century is a century full of opportunities, challenges, cooperation and competition.

I believe, if we can seize the opportunities, face the challenges, cooperate and compete, success in the 21st century belongs to him, to you and to me.
TOEFL iBT (Maple)
2010-12-23 15:46:32
初めまして

交換留学を目指し、TOEFL iBTの勉強を開始しようと思い至ってインターネットで情報を探しているうちにこのブログにたどり着きました。

非常に参考になりそうなことがたくさん書かれてあり感動しました!特にボキャブラリーの記事には納得させられ、便利な情報がたくさん載ってあり、参考にしたいと思います。
間に合いますか (sankaku-logi9)
2011-09-22 17:07:05
はじめまして。現在、私は大学生で学校での交換留学を希望している者です。
留学条件としてTOEFL ibtの点数が61点以上が必要なんです。

試験まであと一ヶ月なのですが間に合うでしょうか?

やり方次第だとはおもいますが

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