先日のつづきです。
「こんぺい糖の踊り」冒頭の不思議な感じ。
その不思議さを醸しだす重要な要素として、
番組では、主に二つのことが指摘されました(はず)。
①チェレスタの音色
②冒頭メロディの後半「レレレ・#ド#ド#ド・ドドド」がすべて減七和音であること
これは両方とも正しいですね。
①のチェレスタの音色は、一聴してみればすぐその不思議な感覚がわかります。
②の「減七和音」、この和音の説明のしかたが問題でした(減七和音は、次に行く和音が決まっている、という説明で、私はのけぞったのでした)。
仮に私が、どなたか(一般の方=音楽の専門家ではない方)に説明するなら、以下のようにお話します。
まず、ピアノで「減七和音」(たとえば「#ソシレファ」)を、ちょっとアルペジオっぽく崩して弾いてみる。
そして質問します。
「テレビドラマを見ていたとして、或る場面でこの和音が鳴りました(#ソシレファ~、と弾く)。
さて、今から、どういう場面が展開するでしょう?」
・・・
実は、これは、ミニ演奏付き講演会(2ヶ月に一度開催してます・リビング新聞社主催)で時々やってみるのですが・・・。
講演会を聞きにきてくださる方は、ほとんどが一般の方。
専門的な知識は、たぶんそんなに豊富ではない方(知識欲は旺盛)が多いと思うのですが、
皆さん、必ずはっきりした答が返ってきます。
・・ここでその答を書くと、次回の講演会からこの質問が使えないので・・。
(ご興味ある方は、その講演会にご参加くださいませ・・と言って宣伝シマス。次回は3月11日木曜日2時「チャイコフスキーを聴く」、京都リビング新聞社7階=京都大丸の真向かい)。
つまり、専門的知識がなくとも、聞けば体感できる。
それが和音のチカラ。
だからこそ、今や世界中にこの和音の音楽(ポピュラー音楽全般)が広まったのでしょうね。
・・・
減七和音の不思議さを説明するのに
「減七和音は、次に行く和音が決まっている」と言ってしまわれたのが困るのですね。
仮に、とても好意的にその説明を解釈すると
減七和音の響きの不安定さをわかってもらうために
「次に行く和音が決まってるのに、そこに行かないから不安である」
という説明になったのかとも思いますが・・・(ドミナント機能の説明をチョー簡略化した)。
私が、ホントはめっちゃ多忙(さらうべき曲山積み)にもかかわらず今回ここまでこだわるのは、
実は、京都市芸大の学生さん(こちらは専門家のタマゴ)などに、ことあるごとに次のように言ってるからです。
「減七和音と、属七和音は
たった1個の音(しかも半音!)が違うだけなのに、見事にその機能が違うのよ!
減七和音は、いろんな和音に行けるの!!(・・・以下、例です。)
「#ソシレファ」からなら
①「ラドミ」(イ短調)
②「ソドミ」(ハ長調)
③「ラドファ」(ヘ長調)
④#ソを♭ラと読みかえて、「♭ラド♭ミ」(変イ長調)など。
思いもしない調に飛ぶことができる・・・すごいねぇ。
それに対して、属七和音は「次に来る和音が決まってる、というか、どうしても聞きたい和音がある」の!
「ソシレファ」が聞こえたら、どうしても「ドミソ」が聞きたい(ハ長調)!
(or「ド♭ミソ」ハ短調)
たった半音違うだけなのに、こんなに和音の機能が違うなんて、不思議ね~・・」
・・たとえばベートーヴェンは
必ず新しい曲を作曲するときに何らかの実験をしているのですが、
ピアノソナタ「悲愴」では、減七和音と属七和音の徹底的比較をしてます。
減七和音の次の和音、飛ぶこと飛ぶこと・・・。
ということで、
「減七和音は、次に行く和音が決まってる。」と、おおっぴらに公共放送で言われたことは、
私が日頃学生さん達に言っていること
(=減七和音は、次に行く和音が多様。それに対して、属七和音は次に行く和音が決まってる)と、まったく反対みたいに聞こえて
はなはだ困ったことだったのです。
・・・・
「こんぺい糖の踊り」冒頭の不思議な感じ。
その不思議さを醸しだす重要な要素として、
番組では、主に二つのことが指摘されました(はず)。
①チェレスタの音色
②冒頭メロディの後半「レレレ・#ド#ド#ド・ドドド」がすべて減七和音であること
これは両方とも正しいですね。
①のチェレスタの音色は、一聴してみればすぐその不思議な感覚がわかります。
②の「減七和音」、この和音の説明のしかたが問題でした(減七和音は、次に行く和音が決まっている、という説明で、私はのけぞったのでした)。
仮に私が、どなたか(一般の方=音楽の専門家ではない方)に説明するなら、以下のようにお話します。
まず、ピアノで「減七和音」(たとえば「#ソシレファ」)を、ちょっとアルペジオっぽく崩して弾いてみる。
そして質問します。
「テレビドラマを見ていたとして、或る場面でこの和音が鳴りました(#ソシレファ~、と弾く)。
さて、今から、どういう場面が展開するでしょう?」
・・・
実は、これは、ミニ演奏付き講演会(2ヶ月に一度開催してます・リビング新聞社主催)で時々やってみるのですが・・・。
講演会を聞きにきてくださる方は、ほとんどが一般の方。
専門的な知識は、たぶんそんなに豊富ではない方(知識欲は旺盛)が多いと思うのですが、
皆さん、必ずはっきりした答が返ってきます。
・・ここでその答を書くと、次回の講演会からこの質問が使えないので・・。
(ご興味ある方は、その講演会にご参加くださいませ・・と言って宣伝シマス。次回は3月11日木曜日2時「チャイコフスキーを聴く」、京都リビング新聞社7階=京都大丸の真向かい)。
つまり、専門的知識がなくとも、聞けば体感できる。
それが和音のチカラ。
だからこそ、今や世界中にこの和音の音楽(ポピュラー音楽全般)が広まったのでしょうね。
・・・
減七和音の不思議さを説明するのに
「減七和音は、次に行く和音が決まっている」と言ってしまわれたのが困るのですね。
仮に、とても好意的にその説明を解釈すると
減七和音の響きの不安定さをわかってもらうために
「次に行く和音が決まってるのに、そこに行かないから不安である」
という説明になったのかとも思いますが・・・(ドミナント機能の説明をチョー簡略化した)。
私が、ホントはめっちゃ多忙(さらうべき曲山積み)にもかかわらず今回ここまでこだわるのは、
実は、京都市芸大の学生さん(こちらは専門家のタマゴ)などに、ことあるごとに次のように言ってるからです。
「減七和音と、属七和音は
たった1個の音(しかも半音!)が違うだけなのに、見事にその機能が違うのよ!
減七和音は、いろんな和音に行けるの!!(・・・以下、例です。)
「#ソシレファ」からなら
①「ラドミ」(イ短調)
②「ソドミ」(ハ長調)
③「ラドファ」(ヘ長調)
④#ソを♭ラと読みかえて、「♭ラド♭ミ」(変イ長調)など。
思いもしない調に飛ぶことができる・・・すごいねぇ。
それに対して、属七和音は「次に来る和音が決まってる、というか、どうしても聞きたい和音がある」の!
「ソシレファ」が聞こえたら、どうしても「ドミソ」が聞きたい(ハ長調)!
(or「ド♭ミソ」ハ短調)
たった半音違うだけなのに、こんなに和音の機能が違うなんて、不思議ね~・・」
・・たとえばベートーヴェンは
必ず新しい曲を作曲するときに何らかの実験をしているのですが、
ピアノソナタ「悲愴」では、減七和音と属七和音の徹底的比較をしてます。
減七和音の次の和音、飛ぶこと飛ぶこと・・・。
ということで、
「減七和音は、次に行く和音が決まってる。」と、おおっぴらに公共放送で言われたことは、
私が日頃学生さん達に言っていること
(=減七和音は、次に行く和音が多様。それに対して、属七和音は次に行く和音が決まってる)と、まったく反対みたいに聞こえて
はなはだ困ったことだったのです。
・・・・
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