走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

危ない青年

2021年01月03日 | 仕事
スキー場で倒れている人がいたら声をかけるのは当然。年末に行ったローカルのスキー場のサイプレス山での事。

混雑していない中級者コースを滑っていたら座り込んでいるスキーヤーを発見。声をかけると大丈夫ではない、と言うから止まって対応しなければならなかった。

転んで膝を打って痛くて滑れない、とその青年は言う。携帯電話も持っていない。一緒に来た人は行ってしまったと。スキーパトロールを呼ぼうにも番号が分からず(リフト券にもなし、スキー場のホームページにもなし。総合案内に電話をすると録音のみ)。相方が下山してリフトのオペレーターに頼む事に。

で、私はその青年とスキパトロールの来るのを待つ事に。青年と思ったこの彼はなんと13歳。あちゃー。16歳のお兄ちゃんとその友達と来たと言う。使っていたスキーはレンタル。初心者?と聞くと4年ぶりに滑ったと言う。お兄ちゃんに電話をしようか?と言うと彼も電話を持っていない、と。じゃあ両親に電話をしようか?と聞くとそれもしぶる。

ま、それはスキーパトロールの人たちの仕事かな、と引き下がる。

で、スキーパトロールの登場。スノーモビールを呼び彼は下山。お兄ちゃんは弟を探していないの?どうやって家に帰るの(待っている間足の動かしようをみている限り、たいした怪我ではない。多分急斜面を降りるのが嫌なんだろうと思った。パトロールの人も明日になっても痛みが引かなければ家庭医に診てもらうようにって言ってた)???と私は沢山の疑問があったわ。

日暮れどきにあんなところに座って、いったいどうするつもりだったのか?スキー場でだって遭難するよ。こわいこわい。


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