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カトゥリゲス鉱山

2007-06-21 19:11:57 | FFCC小説
「あっ、ボム」
 クリスタルケージを持ちながら見上げていたプリアが、指さす。
 ランタンの中には、橙に光るボムがいた。風船のようなやつで、ある程度の攻撃を与えると爆発するやっかいなやつだ。しかし、ランタンの中にいるボムは、プリアたちを一別しただけで何もすることはない。
「別に危害加えないなら、放っておいていいんじゃない?」
 槍を肩に担ぎながら、リリスがいった。マール峠で新しく鍛えた槍は、リリスが旅だったときに持っていたのとは違う。どうやら彼女曰く、作り直してもらったそうだ。直してリサイクルするか、作るか非常に迷った結果のことである。
「おっしゃーーー!」
 ギ・ルタがわざわざかけ声をかけながら、ラケットに体重をかけてトロッコをぶっ飛ばす。見事なまでにいったトロッコは、途中にあった壁を粉々に粉砕し、魔物にもわずかながらの足止めをする。
 巨大な、ゴブリンよりももう一回り上の魔物だ。名はオーク。このカトゥリゲス鉱山に救う魔物だ。
 やや力押しでも見事に鉱山を進んでいく。途中、トロッコがいずこへいくなどというハプニングは起きたものの、それでも問題なくいくことができた。
 カギの番人である巨大な牙と斧を持ったオーガ。それを倒した後、扉に背を向けて一息つく。
「意外となーんも無いとこだな」
「ミスリル期待してたのになぁ」
「・・・。さすがにミスリルはもう無理だと思います。たぶんそういう高価な金属類は、掘り出されてしまったでしょうから」
「ふうん。リリスんとこはその割に、あまり儲かっているとは思えないな」
「残念だけど、私のおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんの時代だから、うちらのとこに対して影響はないわよ」
「・・・あっ」
 プリアは思わず声を上げる。仲間たちが何事かと振り返った。
「アーリアス、前マール峠のキャラバンからもらったミスリル、どうしてる?」
「ああ、あれですか」
 そうしてふと思い至ったように、ぽんと手をたたいた。軽くどこから出したのか、武器を取り出す。リルティの持つ槍でもなく、セルキーの持つラケットともかけ離れている。おそらくそれは・・・。
「剣?」
 リリスはそれをみて、いった。
「ずいぶん大振りねぇ。クラヴァットの持つ武器は、大概もうちょっと小さな剣でしょ」
「持てるかなぁ・・・?」
「持ってみてください」
 アーリアスが突き立てた剣を抜こうとして、足を開く。そして勢いよく引っ張ったとたん。
「いたあっ」
 悲鳴を上げて、プリアがしりもちをつく。その片手には、曲がった剣があった。
「軽い・・・」
「む? どれどれ」
 リリスが半分奪い取るようにして、しりもちをついているプリアから剣をとった。
「あら。これがミスリルの効果?」
「俺もっ」
 これまた乱暴にリリスから剣をひったくると、軽々と頭上にあげた。
「うっわ。軽っ」
「とりあえず、我が錬金術師の家が何とかできないかと考察した結果、こんな武器になったわけで。リリスのところのお父さんにも協力してもらったよ」
「じゃあ何であたしのような槍じゃないのよ」
「同じく」
 ぶすくれた様子で、リリスが文句を言う。うんうんとギ・ルタがうなずいた。
「プリアは僕に、ミスリルを譲ってくれたからね。そのお返しかな?」
「・・・・。ありがとう」
「まーったく、じゃあさっさと行くわよ」
 リリスは立ち上がると、さっさと扉の向こうへ消えてしまった。
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