河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/28(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑪」Op.63、バラード第1番他 

カデンツァ完成!日曜本番コンチェルト

2008-05-15 23:45:12 | モーツァルト関連
10日土曜日の本番が終わって
今度はコンチェルト本番が18日日曜日に。

モーツァルトのKV482 変ホ長調(第22番)。

この曲は、モーツァルトの書いたカデンツァが残っていないため
いろいろなピアニストがそれぞれのカデンツァを作っている。

第1楽章と第3楽章の大きなカデンツァの他に
第3楽章ロンドの途中にアンダンティーノのメヌエットが入る(第9番ジュノームとそっくり!)のだが
その「入り」と「出」にも小さなカデンツァが必要。

しかも
モーツァルトがこの曲が書いたとき
よっぽど時間がなかったと見えて
第3楽章フィナーレのピアノソロパートには
メモ程度の音符しか書いてない所がいくつか。

モーツァルトのピアノコンチェルトは
晩年に素晴らしい曲が次から次へと生まれているが、
これは
彼がウィーンに定住してから
自分がソロを弾いてお客様を集める「予約演奏会」のための曲。

だから
オケパートは音符を書かないと弾いてもらえないけど
自分が弾くところは
全部の音を書かなくても大丈夫、というわけ。

250年後のわたしたちは
そのメモをたよりに(和音とか、だいじな音符のみ書いてある)
それをリアライゼーションするのです。

もう10年くらい前だったか
同じモーツァルトの21番ハ長調コンチェルトを弾いたとき
やはりモーツァルトのカデンツァがなかったので
自分で作曲したけど

今回はなにしろ時間がなかったので
(4月4日が母の告別式、19日にメントリ1番などの本番。その後からようやくこのコンチェルトの練習を始めました。実質一ヶ月・・・。)、

オリジナルを作る余裕がなく
リリー・クラウスやスコダ、エドウィン・フィッシャーのものを参考にして・・・

実は!
今回の演奏会のみの特別ヴァージョンのカデンツァを考えました!!

ここでその内容をバラすと
当日の楽しみが半減するので今は書けませんが。

ヒントは、下記のプログラム。

1.モーツァルト作曲 オペラ「後宮からの逃走」序曲
2. 同       ピアノコンチェルト第22番KV482変ロ長調
3.ショスタコヴィッチ作曲 交響曲第5番

 ・宇治シティフィル第52回定期演奏会 指揮・脇坂英夫
 ・2008年5月18日(日) 午後2時開演
 ・文化パルク城陽プラムホール 電話 0774-55-1010
コメント
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