保健福祉の現場から

感じるままに

早期乳がん

2018年06月14日 | Weblog
保健指導リソースガイド「「早期乳がん」の70%は化学療法は不必要 乳がん治療に明るい選択肢」(http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2018/007448.php)が目にとまった。すでに毎日新聞「遺伝性乳がん 予防切除も選択肢 厚労省研究班が診療指針」(https://mainichi.jp/articles/20171028/dde/041/040/034000c)が報じられており、遺伝性乳がん(http://hboc.info/)(http://genesis-healthcare.jp/information/brca/)の関心が高まっているかもしれない。さて、人口動態調査(http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html)の「平成29 年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai17/dl/gaikyou29.pdf)p12「図7-1 性・年齢階級別にみた主な死因の構成割合(平成29 年)」に出ているように、40代・50代女性の死因の過半数が悪性新生物であり、30代女性の死因第一も悪性新生物である。がん検診のあり方に関する検討会(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou.html?tid=128563)の「乳がん住民検診における「高濃度乳房」への対応について」(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000208392.pdf)p6「特に閉経前の40歳代では、高濃度乳房の割合が多い」とあるが、30代ではデンスブレストの割合がさらに高いかもしれない。乳がんリスク(http://www.sutaa.net/nyugan/0001/0104/5.php)が高い方については、30代であっても乳がん検診不要とは言い切れないように感じる。そもそも「がん検診の経緯」(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000208394.pdf)にあるように、平成10~15年度まで30代も厚労省指針の乳がん検診の対象であった。女性がん検診については罹患率の高い勤務世代に重点を置いても良い感じがする。「働く世代の女性支援のためのがん検診推進事業(子宮頸がん検診及び乳がん検診無料クーポン券)」(https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/iryo/gankennshin/gankenshin_coupon2015.html)はその一環であろう。「職域におけるがん検診に関するマニュアル」(http://www.hospital.or.jp/pdf/16_20180329_01.pdf)p13「保険者や事業者は、職域でがん検診を受ける機会のない者に対し、市町村と保険者、事業者が連携することで、市町村のがん検診受診につながることが期待される。」「市町村は、職域でがん検診を受ける機会のない者に対して、市町村が実施するがん検診の受診勧奨を行う。」とあるが、それぞれの自治体の取り組みはどうなっているであろうか。勤務世代女性には、ブレストケアグラブ(http://icst.jp/products/breast/)(http://www.ndy-u.info/beaudrug/dtbs/itm/bcg06.html)のような自己触診補助用具の普及も図りたいものである。
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