いろはにほへと

ちりぬるを

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2019-06-10 08:58:35 | 日記

 

アナタニ ツタエナケレバナラナイ

ワタシタチノ コトバ

 

風景 4

 

道は山の斜面を右側に向かっている。

雑木林から岩肌を這うような灌木が目立ちはじめ、その風景は他の山では見かけたことがなかった。

行く手には大きな岩が所狭しと言わんばかりに転がっている。

その隙間を抜けるようにして進むしかない。

 

やっと岩間を抜けたかと思えば、人の顔のような石楠花が覗き込んでいる。

正吾さんもこの道を抜けるのだろうか?それも分からなくなるほどの回数を。

確か、道ですれ違った時に交わした会話のなかで、そう話していたように思う。

 

修行の身とはいえ、いつ何処でその骨と化した正吾さんに会うかもしれない、そんなことも思い浮かぶ。

その身は、今お互い同じかもしれない、ミサロはそう思った。

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