保健福祉の現場から

感じるままに

診療所の安全管理

2019年01月09日 | Weblog
朝日新聞「歯科助手に無資格検査させた疑い 歯科医4人を書類送検」(https://www.asahi.com/articles/ASM1935RQM19PTIL00K.html)。<以下引用>
<歯のX線検査を無資格の歯科助手らにさせたとして、大阪府警は9日、大阪市北区の歯科医院「ザ・ホワイトデンタルクリニック大阪院」の歯科医師4人を診療放射線技師法違反容疑で書類送検し、発表した。歯科医2人は「診察で忙しかった」と供述したが、ほかの2人は「指示したことはない」と否認している。X線撮影は人体に影響を与える恐れがあり、診療放射線技師法で医師や歯科医、診療放射線技師でなければ実施できないとしている。生活環境課によると、4人は2017年6月~18年5月、無資格の歯科助手とカウンセラーに指示し、20~50代男女12人に放射線を照射させた疑いがある。歯科助手4人とカウンセラー3人も同法違反容疑で書類送検された。同院の事務代行会社は「担当者が不在」としている。>

医行為であるか否かについては、厚生労働省医政局医事課「医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(周知);平成28年11月1日付事務連絡」を正確に理解しておきたい。果たして、無資格検査は当該歯科医院だけであろうか。この際、一般の方々に対する医療安全支援センター(http://www.anzen-shien.jp/center/index.html)の周知も必要かもしれない。厚労省資料(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002woxm-att/2r9852000002wp5m.pdf)p172に出ているように、医療法改正で平成19年4月からすべての医療機関での医療安全確保措置が義務づけられていることは認識したい。そういえば、「医療計画の見直し等に関する検討会」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei.html?tid=127276)の「医療機器の配置及び安全管理の状況等について」(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000130336.pdf)p7「CT保有施設数 診療所5001」、p8「MRI保有施設数 診療所1669」」とあったが、p16「保守点検実施率(病床規模別)」には掲載されていない。医療安全の観点からは、職員の健康診断、医療廃棄物処理管理、薬剤管理なども病院と同様にチェックしておきたいところであろう。第7次医療計画(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryou_keikaku/index.html)の医政局長通知(http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000159901.pdf)p12「CT、MRI等の医療機器を有する診療所に対する当該機器の保守点検を含めた医療安全の取組状況の定期的な報告を求めること。」とあるが、診療所も含めて機器の保守点検がどうか、きちんとしたデータに基づく議論をすべきと感じる。なお、医療機関への立入検査(http://www.hospital.or.jp/pdf/15_20180730_02.pdf)について、総務省「医療安全対策に関する行政評価・監視結果に基づく勧告」(http://www.soumu.go.jp/main_content/000245532.pdf)p34で「診療所に対する立入検査の実施頻度については、特段の規定がないことから、都道府県等によって区々となっている。調査した37都道府県等(診療所を立入検査の対象としていない1都道府県等を除く。)のうち、有床診療所に対しては、3年に1回としているところが21都道府県等、無床診療所に対しては、特に規定していないところが15都道府県等、5年に1回としているところが14都道府県等となっている。」とあるように、自治体における立入検査の実施状況はかなり異なっていた。「全国医政関係主管課長会議」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei.html?tid=419341)の資料(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000155420.pdf)p97「立入検査は、全ての病院に対して少なくとも年1回、診療所・助産所に対しても、3年に1回程度、実施するようお願いする。」とあったが、どうなっているであろうか。2015年10月からスタートした「医療事故調査制度」(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000061201.html)も病院だけではない。医療安全対策(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/i-anzen/index.html)の一環であることは認識したい。
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