「臨床研修制度 産科の必修、意味がない」(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/17117.html;jsessionid=9F9EA490C3BBD7A79219529079AFF77F)の記事が目にとまった。認定医の標榜については同感である。医療に関する広告が可能となった医師等の専門性に関する資格名(http://www.mhlw.go.jp/topics/2007/06/tp0627-1.html)に関して、医師は専門医のみであるのに対して、看護師は専門看護師のみならず、認定看護師も広告可能である。また、「今のわが国の医療に最も必要なのは『医療の流れ』づくりで、▽医療機関の機能分担 ▽総合医の育成 ▽住民への啓発 ▽相互の信頼と理解―の4点」とすることも同感であるが、地域において、それを進める戦略が求められるように感じる。国が法令や診療報酬等で強制的に誘導するだけでは、後期高齢者医療制度のように批判が巻き起こるかもしれない、と感じないでもない。ところで、医師臨床研修に関して、T学長から、産科ばかりでなく、「地域別実習でも、地域の診療所・病院に行くのはいいが、保健所は意味がない。ああいう風に専門家の中を回ってもプライマリケアの勉強にならない。」と酷評されたことに複雑な思いを抱く全国の保健所関係者が少なくないかもしれない。昨年度まで、実際に保健所での医師臨床研修制度に関わってみて、医療機関立入検査、感染症・食中毒の対応、結核医療診査・接触者検診、健康教育、障害福祉施設訪問等をプログラムに組み込み、研修医からは結構評判が良かったように感じる。初期研修では、診断・治療以外の研修が必要であるのはいうまでもないが、地域の病院や診療所での研修で全てカバーできるかどうかである。特に最近は、医療制度改革関連の研修(医療計画、医療機能情報提供制度、地域ケア体制整備構想等)が期待されるかもしれない。必修である「地域保健・医療」研修における一部の期間であっても保健所研修が必要ではないか、そんな感じがするところである。そういえば、保健所研修での最初の質問は、「医療機関にはどんな方が来るのか?」と「保健所の地図記号は?」であった。保健所研修が妙に懐かしく感じるこの頃である。
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