世の中の
誰もが 自分を
見失ってしまっています。
そんな訳は
無いと思うでしょう？
あなたが
自分だけは
自分の事を見失ってなど
いないと思うのは
長い歳月を掛けて
時には無理をしたり
背伸びをする事によって
作り上げて来た あなたを
見失ってなどいないから
自分は
自分の姿を
見失ってなど
いないと思うのです。
けれど実際に
あなたも自分の事を
見失ってしまっています。
長い歳月を掛けて
作り上げて来た あなたを
見失っていないからこそ
逆に 本物の あなたの姿は
完全に見失われてしまっています。
あなたが
自分の姿を
見失ってしまっている
と言うのは 本物の あなたの
姿を見失っていると言う意味です。
あなたが
健康に自信を持って
それを当たり前の様に
感じていると やがて
当たり前の様にして有ったはずの
健康が何かによって失われてしまい
それまでの健康を前提にして有った
あなたまでもが崩れてしまいます。
同じ様に
若さを前提にして
その若さの中に あなたの姿を
見い出していると時を経ると共に
若さが あなたの手の中から
失われて行きます
或いは
これまでの
仕事の成果や
仕事のやり方に
自信を持ち その中に
あなたを見い出してしまっていると
何かによって仕事が出来なくなれば
その中に見出していた あなたまでもが
失われてしまいます。
美貌や見てくれの
良さの中に あなたの姿を
見い出していると いつまでも
美貌や見てくれの良さが あなたの中に
有る訳ではありません。誰だって歳を取りますから
美貌も見てくれの良さも あなたから少しづつ
失われて行ってしまいます。その中に見出していた
あなたも失われて行ってしまうのです。
何で有れ
どんなもので有れ
あなたの傍に有る時間は
ホンの僅かな ひと時の間だけなのです。
その中に
あなたの姿を
見い出してしまえば
あなたは やがて苦しみ
のた打ち回り出します。
その次元の
あらゆる あなたの姿に
別れを告げて手放してしまい
何一つとして無くなってしまった
後に残される 何も無い空間と共に
生きるのです。その何も無い空間こそが
本当の あなたの姿なのです。
それまでの あなたの姿と
比べたなら余りに貧弱で情けなくて
あなたは落ち込んでしまうかも知れません
けれど
間違いなく
その弱くて 駄目そうで
出来損ないに見える あなたこそ
本当の あなたの姿です。
あなたが
その あなたの姿を
受け容れる事を今日まで
先延ばしにして来てしまっていたから
そんなにも受け容れる事が辛くなって
しまったのです。
更に この先も
あなたが先延ばしにすれば
もっと受け容れる事が辛くなります。
本当は
あなたが思っていた
見てくれの良い 強そうな
あなたなど何処にも居なくて
あなたの中にだけ作り上げる事が
出来ていただけの 架空の
あなたの姿だったのです。
実際に居るのは
弱くて 情けなくて
貧弱で 出来損ないの
あなたの姿だけです。
その駄目な
あなたのままで
駄目な あなたの事を
受け容れてしまうのです。
まだ一度も
誰からも受け容れて貰った
ことなど無い あなたの姿を
受け容れる事が出来るのは世の中で
たった一人 あなただけです。
あなたが
駄目な あなたのままで
駄目な あなたの事を受け容れる事が
出来たなら あなたは その あなたを
今迄の様に否定したり出来ません。
あなたが
あなたの中で
本物の あなたの事を
否定していない時 他の
誰かから あなたの事を
否定された所で どうって事は
有りませんし 傷ついたりもしないのです。
だって
一番の味方が
あなただからです。
その味方が
常に あなたの傍に
四六時中居てくれるのです。
そして あなたの事を受け容れ
続けてくれているのです。それだけで
怖いものなんて何も有りません。
あなたが
何処かで探していた
一番欲しかったものが
今は あなたの手の中に有るのですから。
あなたの中の
弱くて 駄目な
あなたを いつも
いつも 愛して貰えて
その愛は永遠に消えないし
決して失われる事は無いのです。
それこそが
あなたの求めていた
安住の地です。
それは
あなたの中に
弱くて 駄目で
貧弱で 出来損ないの
あなたが1人で見つけ出して
しまうものなのです。
決して
誰かに求めるものでは
無かったのです。
もしも
誰かによって
齎されたのならば
その誰かを
失ってしまったら
あなたの中の安らぎまでもが
誰かと共に失われてしまうのです。
だから
愛した人との
別れは あれほど辛いのです。
それは
あなたの中に
あなた1人で求めていく
ものなのです。
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