保健福祉の現場から

感じるままに

警戒したい食中毒

2012年12月27日 | Weblog
韓国でキムチによるノロウイルス食中毒が発生し、今月、厚労省から検疫所あてに通知(http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/other/2012/dl/121206-01.pdf)が出ている。以前の国立感染症研究所IASR「三重県で発生したクドアを原因とする集団食中毒事例」(http://www.nih.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2119-related-articles/related-articles-388/2241-dj3882.html)、「北海道で発生したKudoa septempunctata による食中毒事案について」(http://www.nih.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2119-related-articles/related-articles-388/2242-dj3883.html)、「生のヒラメを原因としたKudoa septempunctata による食中毒事例-奈良市」(http://www.nih.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2119-related-articles/related-articles-388/2244-dj3884.html)の報告事例によると、輸入ヒラメが原因になっている。そういえば、「FDA urges that oysters, clams, mussels, and some scallops products from Korea should be removed from the market」(http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm308353.htm)が出ていることは知っておきたい。しかし、この時期に最も警戒したいのは、国内産も含めた生ガキである。平成18年の「食品健康影響評価のためのリスクプロファイル ~ カキを主とする二枚貝中のノロウイルス ~」(http://www.fsc.go.jp/senmon/biseibutu/risk_profile/bivalvesnorovirus.pdf)に続いて、一昨年に食品安全委員会から「食品健康影響評価のためのリスクプロファイル及び今後の課題~ 食品中のノロウイルス ~」(http://www.fsc.go.jp/sonota/risk_profile/risk_norovirus.pdf)が出ているので、みておきたい。p23では「カキのノロウイルス汚染は小児におけるノロウイルスによる感染性胃腸炎の流行時期と密接な関係があることがうかがえる。」とされている。p25の「市販生食用カキからのノロウイルス検出状況やノロウイルス濃度」はもっと普及される必要があるのではないか。p29に出ているように、食品の規格基準(食品衛生法)では生牡蠣にはウイルス規格はないのである。
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