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ゴブリンの壁

2007-08-29 16:48:31 | FFCC小説
 広大なクトリーマ山脈の山中に、それはあった。
「でかー」
「まじかよぉ」
 リリスは自分の小さな背を最大限使って、クトリーマ山脈を見上げる。その山中にでかい穴があった。その穴をのぞいてみると、ゴブリンがせわしなく坑道を削ったりしているところが見えた。
「入ってみる?」
「うん」
 戦闘の準備をしながら、プリアはしっかりうなずいた。



「プリアが出かけてもう5日。本と速いわねえ」
「ル・ジェ。そろそろ家業に精入れたら?」
「まあまあ」
 桑を持ち上げて耕しながら、ル・ジェが隠れている樹木をみる。家業から逃げてきた彼女をかくまっているのだ。
「ル・ジェーーーっ。飯抜きにするわよぉっ」
 という、ル・ジェの母の声が聞こえてきたが、まるで気にしていない。
「いいもん」
 すると、適当に実っている水玉リンゴを、口いっぱいに頬張った。
「うーん、このバランスのある酸味と甘み。たぁまらないわぁ」
「勝手に人の家の食べないでよぉ・・。あら」
「くぽ」
 赤いぼんぼんが目の隅に入り、エマリは振り返った。
「プリアから手紙くぽ。プリアとはお友達くぽ?」
「うん」
 静かに、大切な物を扱うようにして受け取り、レターカッターで手紙の封を切る。
 中身を読み進めているうちに、一つの名前に考えが引っかかった。
「ガーディと、ハーディ?」
「何々?」
 エマリの表情が変わったのを素早く見て取ると、ル・ジェは植え込みからぴょこんと飛び出す。しかし、そのとき運悪く見つかり、そのまま引きずられていった。
「どこかで、聞いたことある・・」
 エマリは確かに気にはなったが、大して惹かれる物でもなかったため、ポケットにしまい込む。エマリは今度こそ人がいなくなった、樹木の付近におかれた桑を手に取った。



「たいしたこと無いわね。このリルティ族、リリス様の手にかかれば、ゴブリンもいちころよ、いちころ」
「顔みて逃げてんじゃねえの?」
「何ですってぇーーーーっ」
 おそらく仲間以外に、誰も入られたことがないのだろう。プリアも、時たま狂乱気味に武器を振ってくるゴブリンを、ただ軽く相手するだけですんでいた。
 見事なまでに整備が整えられている坑道に、大して苦労することもなく、骨の扉を開けて進んでいく。
 ミルラのしずくがある気配を素早く感じ取り、その扉の前でプリアたちは息を整えた。
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