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生きるって何?生命の意味を唱えた5つの人生哲学

2017年05月08日 | 世界びっくりニュース
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 なぜ我々はここにいるのか? 生きることの目的は?生にどんな意味があるのだろう?時に人間は立ち止まり、その存在意義について考えたりするものだ。

 パスカルは「人間は考える葦(あし)である」と言った。人間は孤独で弱い生き物だが、考えることができることは偉大であり、そこに尊厳があると説いたのだ。

 これから上げる5つの人生哲学が、もしかしたらその答えを導くヒントになるかもしれない。

1. 快楽主義(ヘドニズム)


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 快楽と幸福こそに価値があり、苦痛や悲しみは無価値であるとする考え方だ。したがって、可能な限りの幸福と快楽を得ることが人生の目的となる。

 人の人生は短く、いつ何時死ぬかも分からない。死後の世界を信じる人も大勢いるが、その保証はない。

 ならば、生きている間にできる限りの楽しい体験を享受するべきではないだろうか? 美食に興じ、肉欲にふける。少なくとも苦痛や不快は避けるべきではなかろうか?というもので刹那的な思考である。


2. 禁欲主義(ストイシズム)


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 キティオンのゼノンを創始者とする古代ギリシャのストア派にさかのぼる思想であり、変わることのない内面の平安を求める。世は無常であり、常に変化し続け、それを制御することはできない。だが自らの内で起きていることなら制御できるだろう。

 破壊的な感情や振る舞いを克服し、心の平安を得ることを目的とする。それは感情を消してしまうということではなく、理性と明晰な判断によって変容させるということだ。

 ゼノンの理論は後に発展し、積極的に人生に関与することが人生の意味であると解釈されるようになった。それは働くことや、人生の欲求を満たすことも含まれる。この場合、24時間眠っている人は生きていないことになる。

 自律と人生への積極的な関与……それが禁欲主義だ。


3. 実存主義


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 デンマークの哲学者セーレン・キェルケゴールが最初に唱えた。彼は人生は本人による一連の選択に他ならないと考えた。その選択は本人にしかできず、それこそが人生に意味を与えることになる。

 我々は自由意志・選択・個人の責任で自らの人生の意義を決めねばならない。また、選択は法・倫理・伝統にとらわらずなされなければならない。無論、その結果がついてまわることも覚えておくことだ。

 人生で何を成したいのか、そしてそこにどんな意味を見出すのか……それが実存主義だ。


4. 物理学的解釈


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 MITのジェレミー・イングランドは、生命は「坂道を転がる石ころのように驚きが少ない」と語っている。

 石や植物や動物のように物体はエネルギーを吸収・散逸する。石はごくわずかなエネルギーを吸収し、ほんの少しそれを解放する。生物ならエネルギーの吸収に長けており、失われるエネルギーも少ない。

 エネルギーが原子に衝突し、熱浴に包まれると、それは自らを再構成し、よりエネルギーを散逸しやすくなる。そして特定の条件を満たせば、その再構成によって必然的に生命が生まれる。

 地球では、そうした原子から単細胞が生まれ、およそ35億年前に今現存する多様な種へといたる進化が始まった。

 つまり我々がここにいる理由は、生命とはどこかの時点で発生するようにできているからだ。どこか失望のようなものを感じるだろうか。


5. 価値あるプロジェクト


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 ノースカロライナ大学チャペルヒル校のスーザン・ウルフは、人生の意味について面白い意見を持っている。

 「The Meanings of Lives(人生の意味)」というエッセイの中で、ウルフは「我々には意味があるのか?」という疑問について論じている。

 可能性は2つあるという。

 1つは、神が存在し、何らかの理由により我々を作り出した。もう1つは、神など存在せず、我々は無作為に誕生した、ゆえに意味もない。こう論じながらも、彼女は個々の人生にまで意味がないとは考えていない。

 ウルフによると、幸福は人生の意味において重要な側面ではないという。アインシュタイン、マザー・テレサ、ガンジーといった人々を例に挙げて、彼らは必ずしも幸福な人生を送っていないかもしれないが、意味という点では並外れていると指摘する。一方、日々酒を飲み、テレビを楽しむ人の人生は、幸福かもしれないが意味に乏しいだろう。

 意味ある人生を送るには、価値あるプロジェクトに積極的に参加し、それを成功に導かねばならないと彼女は論じる。

 では価値あるプロジェクトとは何だろうか?

 それは意図的に曖昧なままにされている。価値は人によって異なるものだからだ。運動嫌いの人なら、優れたアスリートになるための訓練に価値を見出すことはできない。同様に、読書嫌いの人なら、小説を書くという行為に価値を見出すことはできない。また価値は、倫理的なものである必要はないし、後世に貢献するものである必要もない。

 また重要なことに、プロジェクトは多少なりとも成功しなければならない。彼女は科学者の例を挙げている。生涯をかけて1つのプロジェクトに取り組み、ようやく結果を発表しようと思った矢先、別の研究者が同じ成果を発表してしまった。悲しいかな、彼の人生はまったく無意味なものになってしまうだろう。

 幸福を追求するのではなく、価値あるプロジェクトに取り組むこと……そこに価値が見出され、これが意味ある人生を作り出すというのだ。


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あなたが寝ている間、体に何が起きているのか?睡眠中に起こる10の驚くべき現象

2017年05月05日 | 世界びっくりニュース
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 いびき・寝言・歯ぎしりなど、自分が寝ている時にどんな状態になっているのかは知る由もない。監視カメラでも設置していればわかるだろうけど、知りたいような知りたくないような。

 実際に、我々の意識が消えている間、体は大きな変貌を遂げている。睡眠中の人体は常に整理・修復・回復に努めているからだ。

 目が覚めたとき、まるで別人のように感じているのならば、そこには多少なりとも真実がある。ここでは寝ている間に起きている10の驚くべき現象を見ていくことにしよう。ただし一部の項目は万人に起きるわけではない。

10. 記憶の整理


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 人間とは非常に活動的な生き物である。行動が記憶を作り出し、それが脳に蓄積される。PCのデスクトップがファイルで散らかっている人ならば分かるだろうが、保存したものは簡単にアクセスできなければ役に立たない。

 睡眠中、脳は起きている間の出来事を再生し、それを区分しては長期記憶として保存する。同時に不要な記憶を削除したりもする。

 長期記憶に限度はなく、また一生消えることもない。ほとんどの人は幼い頃の記憶を鮮明に覚えていることだろう。だが一方で2日前の出来事をなかなか思い出せなかったりもする。こうして記憶に優先順位をつけることは、学習や情報管理、さらは問題解決などのスキル習得に必要なことである。

 記憶の固定のほとんどは最も眠りが深い、脳があまり活動していない状態で行われる。最も重要な記憶は睡眠に移行する際に安定化され、後で素早く思い出せるよう準備される。


9. 血圧と中核体温が低下


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 眠る30分前になると体温が下がり始める。これが代謝を低下させ、睡眠中の空腹を防ぐ。その結果として心拍数や血圧もまた低下する。

 中核体温は1.1度以上低下し、35.6度程度となる。あと1度も下がれば低体温になるほどだが、エネルギーの消費が低下しているため、凍死することはない。

 覚醒時に血圧と心拍が急激に上昇するが、一時的にバランスが崩れるため、だるさや頭がぼうっとした感じを味わうことになる。


8. 金縛り(一部の人)


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 寝ている途中ふと意識が戻る。だが体が動かない、声を上げることもできない――こんな経験はあるだろうか? これは金縛りと呼ばれる現象で、レム睡眠時に脳が体を守るために筋肉の神経伝達物質とレセプターを阻害することで起こる。

 入眠や覚醒間際の意識がはっきりとしている状態で起きることもある。この現象を説明するために世界各地では様々な伝承が伝えられており、例えばアングロサクソン文化では魔女や悪魔が訪れたことが原因だとしている。


7. 背が伸びる


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 起きている間、背骨は重力によって圧縮されている。このために椎間板からは体液が染み出て、1日に1センチも身長が縮んでしまう。その反対に夜になると、体液が背骨の接合部に戻り、寝ている間に1センチも伸びる。

 睡眠中に圧力が緩和することは、幼い子や思春期の子供の成長にも大切なことだ。実際、人が成長するのは睡眠中なのである。背骨や足から圧力が消えることに加え、睡眠中に成長ホルモンが分泌されることも原因である。


6. 夢遊病(一部の人)


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 およそ30パーセントの人が一生に一度は眠っている間に歩き出すそうだ。夢遊病は半意識状態にある脳が複雑な作業を行ってしまう睡眠障害で、ベッドから這い出るほか、キッチンに行ったり、車の運転までしてしまうことがある。
 
 もちろん危険なことこの上ない。子供に発症することが多く、両親や友人などから食事を準備してはふとんに戻るといった奇妙な行動が報告されている。原因は定かではないが、遺伝子に原因がある可能性が示されている。

 夢遊病は通常、徐波睡眠時に発生する。この間、脳は記憶の処理に追われている。このことは夢遊病患者の短期記憶があまりはっきりしない理由を説明するかもしれない。彼らは目が覚めるとその間のことを覚えていないのだ。


5. 寝ている最中にビクッ!っとなるジャーキング現象


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 人が眠ると体はビクッと動く。毎回だ。通常、私たちの体は眠っているとき夢に反応して動かないよう麻痺している。しかし睡眠と覚醒との間にはグレーゾーンが存在する。そこで発生するのがジャーキング(睡眠中の麻痺現象)で、脳が体を安静にするよう発するメッセージのタイミングと神経系がそれを受け取るタイミングのズレが原因だと考えられている。

 その仕組みは完全には理解されていないが、木から落ちそうになったとき反射的につかむ原始反射の名残であるとする説もある。またオフになったはずの神経の誤発火という説もある。原因がなんであれ、人によっては目が覚めるほどの激しいジャーキングを起こすこともある。

4. 脳のエネルギー使用量が増加する


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 覚醒時に作られたエネルギーの80パーセントは肉体の活動によって使用される。眠っているときはこうしたエネルギーが不要になるのは明らかであるが、実はその余剰は脳へ回されている。

 つまりレム睡眠などでは脳のエネルギー消費量は覚醒時よりも増加するのである。このとき、エネルギーは神経を接続したり、老廃物を取り除いたりといった、覚醒時に後回しにされていた仕事の処理に利用されている。

 覚醒時、脳は意思決定など、より切迫した大量のエネルギーを必要とする作業に追われている。そこで後回しになって溜まっていた仕事を眠っている時間に片付けるのだ。


3. 体重が減る


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 目が覚めると喉が渇いていることがあるだろう。実は寝ている間には結構な量の水分が失われているのだ。

 肺の中の空気は熱く、36.7度ほどある。また湿度も高い。通常、眠っている人がいる部屋の温度は36.7度よりもずっと低いため、吐き出された空気が冷えて体積が縮み、空気や体から湿気を逃がす。一呼吸ごとに0.02グラムほどの水分が失われ、一晩だと0.5キロほどになる。

 二酸化炭素にも似たような作用があるが、影響はもっと小さい。呼吸では酸素を吸い、二酸化炭素を吐き出すが、前者の原子は2個、後者の原子は3個である。その差分だけ、ごく微量であるが体重が減少する。1度に吐き出される原子は10億 x 1兆個であり、一晩では0.7キロほどになる。これは覚醒時にも起きているのだが、水や食事で補われている。


2. 脳のクリーニング


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 目が覚めている間は脳や体の細胞内に毒素などの老廃物が溜まる。そこで、脳は人が眠ると脳脊髄液(写真)のバルブを開いて、繊維に溜まった毒素を洗い流す。

 これは細胞呼吸という細胞が栄養からエネルギーを作り出し、体を動かし続ける大きなサイクルの一部である。夜間に洗浄される毒素はそのサイクルの残り滓のようなものだ。

 洗浄は全身で行われているが、特に脳での影響が大きい。徹夜すると頭がまともに働かなくなるのは、これが大きな理由の1つだ。
 

1. 夢


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 人はなぜ夢を見るのだろうか? 人が眠りについて無意識なるたびに、脳は頭の中に想像上の現実を作り上げ、眠っている人はこれが現実であると勘違いをする。そして目が覚めるとほとんど記憶から消えてしまう。

 夢の実際の必要性については不明であるが、レム睡眠中に起きるそれに関連する活動についてはよく理解されている。つまり長期記憶を強化し、脳の毒素を洗浄し、後回しになっていた仕事を片付けるといったことだ。

 これだけのことを行なっていながらも、夢自体についてはほとんど理解されていない。それこそがミステリーである。

 古代ギリシャやエジプトの時代から大勢の人間がその謎を解明しようとしてきた。だがMRIやEEGなど最新技術が開発された現代においても相変わらず謎に包まれたままなのだ。(関連:我々が夢を見る10の理由、科学者たちの仮説

via:neurosciencenewsleeplivesciencewasetlivesciencesleepscientificamericannprnihscientificamericanなど

 私は怖い夢を見て、例えば高いところから落ちる瞬間とか、何かに追いかけられて捕まる瞬間にビクってなってそのビクっで目が覚めるんだけれども、これも一種のジャーキング現象なのだろうか?とにかくよくビクついて目が覚めることはある。その後すぐ寝ちゃうけどもね。

☆金縛りにはよくあうなぁ!

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生物が海から陸にあがった理由は目の進化だった可能性(米研究)

2017年05月03日 | 世界びっくりニュース
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 そもそももともとは海暮らしのアリエッティで、進化の過程を経て陸地へと移動していったらしいじゃん、地球内生命体とか。

 だがあまりにも昔すぎてその全貌は解明されていない。これまで、地球内生物が海棲から陸棲へと進化していったの理由として、手足を獲得したからだという説が有力だったが、ノースウェスタン大学とクレモント・マッケンナ大学、スクリップス・アンド・ピッツァー大学の最新の研究によると、実はそうじゃなくて、視力の発達が原因だと言う。
 
 ワニのような生物が、まず最初に陸にいる獲物を見つけることができるようになり、それから手足が発達して陸に上がるようになったというのだ。


Our short-sighted inner fish: Vision explains why our fish ancestors came on to land


目が大きくなり視界が広くなってから脳の発達へとつながった


 ノースウェスタン大学の神経科学者でエンジニアのマルコム・A・マクルヴァーと、クレモント・マッケンナ大学の進化生物学者で古生物学者のラーズ・シュミッツは、化石の記録を調べ、水中から陸上に上がったあとではなく、その前に目の大きさが3倍近くになっていたことを発見した。

 目が大きくなると同時に、目の位置も頭の側面から上になり、水上の視野が広くなった。これが、結果的に陸生脊椎動物の大きな脳の発達へとつながり、魚のようにものに単純に反応するだけでなく、計画をたてて行動することができるようになったという。

なぜ、わたしたち生物は3憶8500万年前に陸上にあがったのか? それは視力が関係しているのではないかと、初めてわたしたちは考えました

 とマクルヴァーは言う。

陸に上がる前から、脊椎動物の視力が格段に良くなったことがわかりました。わたしたちの仮説はこうです。ヤスデ、ムカデ、クモなどまだ手つかずのエサが陸上にたくさんいるのが、水中から見えたのがすべての始まりではないかと。その後、ヒレから手足が発達することになったのです

 ちなみに無脊椎動物は、わたしたちの祖先の脊椎動物より5000万年早く陸に上がっている。

 目が大きくなったことは重要なファクターだ。水面に目が出るだけで、魚は水中から見るよりも70%も遠くを見ることができる。目の大きさが3倍になれば、視界は100万倍にも広がる。これが、陸に生物がはびこる何百万年も前に起こった。

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大きな目は水中でなく陸上で優位


 「大きな目は水中では役に立ちません。すぐ目の前にいるものに視野が大きく制限されるからです」と、シュミッツ。

しかし、大きな目は空中を見る場合はとても価値があります。進化の過程においては、相殺取引が生じることが多々あります。目が大きくなることによって起こる代謝の損失は果たして水生生物にとって価値があるのでしょうか? なにが決め手になるでしょう? それは、陸の獲物を探すことができることだと考えています

 結果的に大きな目になったとしても、水中ではそれほど視野は広がらないことはわかっている。実際、陸に上がった後であらわれた生物の中には、水中生活に戻ったグループもある。そうした彼らの目は現在の魚のようにまた小さくなった。

 この「陸生脊椎動物の誕生に先立つ視界の飛躍的な広がり」という論文は、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に3月7日付で掲載された。

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視覚能力の向上により、認知能力を向上させていった


 視覚の能力があがったことで、手足をもつ初期の生物たちがより複雑な認識力を発達させることができた。

 視界が限られた水中では不可欠だった、瞬時に反応するスピードはそれほど必要なくなり、予測認知といった人間がもつ能力へと進化することになった。つまり、未来を見越した選択肢を比較検討して、戦略を選ぶ能力だ。

 マクルヴァーとシュミッツは、水中から陸上へ移行する前の時代、移行中の時代、移行後の時代の59の化石標本を調べた。

 そして、それぞれの生物の視界環境をコンピューターシミュレーションした。(例えば、昼間の澄んだ水や淀んだ水、昼間や夜間の水上など)それによると、目が大きくなることのメリットは、生物が水中からではなく空中を見ているときに実現できることがわかった。

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 化石の眼窩の大きさと頭部の長さを測って、そこから目の大きさと、その動物の体長を割り出した。すると、陸上に上がる前は、眼窩の直径は平均13ミリだったが、陸上に移行した前後のものは36ミリだった。

眼窩の大きさが3倍になるのに、1200万年かかったのです。この進化の時間のスケールの壮大さに驚きを隠せません

 ふたつ以上の学問分野にまたがって研究を進めることによって、マクルヴァーとシュミッツは、わたしたちの水生の祖先が広い視野で陸上に豊富な食べ物を見つけたことによって、情報のジップライン(高い地点から低い地点へ移動すること)をたどったことを示した。

 わたしたちの祖先を水中から陸に移動させたのは、手足ではなく目だったのだ。

via:.northwesternpnassciencedailyなど

☆目のでかいやつは頭がいいのか?

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過去10年で最も印象的だった科学的成果ベスト10

2017年05月01日 | 世界びっくりニュース
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 10年ひと昔とは良く言ったものだ。たった10年で技術進歩は驚くほど進んでいる。宇宙分野を含めた科学の世界では様々な成果があった。

 火星における水の発見、記憶の操作、謎のダークマターの検出などなど。これらのリストにあげられたものは、さらに今後10年で目覚ましい進展が期待されるものばかりだ。我々は実にワクワクする時代に生きているのだ。

10. 幹細胞の再プログラム


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 幹細胞はあらゆる細胞に変化できる能力を持つ。すなわち、赤血球が足りない人のために赤血球を作り出せるということだ。あるいは白血球、筋細胞、神経細胞など、必要に応じてどんな細胞にでもなれる。

 幹細胞自体は1981年に発見されたものだが、体内の任意の細胞を再プログラムして、幹細胞に変えることが可能であると判明したのは2006年のことである。

 発見者の山中伸弥は4つの特定の遺伝子を皮膚細胞に加えて、これに初めて成功。2、3週間で皮膚細胞が人体の内のあらゆる細胞に変化する能力を持つ幹細胞となった。再生医療において、損傷を負った細胞の交換部品を提供してくれる唯一のものが幹細胞である。
via:stemcell/ image credit:wikipedia



9. これまで発見された中で最大のブラックホール


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 2009年、ある研究チームが発見されたばかりのS5 0014+81というブラックホールの質量を計測。まるで予想していなかったことに、天の川の中心にある超大質量ブラックホールの10,000倍というこれまで発見された中で最大のブラックホールであることが判明した。

 この超々大質量ブラックホールの質量はたった1つで太陽の400億倍に相当する。信じられないのは、ビッグバンの16億年後という宇宙創生の比較的初期に形成されていることだ。つまりとんでもないほど急激に成長したということである。
via:motherboard / image credit:NASA



8. 記憶の操作


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2014年、スティーブ・ラミレスとシュウ・リュウは、マウスに光感タンパク質を移植し、目に光を送ることで、マウスの脳に嫌な記憶や好ましい記憶を植え付けることに成功した。

 これによって、マウスが嫌な経験をしてもそれをいい思い出として記憶させたり、反対にいい出来事でも嫌な体験として記憶させたりと、記憶を操作できるようになった。この成果は、PTSDの患者や家族を失うなど大きな悲しみを味わっている人に対する治療の扉を開くかもしれない。
via:thepsychreport / image credit:wikipedia



7. 人間の脳を模倣するコンピューターチップ


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 2014年、IBM社は人間の脳と同じように働くコンピューターチップを発表。SyNAPSEと呼ばれるこれは人間の脳のシナプスを模倣するもので、54億ものトランジスタを内蔵し、従来のコンピューターチップより1万倍も消費エネルギーが少ない。あらゆる用途向けにプログラム可能で、スーパーコンピューターや分布型センサーなどできわめて有効である。

 SyNAPSEの設計は従来のものとはまったく異なっており、性能面の制約はない。イベント駆動型であり、動作するのは必要になった場合のみだ。これが省エネや温度の低下に威力を発揮する。今後数年でコンピューター産業を大きく変えるかもしれない。



6. ロボットが支配する世界へ一歩近づいた


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 2014年(この年、いくつもの発見がなされている)、1,024個の”キロボット”に自らを星型に変形させるという指令が下された。

 彼らはゆっくりと動き、何度か衝突しながらも無事指令を達成。彼らは1つのボットがつまずいてしまった場合でも、近くにいるボットに連絡し、作業への復帰を手伝ってもらうことができる。

 スカイネットの尖兵となる以外の使い途があるのだろうか? 極小のロボットなら血管に注射して、連携しながら病気と戦える。

 大型のものなら、災害現場での救護活動を行えるだろう。さらに大型のものなら建物全体にすら変形できるかもしれない。無論、兵器としての利用も可能だ。
via:phenomena / image credit:Harvard University



5. ダークマターの存在を確認


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 ダークマターはいくつもの奇妙な天文学的現象を説明してくれる物質だ。例えば、銀河には無数の惑星がある。だが、そこにある惑星の質量を合計し、それを惑星や銀河全体の挙動と照らし合わせてみても辻褄が合わない。

 宇宙はまるで目に見えない何かがあるかのように振舞っているのだ。その何かは目に見えないゆえにダークマター(暗黒物質)と名付けられた。

 2009年、アメリカのいくつかの研究所は、鉄鉱山の地下800メートルの地点に設置されているセンサーがダークマターを検出したと発表。2個の粒子がダークマターと思わしき挙動を示していたという。

 確認作業は現在もなお行われているが、いずれのサインも粒子がダークマターであることを示している。過去100年における物理学最大の発見になる可能性もある。
via:theguardian / image credit:CERN



4. 火星に生命がいる可能性がアップ


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2015年、NASAは火星表面で季節に応じて出現・消失を繰り返す長く黒い筋の画像を公開。現在でも火星に水が存在する確かな証拠だという。水は一般に生命の存在につながると推測されている。はたして「火星に生命はいるか?」という古くからの疑問に終止符が打たれるだろうか?

 また水の存在は、2024年頃に計画されている火星への有人飛行ミッションにとっても好都合である。宇宙飛行士がわざわざ地球から物資を運ばなくても、現地で調達できるからだ。

via:nationalgeographic / image credit:NASA


3. 再利用可能ロケット


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ブ ースター単体ではなく、ロケット全体の話だ。イーロン・マスクの民間企業スペースX社は、海洋に浮かべた基地上にロケットを着地させることに数度成功している。

 これはスペースXのミッションに不可欠なことだ。これまでロケットは一度使用すると太平洋に投棄されるのが常であった。だが、再生可能ロケットは回収して、補修・燃料補給することで何度も利用でき、数千億円ものコスト削減が可能となる。つまり火星有人飛行に一歩近づいたということだ。
via:nasaspaceflight / image credit:youtube



2. 重力波


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 重力波は時空を光速で伝わる波紋であり、アインシュタインが一般相対性理論の中で予言した。2016年、レーザー干渉計重力波天文台において、衝突するブラックホールらしきものから放たれた重力波が検出され、100年前の予言が確認された。

 天文学にとっては重要な出来事であるのは、これによって一般相対性理論の大部分が正しいと証明されたことだ。レーザー干渉計重力波天文台のような観測機器の信頼性はお墨付きとなったわけで、今後の宇宙探索に大いに期待を持てるようになった。
via:ligo / image credit:NASA



1. TRAPPIST-1


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 TRAPPIST-1とは、太陽系から39光年先にある惑星系の名である。そこにある恒星は太陽の質量よりも12倍小さく、7個の惑星が公転している。実に普通だ……が、うち3つはハビタブルゾーン内に位置している。

 これは非常に重要なことだ。39光年というのは比較的近い距離であるうえ、ハビタブルゾーンにある惑星は地球の大きさに近い。

つまり地球以外の場所で初めて生命の発見が期待できるということだ。さらに7つの惑星はいずれも液体の水が存在する可能性もある。もし本当に生命が存在すれば、ここ地球からでも確認できるかもしれない。