いろはにほへと

ちりぬるを

下版

2020-05-17 08:46:44 | 日記

 

ある書き物を上梓するために

推敲、再編を繰り返し 挙句の果て

白紙にして

目を閉じている。

 

確か それは

半世紀も前の印刷用語で

DTPの今では想像もできない

ゆっくりと廻る風景が

身近にあった。

 

おっさん年だから

と言われればその通り 今でも

紙切れに真っ赤な字で

書いたり消したり

行間を往来している。

 

キイボードを叩く音と

紙を重ねる音と

そのどちらがどうとも言えない

何かはっきりとしない

時が

音となって廻っているようで

 

いよいよ

書きあげる風景が

細かに壊れて

落ちていくように思えてくる

下版前の

初夏。

 

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