食べ物のなかには、体を冷やすように思われていながら、実は反対に体温を上昇させるものがたくさんあるそうだ。冷たい食べ物は、食べたり飲んだりしている間は確かに体を冷やすが、中には、食べた直後、著しく体温を上昇させるものもあるという。
ではいったいどんな食べ物がアウトなのか?
■暑い日に食べると余計体を熱くする食べ物■
1.ジェラートアイス
ジェラートアイスは脂肪、タンパク質、炭水化物といった、消化吸収する為にたくさんのエネルギーを必要とする成分が含まれている。食べ終わってわずか数分後、消化がはじまると体がどんどん熱くなっていく。
ジェラートを昼食後に食べるのは、公園を一走りするのと同じくらいのエネルギーを必要とする為、食べるとひどく汗をかく。なかでも、脂肪は消化器官の中を非常にゆっくりと動くので、熱さの感覚はとりわけ長く持続するだろう。食べ物の消化であろうと、ウェイトリフティングであろうと、体にエネルギーを要求することは、熱をもたらすことになるのだそうだ。
2.全粒穀物
全粒穀物は、精白などの処理を施していない穀物で、玄米、全粒粉の小麦を使った食品、オートミール、挽きぐるみのソバなどがある。こうした穀物は精白したものより栄養価に富むために健康を目的として食べられているが、暑い日はやめておいたほうがいい。消化するのに多くのエネルギーを必要とするからだ。
3.ビールやアルコール
アルコールは脱水症状を起こす。また血管拡張によって体は赤くなり、熱を感じるようになる。当然のことながら、これらはすべて消費したアルコールの量と比例する。なので暑い日には、アルコール濃度の低いものを選ぶか、ドイツのラドラーなど、ビールにレモネードを混ぜたものの方が良いだろう。
それでは逆に体を冷やすにはどんな食品を摂取するとよいのだろう?
■暑い日に食べると体を冷やしてくれる食べ物■
1.スイカなどの水分をたっぷり含んだ果物や野菜
野菜や果物は、空腹を鎮める単糖や、体を冷やすたくさんの水分を含んでいる。水分が豊富であればあるほど、その効果は大きい。スイカが体温を低く保ってくれるのはこのためだ。その他の果物や野菜も同様だ。ほとんどの野菜や果物が85~95%の水分を含んでいる。消化しやすいということは、エネルギーを多く要しないので、熱もそれほど発生しない。
2.香辛料
辛い食べ物が逆に我々の体を冷やすというのは本当で、熱帯の国々で広く普及しているのはこのためだ。しかし体を冷やすのは、香辛料にたくさん汗をかかせる性質があるおかげである。冷却は、汗の蒸発によって起こる。したがって、汗をかくまで食べなくては効果は得られない。香辛料を摂取してゆっくり休んでいると、体温は下がってくる。そして元気になり、より涼しく感じるようになるという。
via:sankei
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