保健福祉の現場から

感じるままに

認知症予防

2009年08月26日 | Weblog
「マージャンで認知症対策 町の社交場としても人気」(http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1393322.article.html)。

昔、碁会所に通っていた際、40歳年上の友人ができたことがある。そこでは高齢者の方々は生き生きしているのである。厚生労働省の介護予防マニュアル改訂版(http://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/tp0501-1.html)の認知症予防・支援マニュアル(http://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1h.pdf)において、一般高齢者施策の生きがい型として、囲碁、将棋、園芸、料理、パソコン、ウォーキング、水泳、ダンス、体操等が例示されている。例えば、N Engl J Med の論文「高齢者における余暇活動と痴呆のリスク」(http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/348/348jun/xf348-25-2508.htm)で「読書,ボードゲームをする,楽器を演奏する,およびダンスをすることが痴呆リスクの減少と関連していた」とされているように、エビデンスがないわけではない。最近では、囲碁、将棋、麻雀のネット対局での交流も盛んで、ネットができる高齢者に拡がっているようである。団塊世代の高齢化で悲観的社会保障論も悪くはないが、従来の高齢者の固定観点に囚われず、ユニークな取り組みが積極的に展開されることを期待したいところである。ところで、健康日本21(http://www.kenkounippon21.gr.jp/)にあわせて、健やか親子21(http://rhino.med.yamanashi.ac.jp/sukoyaka/)があるように、高齢者版があっても良かったかもしれない。その場合、議論がまとまらず大変かもしれないが、その過程もまた面白いかもしれない。
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