M's World

食と酒にまつわるエトセトラ

BARにはStory が必要

2010年11月09日 | グルメ
小倉で入ったShotBarのお話…


そのお店は飲み屋街の角の1階にありました。通りから店内が見えて、気取らない雰囲気です。

白シャツ黒ベストできっちりキメたバーテンダーさんが4人いらっしゃいました。

1人は60歳くらいの白髪ベテランバーテンダー。
オールバックの40歳くらいのバーテンダーが店を仕切っているようです。
若いバーテンダーが2人。そのうちの1人は、おそらく見習いでしょう。


ちょうどお客さんがいない時間で、私は独りカウンターで飲んでいました。

しばらくすると若いカップルが入ってきて、窓際のペアテーブルに座りました。

若いバーテンダーがオーダーを聞いてきました。

男性が「テキーラサンライズ」、女性が“誕生月カクテル”で「ギブソン」。

レギュラーメニューの他に“誕生月カクテル”というメニューがあり、同じカクテルでもお酒の種類を変えているようです。


オーダーを聞いたベテランバーテンダーが、若いバーテンダーに一言。

「誕生月カクテルは2杯目だろ」

若いバーテンダー「???」

「いいか、1杯目は普通のカクテル。それを飲まれたあとに“誕生月カクテル”のメニューをお持ちして、『いかがですか?』とすすめるんだ。それがサプライズになるんだ。」


オーダーを聞いてしまった以上、違うものは出せないので、そのまま“誕生月カクテル”は出されましたが、他のテーブルに置いてあった“誕生月カクテル”のメニューは全部回収されました。


バーはお酒だけでなくストーリーも創るというのが、このベテランバーテンダーさんのこだわり。
好き嫌いはあったとしても、こだわりは持っていて欲しいですね。



でもカウンターに座っていた私には、会話も動きも一部始終まる見えでしたが…

私にはストーリーを創ってくれないの

コメント
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