河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

6/22(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.56全曲、ワルツ「ソステヌート」他

ノリントン+N響・モーツァルト他

2006-12-24 23:32:11 | モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪
教育TVで、「後宮からの誘拐」序曲、エルガー・チェロ協奏曲、モーツァルト交響曲第39番。
ノリントンの、いわゆるピリオド奏法を基本にする演奏、わたし大好き。
とうとうN響さんもピリオド奏法をするようになったのですね。

練習初日のVTRがめっちゃおもしろかった。
「Go mad!That is Mozart!!」

先日のフォルテピアノのレヴィンさんの演奏もそうだったけど、mad の要素、実はモーツァルトの音楽の中にいっぱいあるのに、今までのモーツァルトの演奏って、わりと蒸留水みたいなものばかりが強調されていたような感じを私も最近ひしひし感じてます。

というか、生きた演奏、生き生きと表現したい、ということが根底にあると、蒸留水だけだとどうしても何か足らないように感じるのでは?

ノリントンは、ちょっとトン・コープマンを思い出させるような風貌。
二人とも、その音楽やるのがうれしくてしかたない、というのがとてもよくわかる。

39番シンフォニーは、序奏のテンポ速い!
第2楽章もめっちゃ速い!!
対してフィナーレは、私の聞き慣れてる演奏よりも速くない。

でスコアをおもむろに取り出し(何しろ新全集20巻あるのですから)調べたところ、確かに、序奏は、Adagio だけど、アラブレーベでした。
な~るほど。
第2楽章は、Andante con moto (2/4)でした。
へぇ、やっぱりねー。
フィナーレは、ただの Allegro (2/4)。
さ~すが。

すべてちゃんとした根拠があるのですね。
私もまたモーツァルトを弾きたい気持ちがむくむくと湧いてきました。

ところで、
先日の日記の、レヴィンさんの演奏報告が途中になったままですが、ここについでに少しだけ書いておきます。

レヴィンさんの演奏がおもしろく、そのバックグラウンドがとてつもなく広いことなど、全面的に素晴らしかったことは、この前さんざん書きました。
その上で、あえて言えば、なんというか、いわゆるアメリカ的と言ってしまってはずいぶん大雑把で失礼なくくり方になるのですが、必ずどこかを「盛り上げる」というか、しんとした内的なものは苦手ですぐ退屈してしまう、といった所が少しだけ気になりました。

モーツァルトって、さっき書いた「蒸留水」だけではもちろん何か足りないし、「mad」も必要で、でも、ほんの一瞬耳を澄ます「永遠」みたいな時間も必要なのでは?

今から、アーノンクールの「レクイエム」です。
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