走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

論文の書き方

2019年06月13日 | 仕事
2009年、私が緩和ケアのCNSになるために始めた看護修士課程のオリエンテーションで1番始めに学んだのがサーチエンジンの使い方でした。初年度の修士と博士課程専攻者が集められた部屋で看護系専門の図書館司書が教壇に立っていました。

実際の図書館の使い方から、バーチャルの図書館、つまりオンライン図書の閲覧方法。そして学校としてアクセスのあるサーチエンジンの紹介。それぞれの特徴、例を使って簡単な演習。リファレンスのオーガナイゼーションサイトも同様に紹介されました。それぞれの授業で3本は書く論文。リファレンスはとても重要です。そんな論文でもリファレンスページは3-4ページぐらいつけるのが当たり前で、文献をいろいろ読みながらリファレンスをまとめるのはそれなりの技が必要で、それをボタン1つでしてくれるのがリファレンス専門のオーガナイズサイトでした。

論文の書き方はどこの雑誌に出すかによりフォーマットが変わりますが、看護系雑誌はAPAフォーマットが主だったので、授業の為の論文もAPAで書くようになっていました。
リファレンスやサイテーションのやり方もフォーマットによって変わるので、それをボタン1つで変えてくれるのも大変便利なところでした。

あのオリエンテーションなしではとてもじゃないけれど、大学院で要求されるレベルの論文は書けなかったと思います。

お、それから看護系専門の図書館秘書さんには大変お世話になりました。サーチエンジンの使い方がわからなければ追加でコーチをしてくれるし、検索で難儀をしている時も、リクエストすればヒントをくれたり、一緒に検索してくれたり、在籍した4年間(CNS課程に2年、NP課程に2年)に1番メールのやり取りが多かった学部の人物かもしれません。

日本の看護系大学院でもこのような授業もしくはオリエンテーションがありますか?まさか個人に任されているとか、どうやって論文のサーチをするのか、論文を書くのかわからないまま卒業してる、、、なんて言わないでくださいよ、、、、。


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