あなたが 親と離れて
自立して生活をしていたとしても
あなたは物理的にではなく 心理的に
親に大きく依存し 心の支えとしている。
あなたの親は何もしないで
あなたに何かをもたらしているよ。
ただ この世の中に
生きているというだけでね。
あなたが親に傷つけられながら
生きて来た人ならば
あなたは親も自分も嫌っているし
今迄の あなたの生き方を
当然のように親の責任している。
それは とても悲しい生き方だ。
けれど親は
ちゃんと それを知っていて
あなたがしている 親の責任を
恨まれても当然だと思い
あなたの悲しさもひっくるめて
責任にされている事を引き受けてくれている。
そんなのは当たり前だと
あなたは言うかも知れないけれど
もしも責任にしている親が居なくなれば
親が生きている時とは違い
責任に し甲斐が無いんだよ。
あなたは きっと虚しいばかりだ。
だって あなたは堂々と文句を言える
相手さえ失う事になるのだから
その文句に黙って耳を傾けてくれていた人が
居なくなるのだから。
だから親が責任を
引き受けてくれていると言うんだよ。
あるいは 幸運にも
親の責任になどしないで
生きて来られた人ならば
実際には一緒に暮らしていなくても
親が生きてくれているというだけで
あなたの大きな支えとなっている。
それは居なくなってしまった時に
どれほど大きな存在だったのかが解かる。
どれほど あなたが親を頼りにしていたのかが解かる。
それを親が居なくなる前に解かる事が出来れば
あなたの生き方が大きく曲がる事は無い。
親が生きている内にも
ちゃんと解かる事が出来るよ。
私の所では そんな事は当たり前な事だ。
勿論 それに気づくと
それだけで あなたの生き方は変わる。
やたらと親孝行になってしまう。
けれど
そんな風にならなくても
本当は 親の気持ちが
痛い程までに解かる事が出来た あなたのままで
今迄通りに接するだけでいい。
無理なんかしなくて良いんだ。
自分は今迄と同じように接しているつもりでも
親の気持ちが痛いほどまでに解かった人の
接し方は 自然に変わってしまうものなんだ。
あなたは
そんな風にしているつもりは
まるで無いのだけれど
自然な労りが生まれて来てしまう。
あなたの接し方が変わった事に、
微妙な あなたの変化に、
親は直ぐに気づくし、
それだけで嬉しいものなんだよ。
こうして人は
表面上は何もしてなど
いないように見えていて
実際には 実に 多くのものを
周囲に もたらしているものなんだよ。
人の表面などに構わずに
もっと人の内面に目を向けてあげてごらん
それは あなたの内面に
目が向いていないと出来ない事だし
それが あなたの内面に
目を向ける近道でもあるのだから。
あなたの
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