毎日が遺言

妻とばあさん世代

 田舎は、ばあさん=70歳以上の女性が多い。ウチの小さな自治会だけでも、じいさんに比べてばあさんが多い。私の母親もそうだが、連れあいを亡くしている女性が多いのだ。
 当然、私の母親の友だちもそういう女性。連れあいを亡くしたさびしさも手伝うのか、とても仲がいい。仲がいいといっても、その場では楽しそうに相づちを打ちながら、その人がいなくなるとあれこれ愚痴ったりけなしたりするのだが(笑)。まぁ、そんなのでも、同じ立場の女性として、どこかで心がつながっているような気がする。

 そんなウチのばあさんの一番の友だちに、Iさんがいる。
 妻とばあさん(嫁と姑ですな)とは、何かと気持ちのすれ違いや行動のズレがあって、きしみが出ることも多い。双方、気を使っているのだが、互いに相手の望んでいるような気の使い方にならないウラミがあるんだなぁ、これが。
 で、それは何もウチのばあさんだけじゃなく、どうやら我が自治会のばあさん世代全般に言えることみたいだ。
 たとえば、Iさんは、とても謙虚な言動をするのだが、とてもがんこ。
 我が家に遊びに来るときには、いつも何かと気を使って、手みやげをひとつ持ってきてくださる。私たち夫婦が家にいるときには、「若い人(私たち夫婦のことです)たちのじゃまをしたらいけないので遊びに行かない」と言う。別にIさんが来ても全然じゃまじゃないので、私たちがお菓子を買っておいて、「どうぞ来てください」と言っても、「行かない」と言ったら、まず来ることはない。私たちが「じゃまじゃない」と言う、その言葉が、謙遜だと信じて疑わず、“互いに謙遜し合うIさんとみら夫婦”という、事実とは少し違う図がIさんの頭の中でできあがってしまっているようなのだ。
 でも、Iさんは、自分が行きたいと思ったら、必ず来る。それは、例えば妻がいくら忙しくしていても、「忙しいなぁ、ごめんなぁ」と言いながら来て、ひとしきり話をする。妻にすればその時間がとても惜しいのだが、それはなかなか伝わらない。妻も、「忙しいんですが」とは言いにくい。
 悪意は全くないのだ。ひょっとしたら、行動のタイミングが悪いだけ、バイオリズムの周期が合わないだけ。
 しかし、妻にはストレスが、どんどんたまってゆくことになる。
 家の中にも外にも、そういうばあさん世代がたくさんいて、これからもうまくつきあっていかねばならないんですよね、田舎のヨメは。
 ああ、妻よ、どうか身体だけはこわさないでおくれ。たまには愚痴も聞くよう、オレもがんばるからね。

コメント一覧

みらパパ
http://yaplog.jp/mirapapa/
> ポトス25さん
やっぱり姑さんには言いにくいですか。それが普通なんでしょうね~。
ヨメさんにはできるだけ気が晴れるようなことをさせてあげたいのですが、妙案は浮かびません。
私に愚痴るのも、私がこのところ仕事のことで頭がいっぱいなので、妻は気を使いながら話します。
もうちょっとちゃんと聞いてやらないといけないですよね…

> ヌノチャンさん
おばあ増産中、ですか。
まぁ、みんな勝手におばあやおじいになっていくわけですけど、人口比率が高まっていますしね。
特におばあの方が長生きだし、おばあ対処法は自分なりに工夫しておかないといけませんね。
ひいばあさんが生きているころは、ウチのおばあも「私はこの人みたいな姑にはならへん」と言っていたのですが、年々似てきます(笑)。
私たち夫婦も、「息子の嫁には同じような気持ちにさせないようにしよう」なんて言ってますが、「と言いながらも、結局同じようになるんやろなぁ」って話してます。{笑}{汗}
いい老い方をしたいですねぇ{超びっくり}
ヌノチャン
どこでも おばあが 増産中ですねぇ 主人の田舎の家の周りも
昔は商店街でしたが 今は 歯抜け状態で 誰かが住んでる家も
おばあだけです。家の両隣もおばあだけです。明治時代の家なの
で直すのもお金がかかる 建て替えるにも 3軒で一棟の家の真中
で両隣を補修しないといけないその上 景観保存地区とやらに指定
されたらしい 区長(町内会長)さんから資料が送られてきた・・・ただ
冬になると雪囲いをしなくてはいけない 今は 妹さん夫婦が 勝手
にして勝手に外してくれる今後 どうしたものかと心配です。でも田舎に
帰ると 神戸のあh!嫁さんけぇ~・・・・・と 福井弁で捕まってします
おばあの扱いに苦慮する 珍しいんだろうが。。何を言っていいか??
{ごめんなさい}状態です。

今の神戸の家は 26年前に建てましたが
近所とはほとんど付き合い無いので 楽と言えば楽だが 親しくもな
く知らないこともなく 良しとしようかなでも 実家へ行くと同じ神戸でも
あr~~○○ちゃん久しぶり。。と おばあに捕まる。。{げっ}

これからの課題です あh!良いおばあになろう。。{ラブ}
ポトス25
なんか、よく分かります。
私もお姑さんには、ズバッといえませんもの。
発散法が沢山あるといいですね。

みらパパ
http://yaplog.jp/mirapapa/
妻のストレス発散か~…、う~む、週に一度、合唱の練習に行くことぐらいですかねぇ。
“外”の空気に触れる機会がないと、ホントにしんどくなってしまいますから。
そうして週一で出ていくのにも、よけいなエネルギーを使うものなんですけどね。
でも、それでも気分を変える機会は大事ですね。
与作
みらパパさん、奥様のストレス発散は何でしょう?

悪気がないから言い出せないんですよね。
現代の嫁様なら 言いたい事はズバズバ言えるんでしょうが
チョットだけ古い(?)あたしたち世代は我慢してしまうんですよ。

息子のパソコンから書いてます。
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