走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

陣地争い その3

2022年12月02日 | 仕事
昨日

絆創膏を変えるだけでは、オーバードースは減らない。ホームレスの状況も変わらない。それをきっかけに、医療に興味を持ってもらい、医療者や福祉士と繋がる事が重要なのだ

と書いた。 んんんんんん〜これって上から目線?看護師を馬鹿にしてる?と自問自答した。

いやいや私だって看護師の1人。しかしやっていることは全く違う。責任の重さも違う。視点も違う。そう言う意味で疑問を抱いているだけ、と結論づけた。

スタッフの1人と話をした。紹介が途絶えたことについて、だって美加は忙しくて受け入れてもらえるまで長いでしょ?の返事だった。

とってもがっかりする返事。待ち時間が長い????!!!

シェルターのクリニックでは1日1人しか新患を受け入れないから何人もくれば待たなければならない。しかし予約を入れておいて来ない人も多いのでキャンセル待ちのリストもある。それに私が診察をするのはシェルターだけではない。必要があるのなら他の場所でも受け入れはする。一度も私に電話もいれずに諦めている。では患者はどうなる?!看護師の仕事の一つにアドボカシーがあるでしょ?! 自分の中でイライラが頂点に達し口まで出そうになった。目の前のタスクに追われて全体像が見えなくなる。タスクをすることで満足して全体像が見えなくなる、、、、おいおいチーム結成の目的はどこへ行った?!

丁寧に訂正をして、必要があるときには連絡してね!といっておいた。

さあ、しばらく様子を観察しましょう。これで状況が変わらなければ、次は一つ上の人(管理者)と話しましょう。私はこのチームの管理者ではないから指導はできない。命令系統を守るのも組織の中で働く大切な心得。

看護師とナースプラクティショナーの違いについてNP学生の頃、「次元の違う仕事」と大学でひつこく言われたけど、こう言うこと何だろうな、と思った出来事でした。

冒頭写真: 先月の帰国時の写真に戻って倉吉の蔵。白壁と青空ー



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