保健福祉の現場から

感じるままに

脳梗塞治療指針変更

2019年03月22日 | Weblog
NHK「脳梗塞 “血栓溶かす治療をより多くの患者に” 治療指針変更」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190322/k10011857041000.html?utm_int=news_contents_news-main_006)。<以下引用>
<脳の血管が詰まることで起きる脳梗塞について、日本脳卒中学会は、初期の患者には高い効果があるとされる「t-PA」療法と呼ばれる血栓を溶かす治療をより多くの患者が受けられるよう、治療の指針を変更しました。脳梗塞は脳の血管に血液などの塊が詰まることで起きるもので、初期の段階の患者には血の塊を溶かす薬を使う「t-PA」療法という治療が高い効果を発揮しますが、発症から4時間半を超えたら行わないとされてきました。そのため、寝ている間に発症するなど、時間の経過が正確にわからない患者には行えなかったとして、日本脳卒中学会は治療の指針を見直し、MRIの検査で脳の血管の状態がよければ医師の判断で「t-PA」療法を行うことができるとしました。脳梗塞では年間6万人以上が死亡しているとされ、今回の変更で、この治療が実施できる患者が年間、数千人ほど増えるとみられています。一方で、血管の状態が悪いとこの治療法によって脳出血を起こすリスクが上がるため、学会は、検査結果を慎重に見極めて実施することになるとしています。学会の理事長を務める京都大学脳神経外科の宮本享教授は「医師が最適な治療を選択でき、より多くの患者を救えると期待している」と話しています。>

「A205-2 超急性期脳卒中加算」(https://clinicalsup.jp/contentlist/shinryo/ika_1_2_2/a205-2.html)がそれぞれの地域でどれほど算定されているかは、NDBオープンデータ(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177182.html)でのレセプト件数や内閣府「経済・財政と暮らしの指標「見える化」ポータルサイト(http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/reform/mieruka/index.html)でのSCRをみればわかる。また、医療計画(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/iryou_keikaku/index.html)では、どの病院が脳卒中の急性期医療を担うのか明記されていることは常識としたい。rt-PA療法(http://www.jsts.gr.jp/jss19.html)には、「(1)患者・家族自身の“遅れ”,(2)救急搬送の“遅れ”,(3)到着医療機関内の診療の“遅れ”,という3つの要因」(http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02871_02)が指摘されており、地元マスコミの協力も得て、住民に対して、リスク軽減による発症予防とセットで「Act F.A.S.T.」(http://www.stroke.org/site/PageServer?pagename=SYMP)を普及させたいものである。
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