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ゴブリンの壁②

2007-09-18 23:04:55 | FFCC小説
「・・。でかい」
「ウォー、でかい」
「・・・・大きい」
 やや汚い言葉の後に次いだ上品の言葉に、その場の雰囲気がやや崩れる。まあ、リリスとギ・ルタの意見に賛成できるものはいくつかある。まず、杖自体がすさまじくでかい。次に体もでかい。鍋もでかい。かまどもでかい。
「ここで鉄とか研げるかなぁ」
 ふとリリスは槍の穂先をみて、そんなことをつぶやいてみる。プリアはぎょっとした。
「魔法、どれから試す?」
「俺嫌い」
「あたし嫌い」
「・・・・・。ファイラ系から行きましょう」
「ええーーー」
 めちゃめちゃ文句ありの二人はわめいているが、プリアがファイアの詠唱を始めると、渋々同じく詠唱をし始める。
 が。
『ファイラ』
 灼熱の炎が、ジャイアントクラブ線や盛るぼる千のように、ゴブリンキングの肌を焼く。・・・と思われた。
「ぎゃあ」
「おげえええ」
 大きい杖でぶちとばされ、悲鳴を上げながらケージの有効範囲外まで転がっていく。さらに悲鳴を上げて、はいつくばりながら戻ってきた。
「何なのよ!」
「! リリス足もとっ」
 プリアが間一髪気づき、なおかつリリスの運動神経がなければ、よけることは不可能だっただろう。ごろごろとケージ有効範囲から飛び出してまで、魔法をよける。彼女がよけた瞬間に、サンダラの魔法が発動した。
 しばしそのサンダラが発動し終わった名残の雷を見つめる。そしてギ・ルタ言った。
「ボコるぞ」
「オーケー」
 ぐっと親指を立てて、仲間たちは合図をする。互いにケージを蹴り飛ばしながら(しずくが今入っていないので遠慮無し)、ゴブリンキングをちくちく攻める。あまりのしつこさと、儀式が途中だったのが不幸なことに、かまどが暴発。ゴブリンキングは悲しく燃えさかっているかまどの奥へ吸い込まれていった。
「あっさりだな」
「なかなかあっさりね」
 ケージを持ちながら、プリアはつぶやく。
「ねえ、あの人、何の儀式してたのかなぁ」
「人じゃないだろう」
 いささかずれたつっこみをしたのはギ・ルタである。
「じゃなくて、・・・じゃああの魔物は何をしてたの?」
「好奇心旺盛ね。深入りしすぎると、バキューンよ」
 リリスは親指と人差し指をたてて、鉄砲を撃つそぶりをさせた。
「・・・・。もういいわ」
「プリア」
 呼びかけられたプリアは、上を向いた。アーリアスは大釜をのぞき込み、あろう事かお玉でかき混ぜている。
「なななな、何やってんの!」
「あの人、どうして何回も魔法が使えたと思う?」
「はあっ!?」
 リリスとギ・ルタが声を上げる。
「魔石は永久使用可能でしょ」
「でも何度もつかっいると消滅する。ん・・?」
 不意に鍋から玉状の何かがぶっ飛び、ギ・ルタの頭に直撃する。悲鳴を上げてのたうち回るギ・ルタを尻目に、リリスはその玉状のものをキャッチする。
「魔、魔石!」
「まじっ」
 がやがやと騒ぎ始め、昏倒していたギ・ルタも跳ね起きて魔石論争を開始する。
「何をやっているのだ?」
「ぎゃあああああああ」
 何か細長く、でこぼこのシルエットの何かが、祭壇の近くにいた。
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