走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ビジョンが見えない

2018年12月09日 | 仕事
昔、昔、村や町で急患があったら、「先生呼んできて!」って誰かが叫んで、町のお医者さんが往診バッグを持って1人でやって来たり、お付き人みたいな看護師さん風の人とやって来ていましたよね( テレビ番組とかで。私は実際に経験したことはありませんが)。

つい最近知ったのですが、日本の在宅医療は

・・・医師が訪問しないと点数加算されないので、必ず医師と訪問しなければならない・・・

マジですか?看護師だけで訪問しても加点されない。

誰がこんな制度を作ったのか(提案、容認した方々) 会ってみて、その意図とビジョンを聞いてみたい。

医療は医師でしか行えない。
このご時世に医師を頂点としたピラミッド型が医療の形だと信じている。
看護師は診療補助しかできないと信じている。
50年前の医療と今では大きな違いがあります。看護師の仕事もそれに合わせて進歩しています。それをご存じない。
医療費削減を狙って在宅医療を推進しているのなら、在宅医療が進んでいる国を複数視察、もしくは文献検索、もしくは学識者を招待し、在宅医療のビジョンを持って政策を作っていくはずですが、それをなくして決めた。

まさか往診医を増やす事が在宅医療だと思って、あのドラマのシーンでこの加算を決めたわけではないでしょうね、、、。






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