レオナルド・ディカプリオ主演の「ディパーテッド」を観て来ました。この映画は日本でもヒットした香港映画の「インファナル・アフェア I 無間道」(2002年)、「インファナル・アフェア II 無間序曲」(2003年)、「インファナル・アフェア III 終極無間」(2003年)の3部作を第1作目を中心に1話に纏めたリメイク版です。
きわどいスラングが飛び交うセリフとショッキングな暴力シーンのオンパレードだからでしょうか?R-15指定になっています。日本語に訳すのは一苦労だったのではないでしょうか?
■ストーリー抜粋≫ 公式サイトは≫こちらです。
【犯罪者の一族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業。しかし、警察に入るなり、彼はマフィアへの潜入捜査を命じられる。一方、子供の頃からマフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)にかわいがられて育ったコリン(マット・デイモン)は、内通者となるためコステロの指示で警察官になる。そして、お互いの組織に潜入する事に成功するが、やがてどちらの組織にも内通者の存在が明らかになる・・・。】
■感想です≫
この映画は上映時間が2時間32分も有るんですけど、一度も眠気が起きませんでした。二人の潜入者がいつお互いの組織に見つかるんだろうと言う、常にハラハラ緊張させられていたせいも有るでしょうね。
私は、オリジナルの内容を知らない訳じゃなかったし、この映画は割と忠実にリメイクされていると言う事を知っていたんですけど、それでも十分ハラハラドキドキして最後まで引き付けさせられました。
オリジナルの「インファ・・・」は、数日前にスカパーでやっていたのを偶然チャンネルを合わせた時に見つけてラッキー。私が観た時はもう後半の部分だったのですが、ラストがどう変わるのか気になったので、途中からだったけど最後まで観てしまいました!
そのラストは「おぉぅー!」って言う”衝撃”の結末だったんですが・・・後味がすっごく悪かったです。最後には何も残らない・・・。救いがない空しさだけが残ります。「ディパーテッド」もあのクライマックスシーンはきっちり踏襲していました。あの結末の付け方は好き嫌いが分かれる所だと思いますが、う~ん、私は、あのモグラ叩きの様に次々と感情の入り込む余地の無い殺人シーンは嫌いです(いや、好きな殺人シーンなんて有りませんが・・・)。
警察とマフィア、それぞれ“潜入者”となる事を宿命付けられたかのような二人の生い立ち。ビリーは、犯罪者の一族に生まれたという生い立ちと決別するため警察官となったのに、その生い立ち故に潜入捜査官としてマフィア組織への潜入捜査を命じられると言う悲しい背景が有る。
常に自分の命の危険を感じながらも悪を憎む善良な心は、マフィアでの潜入捜査の為とは言え、日常茶飯事に行われる殺人を目にしても逮捕どころか、それを阻止する事すら出来ないジレンマで日々葛藤を繰り返し精神的にも追い詰められてゆく。敵のスパイを見つけなければ自分が破滅する。瀬戸際に追い詰められた心のひだをうま~くディカプリオが演じていました。オーバーアクションにならずに!
もう一方の警察への潜入者となったコリンは、貧しい子供時代を過ごしている時に、ボスであるコステロにその頭の良さを見込まれて支援を受け、貧しい暮らしから這い上がり、のし上がって行く手段として警察の内通者となって警察内部の情報をコステロに流し続ける。いつかは富と権力を手にする事を夢に見て。
この役は、マット・デイモンは何とかサマにはなっていたけど、もう一つ裏の顔のインパクトが薄かったかな!?それと、目立っちゃいけないでしょうに!豪華なマンションを購入するし、署内でナンパするし、その女医さんと同棲するし、ちょっと設定で首を傾げる所が有りました。
マフィアのボスに扮したジャック・ニコルソンは、ファンの方お待たせでした!って感じでいつもの狂気のおじさんを嬉々として演じています。やりすぎでしょ!ってところ何箇所か有りましたが、そのせいでR15指定になった?(笑)すっごい暴走特急で誰も止められなかった感じですね。ただの変態おじさんと化したシーンには笑うしか無かったです。(たぶんあのシーンでは、マット・デイモンも悶絶しながら演技をしていたと思う。)しかし、ハマリ役では有りましたね! 次々に人が殺されていって誰が生き残るのか!?本当に目が離せなくて眠ってる暇が有りませんでした。
★ちょこっとトリビア≫
◆「ディパーテッド」が、中国で上映禁止になったそうです。ストーリーの中で”中国政府が軍事用のコンピューターチップをアメリカから購入する場面”が気に入らないと言うのが、禁止の理由との事。記事では、『ただし、劇場公開されなくても、海賊版が氾濫している中国では「ディパーテッド」も流通するだろうと見られている。』と書かれています。まだまだコピー天国ですからね。
◆この映画の製作者として名前を連ねているブラッド・ピットとジェニファー・アニストン。そもそもは、二人が結婚して仲の良い時に共同で設立した製作会社「プランB」が「インファナル・アフェア」のリメイク権を買っていたからなんですね。悲しい事に離婚はしてしまったけど、「プランBがまだ待機作を数多く抱えているため、進行中の企画を中止にしてしまうと、その企画の出演者やクリエイターから契約違反として訴訟を起こされる可能性がある」との事らしいので、まだ「プランB」を解消できないらしい。
◆当初ブラッド・ピットがこの映画の主演として名前が挙がっていましたが、都合で降板。ジャック・ニコルソンの役は当初、ロバート・デニーロが配役されていましたが、他の映画の都合で降板。私としては、マフィアのボスのロバート・デニーロと、ブラッド・ピットのビリー、そしてコリンにはキアヌ・リーブスなんて考えましたが・・・(ちょっと年代が上過ぎ?) この3人で観てみたかったわ!
いつもご訪問ありがとうございます。
きわどいスラングが飛び交うセリフとショッキングな暴力シーンのオンパレードだからでしょうか?R-15指定になっています。日本語に訳すのは一苦労だったのではないでしょうか?
■ストーリー抜粋≫ 公式サイトは≫こちらです。
【犯罪者の一族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業。しかし、警察に入るなり、彼はマフィアへの潜入捜査を命じられる。一方、子供の頃からマフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)にかわいがられて育ったコリン(マット・デイモン)は、内通者となるためコステロの指示で警察官になる。そして、お互いの組織に潜入する事に成功するが、やがてどちらの組織にも内通者の存在が明らかになる・・・。】
■感想です≫
この映画は上映時間が2時間32分も有るんですけど、一度も眠気が起きませんでした。二人の潜入者がいつお互いの組織に見つかるんだろうと言う、常にハラハラ緊張させられていたせいも有るでしょうね。
私は、オリジナルの内容を知らない訳じゃなかったし、この映画は割と忠実にリメイクされていると言う事を知っていたんですけど、それでも十分ハラハラドキドキして最後まで引き付けさせられました。
オリジナルの「インファ・・・」は、数日前にスカパーでやっていたのを偶然チャンネルを合わせた時に見つけてラッキー。私が観た時はもう後半の部分だったのですが、ラストがどう変わるのか気になったので、途中からだったけど最後まで観てしまいました!
そのラストは「おぉぅー!」って言う”衝撃”の結末だったんですが・・・後味がすっごく悪かったです。最後には何も残らない・・・。救いがない空しさだけが残ります。「ディパーテッド」もあのクライマックスシーンはきっちり踏襲していました。あの結末の付け方は好き嫌いが分かれる所だと思いますが、う~ん、私は、あのモグラ叩きの様に次々と感情の入り込む余地の無い殺人シーンは嫌いです(いや、好きな殺人シーンなんて有りませんが・・・)。
警察とマフィア、それぞれ“潜入者”となる事を宿命付けられたかのような二人の生い立ち。ビリーは、犯罪者の一族に生まれたという生い立ちと決別するため警察官となったのに、その生い立ち故に潜入捜査官としてマフィア組織への潜入捜査を命じられると言う悲しい背景が有る。
常に自分の命の危険を感じながらも悪を憎む善良な心は、マフィアでの潜入捜査の為とは言え、日常茶飯事に行われる殺人を目にしても逮捕どころか、それを阻止する事すら出来ないジレンマで日々葛藤を繰り返し精神的にも追い詰められてゆく。敵のスパイを見つけなければ自分が破滅する。瀬戸際に追い詰められた心のひだをうま~くディカプリオが演じていました。オーバーアクションにならずに!
もう一方の警察への潜入者となったコリンは、貧しい子供時代を過ごしている時に、ボスであるコステロにその頭の良さを見込まれて支援を受け、貧しい暮らしから這い上がり、のし上がって行く手段として警察の内通者となって警察内部の情報をコステロに流し続ける。いつかは富と権力を手にする事を夢に見て。
この役は、マット・デイモンは何とかサマにはなっていたけど、もう一つ裏の顔のインパクトが薄かったかな!?それと、目立っちゃいけないでしょうに!豪華なマンションを購入するし、署内でナンパするし、その女医さんと同棲するし、ちょっと設定で首を傾げる所が有りました。
マフィアのボスに扮したジャック・ニコルソンは、ファンの方お待たせでした!って感じでいつもの狂気のおじさんを嬉々として演じています。やりすぎでしょ!ってところ何箇所か有りましたが、そのせいでR15指定になった?(笑)すっごい暴走特急で誰も止められなかった感じですね。ただの変態おじさんと化したシーンには笑うしか無かったです。(たぶんあのシーンでは、マット・デイモンも悶絶しながら演技をしていたと思う。)しかし、ハマリ役では有りましたね! 次々に人が殺されていって誰が生き残るのか!?本当に目が離せなくて眠ってる暇が有りませんでした。
★ちょこっとトリビア≫
◆「ディパーテッド」が、中国で上映禁止になったそうです。ストーリーの中で”中国政府が軍事用のコンピューターチップをアメリカから購入する場面”が気に入らないと言うのが、禁止の理由との事。記事では、『ただし、劇場公開されなくても、海賊版が氾濫している中国では「ディパーテッド」も流通するだろうと見られている。』と書かれています。まだまだコピー天国ですからね。
◆この映画の製作者として名前を連ねているブラッド・ピットとジェニファー・アニストン。そもそもは、二人が結婚して仲の良い時に共同で設立した製作会社「プランB」が「インファナル・アフェア」のリメイク権を買っていたからなんですね。悲しい事に離婚はしてしまったけど、「プランBがまだ待機作を数多く抱えているため、進行中の企画を中止にしてしまうと、その企画の出演者やクリエイターから契約違反として訴訟を起こされる可能性がある」との事らしいので、まだ「プランB」を解消できないらしい。
◆当初ブラッド・ピットがこの映画の主演として名前が挙がっていましたが、都合で降板。ジャック・ニコルソンの役は当初、ロバート・デニーロが配役されていましたが、他の映画の都合で降板。私としては、マフィアのボスのロバート・デニーロと、ブラッド・ピットのビリー、そしてコリンにはキアヌ・リーブスなんて考えましたが・・・(ちょっと年代が上過ぎ?) この3人で観てみたかったわ!
主 要 登 場 人 物 | |
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【 ビリー・コスティガン 】 (レオナルド・ディカプリオ) マフィアへ送り込まれた 潜入捜査官。 | 【 コリン・サリバン 】 (マット・デイモン) 警察へ送り込まれた マフィア。 |
【 フランク・コステロ 】 (ジャック・ニコルソン) 冷酷無比のマフィアのボス。 コリンを警察に潜入させる。 | 【 ディグナム 】 (マーク・ウォールバーグ) 秘密捜査班の上司で、 ビリーをマフィアに潜入させる。 |
いつもご訪問ありがとうございます。
私は、オリジナルを観ずしての鑑賞でした。
なので、ドキドキハラハラ度は かなりのもので、
2時間32分の間、一度も集中が途切れませんでした!
(前作アビエイターは睡魔との戦いでしたが...)
それにしても、★ちょこっとトリビアで
思わず「へ~へ~へ~」って、言いそうになりましたよ(笑)
また、遊びに伺います!
ラッキーナンバー7と一緒にTBさせてくださいね
彼ならばディカプリオよりは悲壮感を出せたような気がします。SoftbankのCMなんかに出てる場合じゃないっす(笑)
>私は、オリジナルを観ずしての鑑賞でした。
なので、
>ドキドキハラハラ度は かなりのもので、
>2時間32分の間、一度も集中が途切れませんでした!
>(前作アビエイターは睡魔との戦いでしたが...)
★私も第1作目の後半部分しか観てないんですけど、
まぁ、ラストの衝撃を観てしまっていたと言う訳ですが、
この「ディパーテッド」でもラストでの衝撃を受けましたわ。
私は「アビエイター」は未見です。(^^ゞ
個人の伝記物って、その人に関心が無いとちょっと眠気が来ますよね。(笑)
>ブラピ主演で観たかったですね~
>彼ならばディカプリオよりは悲壮感を出せたような気がします。
★はい!ブラピで観たかったなぁ!
警察学校のシーンとか若い映像がちょっと無理だったのかなぁ?(笑)
でも、私はブラピの「デビル」と言う映画が大好きで、
あの映画で見せた内に秘めた怒りや苦悩を隠しながらも、
悲壮感をポロリと垣間見せる表情がたまんないです。
あの手の映画に似た役をもう一度観てみたい!
この映画は打ってつけの役だったと思いますがね~!)
>SoftbankのCMなんかに出てる場合じゃないっす(笑)
★SBのCMはめっちゃカッコ良いです!
あれはあれで・・・楽しませてもらってます。(笑)
私はこの作品のオリジナルを観ていなかったので、素直に楽しむことができました。
レオナルド・ディカプリオの演技、良かったですよね~、ビリーの複雑な心境がひしひしと伝わってきました。
スコセッシとブラピという関係がどうも結びつかないんですよね。
「デイパーテッド」面白かったです。
当初ニコルソンの役を、デ・ニーロが演じる。
うぅーん初めて知りました。ぜひ、そのバージョンも見たかった。デカとマットは中々良かったです。特にデカは良かった、そろそろアカデミー賞をあげたいなぁ。
これからも「masalaの辛口映画館」を宜しくお願いします。
私も、ブラピがビリーだったら面白かったなあと思います。
もともとオリジナルの方が、このハリウッド版よりも年齢的に上の設定だったと思うので、ブラピでOKって感じ^^)
デ・ニーロでも見たかったかな~~。
今回のニコルソンの怪演はこれはこれで面白いですね。デ・ニーロならもっと風格が出てくるでしょうね。
そうなると、主役を食っちゃう可能性もあるかも?^^;)
レオとマットの共演でも凄いのに、ブラピとキアヌはもっと凄いですね♪自分だったら後者でしょうか?オリジナルと比較して観ると、やっぱりレオとマットは少し幼い印象を受けてしまい、トニー・レオンとアンディ・ラウのような中年ダンディズムの魅力には適いませんでした(^^;)
どうも彼らの印象が幼いという事で多くの方と意見が一致するこの頃ですが・・・最近、彼らでよかったのでは?と思い始めてます。
オリジナルと同じような映画を見せられても仕方がないというか。
レオはオスカーを取って欲しいですが、この作品からのノミニーではないのですね…