保健福祉の現場から

感じるままに

ADE(抗体依存性感染増強)の懸念と今後のシナリオ

2020年06月01日 | Weblog
5.29朝日新聞「ワクチン開発なぜ時間 研究者恐れる「逆に重症化」現象」(https://www.asahi.com/articles/ASN5X6FPVN5PPLBJ00J.html?iref=com_apitop)。<以下一部引用>
<新型コロナワクチンの開発にはなぜ時間がかかるのか。感染や重症化を防ぐワクチンの実用化には通常、年単位の時間がかかる。安全性を慎重に確認する必要があり、その中でも研究者が心配する大きな課題が「ADE(抗体依存性感染増強)」だ。来年に延期された東京五輪・パラリンピックが開けるかどうかについて、日本医師会の横倉義武会長は4月、新型コロナウイルスのワクチンが「開発されなければ開催は難しい」との認識を示すなど、ワクチンに注目が集まっている。ワクチンを接種したり病原体に感染したりすると、免疫反応で病原体を無力化する「抗体」が作られる。通常、ワクチン接種後に体内に病原体が入ると、この抗体が感染や重症化を防ぐが、抗体が体に悪さをする可能性もある。デング熱はワクチン中止に 長崎大のモイ・メンリン教授によると、抗体がウイルスを無力化できないと、抗体が架け橋のようになり、ウイルスが免疫細胞に入って、その中でウイルスが増えて感染を強めると考えられているという。これがADEで、「デング熱」のワクチンとの関係が疑われたことがある。>

5.29新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/jyoukyou_bunseki_0529.pdf)p23「国内においても「新型コロナウイルス」のワクチンをできるだけ早期に開発するともに、並行して、供給体制の強化及び接種体制の整備を図る。」とあり、「令和2年度厚生労働省第二次補正予算案」(https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/20hosei/02index.html)(https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/20hosei/dl/20hosei03.pdf)p4「ワクチンの早期実用化のための体制整備 1455億円;現在開発中の「新型コロナウイルスワクチン」等を迅速に製造するため、ワクチン開発と並行して生産体制を整備する。また、ワクチン接種に必要なシリンジ・注射針の買上げ、備蓄を行う。多くの方への速やかなワクチン接種を行うため、供給量に応じた効率的なワクチン等の配布、接種実施機関の調整等を行うシステムを開発・運用する。」とある。しかし、本庶佑先生(http://www2.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/)の4.16「緊急提言2」(http://www2.mfour.med.kyoto-u.ac.jp/20200416_COVID-19V2.pdf)では「RNAを遺伝子に持つウィルス(インフル、HIV、またコロナもその仲間)には有効なワクチン開発が困難である またワクチン開発は年単位の時間が必要である」とされているように、ワクチンに期待しすぎてもいけないように感じる。報道(https://www.asahi.com/articles/ASN5X6FPVN5PPLBJ00J.html?iref=com_apitop)されるように、3.31日経バイオテク「ワクチンが効かない?新型コロナでも浮上する「抗体依存性感染増強」」(https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/03/30/06749/)の懸念だけでなく、4.27国立感染症研究所「新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/467-genome/9586-genome-2020-1.html)のようなウイルス変異に対応できるのか、気になる方が少なくないかもしれない。特措法(https://corona.go.jp/news/news_20200405_19.html)(https://www.cas.go.jp/jp/influenza/120511houritu.html)(https://shop.gyosei.jp/online/wp/wp-content/uploads/2020/03/1583992682.pdf)によるCOVID-19の「特定接種」(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi/dai17/siryou5.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000585450.pdf)、「住民接種」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/jumin-sesshu.html)は新型インフルエンザに準じることになるのであろうか。ところで、6.1Web医事新報「【読者アンケート結果】7割が「アビガン」に期待(5月テーマ:新型コロナ治療薬への期待)」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14781)が出ている。医療現場からは、5.13Web医事新報「アビガン「使いたいけど使えない」─感染症学会の参考基準を問題視する声」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14645)が出ている。「ファビピラビル(アビガン®)」の観察研究(https://www.mhlw.go.jp/content/000631043.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000631044.pdf)では、5.1日本臨床ウイルス学会「アビガン投薬の要件に関するお願い」(http://clvirol.org/docs/covid19.pdf)にも配慮されても良いように感じる。5.6日刊ゲンダイ「アビガン開発者・白木公康氏に聞く 新型コロナとの戦い方」(https://hc.nikkan-gendai.com/articles/272748)の「早期に投与すれば重症化を避けられる」「呼吸困難が出てからでは遅すぎる」は非常に気になる報道で、医療現場では、5.27Web医事新報「COVID-19治療候補薬として注目の「アビガン」、投与開始は「早ければ早いほどいい」」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14757)に賛同する方が少なくないかもしれない。そういえば、5.31現代「日本人が知らない、コロナパンデミック長期化「3つのシナリオ」いつまで警戒すればいいのか」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72942)が出ている。日本感染症学会(http://www.kansensho.or.jp/)の「ファビピラビル観察研究中間報告(2020年5月15日現在)」(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_favip_0526.pdf)の「軽快と判定されたのは軽症例では7日目に73.8%、14日目に87.8%、中等症例では7日目に66.6%、14日目に84.5%、重症例では7日目に40.1%、14日目に60.3%」「転帰入力時点での死亡率は軽症例で5.1%、中等症例で12.7%、重症例で31.7%」をみると、「早期診断・治療体制」を早めに確立する必要があるように感じる。4.15時事「新型コロナ、42万人死亡も 対策ない場合の試算公表―重篤85万人・厚労省班」(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020041500281&g=soc)が出ていたが、仮に、今後、海外からの感染再拡大があっても、早期診断・治療が普及すれば、厚労省班の試算から、大きく乖離するように感じる。それとも厚労省班では何か別のシナリオが想定されているのであろうか。6.1Bloomberg「「アビガン」のジェネリック、ロシアが新型コロナ薬として暫定承認」(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-31/QB76YNDWLU6A01)は注目かもしれない。
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