今朝早くに広島から山口市に移動し、ディサービスセンター夢のみずうみ村を午前中視察しました。
みずうみ村という名前ながら付近に湖はなく、在るのは山の中腹です。
ここは多分日本唯一のバリア多々有りの変わった施設と言われてます。
まず来所された利用者はボードに自分で一日の過ごし方を表示します。
その過ごし方も人生の現役養成道場と名付けられた施設内で様々なことをします。
例えば「ポパイ」
これはトレーニングマシンを使った体力づくり、プールでの歩行訓練
「カジノ」
これはトランプやダーツ、ルーレットなどの遊技行為
当たり前に木工や陶芸、パソコン教室もあります。
もちろん何もしたくなかったら一休みや寝るもあります。
認知症の軽度の方には生きがい養生所と名付けられた場所があり、そこには回想ゾーンがあり足踏みミシンやかまどもあります。
要は日常生活を普段おくる雰囲気で生活できる環境にしてあります。
一人一人みな違うんだ、だからメニューも違って当たり前、また毎日もその日の体調で違う!という違いを認めそれを活かすやり方をしてられます。
視察に際して一人千円かかりますが案内人は施設利用者が案内と説明してくれます。
また施設内通貨◯◯ユーメを使い、様々な娯楽的メニューに参加できます。
案内者はこのユーメをいただくことができます。
床は木ででき、通路は家具などがあり、とてもディサービスセンターと思えません。
でも利用者の方々がとても楽しそうなのが一番印象的でした。
毎日百人程の方が利用され、それも県内至るところから来られるというのは個人個人の違いを認めあった上で、出来るだけ日常生活に近いやり方を維持し、楽しめるからに違いないと思いました。
午後は路線バスで中国山地を越え日本海側の萩市に来ました。
今日は道の駅、萩しーまーとの視察でした。
全国に道の駅は数々ありますが、地場のもののこだわりからスモールビジネスマ群の開発運用で注目されてる道の駅です。
駅長の中澤さかなさん(ちなみに逆から読んでも なかさわ さかな)から立ち上げからの苦労や熱い思いなど様々なことを熱く語っていただきました。
一言でいうと、いかに熱い思いを、きちんとした情報収集を踏まえた上で持続できるリーダーにかかっているように思いました。
施設のロケーション、マーケティング、ブランド化、萩へのこだわり、こういったことができるリーダーがいるかいないかで地域は随分変わるんだなぁと感じました。
昼前から雨が降りだし、湿度は高いながら気温の上がらない一日でした。
またバスで中国山地を抜ける時、30年近く前に中国山地をフィールドに挙家離村の研究をしている先輩がいられたことを思い出しました。
いままた中山間地のみならず郊外地域においても高齢化の進展でムラの維持機能が成り立たなくなってきている所が多くあります。
第二の過疎の時代が目と鼻の先にきていると言っても過言ではないと思います。
集落維持こそ今日の夢のみずうみ村のようにならないのか?と考えさせられました。