アンドレアス・シュタイアーのフォルテピアノ演奏会に行ってきた。
演奏曲目
◆ガルッピ/チェンバロ・ソナタ 第4番 ニ長調 Op.1-4
◆C.P.E.バッハ/ロンド イ短調 Wq56-5、幻想曲 ハ長調 Wq61-6
◆ハイドン/ピアノ・ソナタ 第49番 変ホ長調 Hob.XVI:49 Op.66
◆J.S.バッハ/《音楽の捧げもの》BWV1079から「3声のリチェルカーレ」
《平均律クラヴィーア曲集第2巻》から第12番 ヘ短調 BWV881
◆モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第15(18)番 ヘ長調 K.533/494
選曲と、その組み合わせ方はさすがです。
が、演奏は、私個人的にはツッコミたいところ満載でした。
・膝ペダルなので、ペダリングが難しいのは承知していますが
それにしても、打鍵したあとの響きが美しくない。
・いわゆる古楽器を弾く人なのに、音楽を通奏低音的にとらえていないことに驚きました。
つまり、バスが音楽の主役で、その上に他のパートが載る、という
一番基本的なバロックや古典派の演奏ではなかった。
だから、一定の鼓動のようなテンポ感が希薄。
・ハイドンの第一楽章は、アレグロではなく、アレグロ ノン トロッポですが、
まるでアレグロ ヴィヴァーチェのようでした。
この曲は変ホ長調で、しかもハイドン晩年の、言わば「おじいちゃん」の曲。
音域も中低音から始まる、典型的な変ホ長調の立派な曲(エロイカ、皇帝など)ですが、
シュタイアーさんは軽業のように弾かれました。理解不能。
第二楽章はよかったです。
・バッハに至っては、練習不足としか思えない・・・特に平均律。
・モーツァルトも然り。ですが、これも第二楽章は良かったです。
・ふだん私はあまり気にしない方ですが、今日は全体にミスタッチがとても多くて
完成度が低かった。
ずっとむかしは、古楽器系の人は、~イメージとしてですが~
モダンをちょっとあきらめた感じの人が行く場、みたいにも思えたのですが、
もう最近の、特に弦楽器系はレベルすごく高いと思います。
なのに、鍵盤楽器系は、この程度なのでしょうか。。。
演奏曲目
◆ガルッピ/チェンバロ・ソナタ 第4番 ニ長調 Op.1-4
◆C.P.E.バッハ/ロンド イ短調 Wq56-5、幻想曲 ハ長調 Wq61-6
◆ハイドン/ピアノ・ソナタ 第49番 変ホ長調 Hob.XVI:49 Op.66
◆J.S.バッハ/《音楽の捧げもの》BWV1079から「3声のリチェルカーレ」
《平均律クラヴィーア曲集第2巻》から第12番 ヘ短調 BWV881
◆モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第15(18)番 ヘ長調 K.533/494
選曲と、その組み合わせ方はさすがです。
が、演奏は、私個人的にはツッコミたいところ満載でした。
・膝ペダルなので、ペダリングが難しいのは承知していますが
それにしても、打鍵したあとの響きが美しくない。
・いわゆる古楽器を弾く人なのに、音楽を通奏低音的にとらえていないことに驚きました。
つまり、バスが音楽の主役で、その上に他のパートが載る、という
一番基本的なバロックや古典派の演奏ではなかった。
だから、一定の鼓動のようなテンポ感が希薄。
・ハイドンの第一楽章は、アレグロではなく、アレグロ ノン トロッポですが、
まるでアレグロ ヴィヴァーチェのようでした。
この曲は変ホ長調で、しかもハイドン晩年の、言わば「おじいちゃん」の曲。
音域も中低音から始まる、典型的な変ホ長調の立派な曲(エロイカ、皇帝など)ですが、
シュタイアーさんは軽業のように弾かれました。理解不能。
第二楽章はよかったです。
・バッハに至っては、練習不足としか思えない・・・特に平均律。
・モーツァルトも然り。ですが、これも第二楽章は良かったです。
・ふだん私はあまり気にしない方ですが、今日は全体にミスタッチがとても多くて
完成度が低かった。
ずっとむかしは、古楽器系の人は、~イメージとしてですが~
モダンをちょっとあきらめた感じの人が行く場、みたいにも思えたのですが、
もう最近の、特に弦楽器系はレベルすごく高いと思います。
なのに、鍵盤楽器系は、この程度なのでしょうか。。。
以前の古楽器系の方は、どちらかと言えば膨大な研究の上の・・というのに対し、彼は、よく言えば自由。たとえば装飾なども、様式感よりも彼個人の感性優先、みたいな。。。わたし個人的には、そこにやや違和感がある、とも言えるかも。。。
シュタイアーの演奏会は、お客様はたいへん喜んでおられたので、ブログで書いたようなことを言うのは私一人だと思います。
私が書いた、「通奏低音的な音楽のとらえ方」というのは、文章だけでは理解不能だと思いますが、そんなに有名でなくてもそういう感覚の素晴らしい演奏家は確実にいらっしゃいます。
私はそういう方を信頼しています。