NPO法人三島緑の会

中国砂漠植樹や富士山植樹などの紹介

第15次三島隊に参加して

2019-09-17 10:55:51 | 2019年度活動報告

岩達 讓

 今年も三島緑の会第15次隊のメンバーとして恩格貝に行ってきました。

 ここ数年は参加者が少なく、他の隊と合同で植林していますが、今回も沙漠

協会第223次隊や鳥取隊の学生さん達、大連の日本語学校の先生方と共に緑

化作業を行い、とても有意義でした。旅の出逢いは本当にいいものです。

 五里明沙の【三島の森】にもポプラの生育状況を確認に行ってきました。

昨年の第14次隊の時に他隊の皆さんにも手伝っていただき、枝打ちと剪定を

やったので、樹形も良くなり真っ直ぐ天に向かって伸びていました。この事

からも、植林した後の水やりも含め管理が大切なのだと改めて感じました。

 樹を植える事は勿論重要ですが、植えれば勝手に育って森が出来る訳ではあ

りません。

  

 恩格貝に植えた500万本近くのポプラは、手入れが間に合わず荒れている

場所もあります。これからは、森を育てる【育林】作業への協力が必要だと思

いました。

 滞在3日目に東城憲治さんにお逢いしました。東城さんは中国西安の陝西大

学の特別研究員でNHKプロジェクトXにも出演された方。恩格貝で席麻壕

(しまほ)地区の森の手入れを続けられています。

 午後、東城さんにお願いして席麻壕の森を案内してもらいました。席麻壕は

沙湖の西側、25年前に植えたポプラの森で、今年5月に沙漠協会の用務で

訪れた時に子狐を見掛けた場所です。

 枝打ちも剪定も適切に続けると、これだけ立派な森になるのかと感嘆しました。恩格貝の森づくりのお手本になります。

 

 席麻壕の森      キノコ発見

 恩格貝に訪れた前の週に大雨が降ったそうで、朝晩涼しくなったからか、地

面には苔や茸が生えていました。森に良い土が出来ている証拠です。

 不思議なのは、地表に適度な日差しが届いているのに下草がほとんど生えて

いない事、放牧の山羊や羊が来ている形跡もなく、植林して25年経っている

のに、この風景は日本では考えられません。

 東城さんの許可を頂き、シャベルを使って土壌の状態を調べさせてもらい

ました。

   

 土壌調査        腐葉土

 地表には5センチ程の落葉が覆い、その下に2センチ少しの腐葉土が出来て

いて、湿り気のある腐葉土にポプラの細根が絡みつき、自ら生長に必要な栄養

をとれる環境になっていました。 

 日本の環境なら2~3年でこれだけの腐葉土になるものが、この地では1年

で1ミリしか土が出来ません。環境破壊はあっという間で、それを復元するに

はとても長い時間が掛かるということが良くわかりました。

 勤めを辞めて自由業になり、好き勝手なことやっているのに、気持ちよく送

り出してくれる家族に心から感謝です。また、三島緑の会事務局の皆様には、

毎回緑の協力隊を企画し派遣させて頂き、本当にありがとうございました。

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報告会・講演・交流会行う

2018-10-23 15:10:25 | 2018年度活動報告

交流会で、親睦深める 
 
10月21日(日)午後5時30分から、本町「呉竹」で、報告会に引き続き会員。賛助会員15名が出席して交流会を行いました。
 また、報告会で特別講演をしていただいた望月良和さんも同席していただきました。須田徳男副理事長の開会のあいさつと、乾杯の音頭でスタート。
 今回は恒例のアトラクションもなく、代わりにカラオケをセットしたところ、大勢の方がリクエスト、今までになく賑やかな雰囲気の中で、あっという間に終了予定の午後7時30分を過ぎ、小島善明相談役の締めでお開きになりました。


第14次緑の協力隊報告会と交流会を開催
 
報告会は、10月21日(日
)午後4時から、本町「呉竹」で、会員・賛助会員18名が出席して行われました
 先ず、協力隊に参加した岩達譲会員から、植樹した現地「恩格貝」の現状などが報告されました 植樹場所の拡大に連れて、井戸を現状よりさらに沙漠の奥に掘削することになった。三島緑の会エリアに今まで植えたポプラは、かなり成長しているなどの報告がありました。
 
次いで、特別講演として、伊豆長岡ライオンズクラブの望月良和氏(前伊豆の国市長)から、氏が平素から活動を続けている「天城連山の環境保全」について、お話をしていただきました。
 天城の山林が鹿などの獣害を受けていること、山林の荒廃により自然災害を受けやすくなっていること、山林の保全は、喫緊の課題になっていて、近隣16ライオンズクラブでHPを開設するなど、広く国や行政、住民に訴えていることなど有意義な内容のお話でした。
 報告会は、午後5時20分に終了しました。
                                              

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第14次三島緑の協力隊に参加して

2018-09-18 11:32:05 | 2018年度活動報告

第14次三島緑の協力隊に参加して

山村 誠

 昨年に続き、今年も恩格貝へ植樹に行って来た。
 今年の三島隊は、4名の少数精鋭での参加。

 他に、名古屋からの1名、東京からの2名が加わり7名が羽田空港から飛び立ち、また、大阪からの親子孫の3世代6名の一家と鳥取からの大学生4名が関空から飛び立ち、北京で合流。17名で恩格貝の地に向かった。

 今年は例年になく雨が降ったようで、貯水池は水を満々と蓄え、賓閣の噴水も勢いよく水を噴き上げ私たちを迎えてくれた。木々の緑も強い陽射しの下で青々と光輝いて見えた。
 今回、新たな植樹地ができていた。新しい井戸が掘られ、ポンプ小屋もできていた。

 子供達や学生たちと共に、穴の掘り方や苗木の上付け方などの指導を受け植樹に汗を流す。当日は、秋の気配を感ずる曇空で、砂にも湿り気があり穴を掘る作業は比較的楽であったとはいうものの1メートル近くの穴を掘る作業はかなりの重労働である。しかも、子供たちが楽しそうにまた一生懸命に作業をしている姿を見ると、「まだまだ」と老骨に打ち、額に玉の汗を流しながら作業する自分がいた。

 作業の後は、ビールで喉を潤す。これがまた至福の時である。
 これに加え、各地から参加した人たちと酒を酌み交わしながらの交流もこのツァーの楽しみの一つである。これがあるから自分は緑の協力隊のツァーに参加しているのである。という、いささか不純な動機も禁じ得ないのである。

恩格貝を後にする日、砂漠博物館を見学した。沙漠の紹介の緑化活動の紹介、遠山先生の功績をたたえる写真などが展示されていた。その中に、1枚のパネルがあった。恩格貝賓館から見た1990年と、2013年の景色である。片や茫漠たる砂漠地帯、片や木々に覆われた緑の大地。20有余年のたゆまぬ活動が景色を変えたのである。千里の道も一歩から。
まさしく「やればできる。やらねばできない。」である。

 緑の向こうには、クブチ砂漠が果てしなく拡がる。今回は、200本のポプラを植えた。沙漠の広さに比べれば雀の涙ほどのものかもしれないが、このポプラが根を張り、大きく育つことにより沙漠が緑豊かな大地に代わることを、そしてこの緑の会の活動の輪がさらに拡がり、次の時代に引き継がれていくことを願わずにはいられない。

    
(写真:山村隊員)

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第14次緑の協力隊へ参加して

2018-09-06 11:54:21 | 2018年度活動報告

大家来一起种树吧

岩達 讓 

 恩格貝に新しい植林場所が出来ました。
 場所は三島の森がある五里明沙の手前、第一次三島隊が植えた所との中間当たりです。

 昨年、駐在所長の間瀬さんが結婚を機に辞められたため、現在は娜仁さんが所長となり、地元スタッフ1名と協会常任理事の小川さんが長期滞在されて植林の指導をされています。

 恩格貝管理委員会も非常に協力的で、幹線道路から400メートル奥の植林場所まで道を作り、80メートルの井戸も掘ってくれました。 

 滞在2日目に協会222次隊、鳥取市緑の協力隊と合わせて18名の合同で200本のポプラを植えました。

 三島隊の参加者は4名、五里明沙の「三島の森」の剪定を行うにも少人数であり、独自の行動することに躊躇していたところ、他の隊全員が協力して頂き、3日目の午前に剪定することができました。本当に多謝多謝です。ムダ枝を剪定し、スッキリしたポプラの成長が楽しみです。

  今年の恩格貝は雨が多かったようで、ダム湖の水は満々となり、植林地のポプラの葉の緑が一段と鮮やかでした。

 恩格貝の中心部は、松や柳など多様な樹種が増え、年々環境が良くなって行くことが実感できます。植林のすすめ方として、先ず沙漠に成長の早いポプラを植えて砂の移動を止め、草が生えて地面がフラットになって土壌が良くなってきたら他の樹種を植える。更に土壌が改善し、最終的には極相として自然の森が完成する。これで良いのだと思います。

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第14次緑の協力隊活動の模様

2018-09-06 11:31:53 | 2018年度活動報告

14次緑の協力隊活動の模様(岩達隊員撮影)2018年8月23日~28日

                                                                      

 

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第14次緑の協力隊へ参加して

2018-09-04 16:30:21 | 2018年度活動報告

第14次緑の協力隊へ参加して

勝山純一

 このツアーは、沙漠緑化活動のツアーであり、とても有意義なツアーだと思い、今回で12~13回参加させていただきましたが、回を重ねるごとに参加者が減り、今回、三島隊は4名に止まり、さみしい思いもありました。

 しかし、関西から6名、東京3名、鳥取隊4名の併せて17名となり、初めて、顔を合わせる方々ばかりで、かえって新鮮さがあり、とても楽しい6日間となりました。

 植樹の時には、北京大学の女性の教授が、一緒にポプラを植えて帰られましたが、その翌日にガイドのナランさんが、その先生が書いた17枚の絵ハガキを持ってきました。その絵ハガキには「一緒に木を植えていただきありがとう」と日本語で書いてありました。

 聞くところによると、日本語が分からないので、辞書を引きながら、一晩掛かって書いて下さったそうで、感動しました。

 その他にもいろいろと楽しい体験や、関りができ、とても良かったと思います。そうして、初め感じていたさみしさもどこかになくなりました。

 このツアーは、単なる観光ツアーではなく、楽しく緑化活動ができる旅なので、ぜひ、もっと若者にも呼び掛け、少しでも沙漠を緑化することによって、自分も何とか社会に貢献できるという実感を味わってもらいたいと思います。

 それにしても、恩格貝で飲んだパイ中はいつも最高ですね。これも忘れられない思い出の1つです。

 取り留めのないことを書きましたが、今後もよろしくお願いいたします。(おわり)

 

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第14次緑の協力隊帰国

2018-09-04 16:18:55 | 2018年度活動報告

 8月23日に出発した当会第14次緑の協力隊4人は、日本沙漠緑化実践協会第222次隊として、関西隊6名、東京隊3名、鳥取隊4名の17名で、中国内モンゴル自治区恩格貝クブチ沙漠でポプラの苗約200本を植え、8月28日に無事帰国しました。隊員の感想文、写真などは、逐一ブログに掲載します。

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平成30年度通常総会行う

2018-05-01 12:07:34 | 2018年度活動報告

 第17回目になる平成30年度通常総会が富士山植樹後の午後4時から、三島市民活動センタ第二会議室で会員、賛助会員19名が出席して行われました。
 総会は、堀井毅理事長のあいさつ、来賓として当会会員でもある宮沢正美県議の挨拶があった後、小川正三事務局長が平成29年度活動報告、同決算報告を行い、監査報告を経て異議なく承認されました。
 次いで、役員改選が行われ、新たに佐藤晴さんを理事長に選出しました。佐藤新理事長のあいさつがあった後、小川事務局長が平成30年度事業計画案、同予算案を提案、両案とも全員異議なく承認しました。
 今年度も、第14次緑の協力隊派遣、東日本被災地へのミシマザクラ植樹、花街道への花植えボランティアなどの活動を進めていくことになりました。

    

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第6回東日本大震災復興植樹活動ツアー、3月29日、30日実施=第3回理事会

2017-12-17 17:15:19 | 2017年度活動報告

 第6回理事会を12月8日(金)、三島市民活動センターで行い、第6回東日本大震災復興植樹活動ツアーを2018年3月29日(木)、30日(金)に掛けて行うことなどを決めました。

  今回も宮城県亘理郡山元町にミシマザクラなど70本を植樹することにしています。参加申し込みは2月10日(土)まで。

 また、2018年1月28日(日)に行われる楽寿園で雪遊びへのボランティア参加、第14次緑の協力隊を8月20日前後に実施、そのために予め参加希望を集計することを決めました。

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