あなたが
あんなに怨んでいた お父さんは
幼い頃に親を亡くし寂しい思いをして
その思いを自分の胸の中にひたすら隠して
強く生きなければと言い聞かせて
生きて来てしまいました。
その頃には そう生きなければ
余りに悲しすぎて生きられないと
思ってしまったのです。
ところが そうして生きた
お父さんが結婚した時に
お母さんに求めたのが
それまでの人生の中で誰からも
得られる事の無かった
自分の事を解って欲しいという思いでした。
子供達が出来て
お母さんは 当然の様に
子育てに集中してしまいます。
おまけに お父さんは商売をしていましたから
お母さんは それも手伝い
何役もこなさなければ ならなくなっていました。
当然 お父さんの方ばかりを
向いている訳には行きません。
少しづつ お父さんの中に
寂しさは溜まり始め やがて別の女性を
求めるようになってしまい
何年間の間は耐え続けた お母さんが
あなたの弟を連れて出て行きました。
ちょうど小学生になったばかりの
あなたは お父さんと暮らさなければ
ならなくなってしまい 大好きな お母さんと
離れ離れの暮らしが始まりました。
それから何十年の間
あなたは あなたの胸の中では いつも
大好きな お母さんを想い求めていました。
実際に いなくなってしまった
お母さんを想い続けている事は辛過ぎます。
あなたは やがて自分の胸に蓋をしてしまい
あなたの表面的な部分に自分を作り始めます。
誰からも嫌われる事の無い 無難な自分を
作り始めてしまうのです。
そうなる事は仕方が無かったのですが
そうなってしまったら あなたの人生は
閉ざされる事になってしまう以外には無いのです。
あなたが物事の前に立った時には
必ずと言っていいほど その物事を
どうしたら良いのかが見えている場所が
あなたの中に有ります。
それを あなたは見失ってしまっています。
いいえ胸の中にある母を求める思いを見ない為に
塞いでしまった あなたの胸にも
それは ちゃんと感じられています。
ところが 幼い頃に母に逢いたいという
正直な思いに嘘をつかなければならなかった
あなたには 自然な思いに嘘をつく
とても悲しい癖が出来てしまっています
その悲しい癖が
あなたの人生を狂わせてしまいます。
お父さんが お母さんが あなたを
不幸にしてしまう訳では無いのです。
あなたが あなたの胸の中に浮かび上がり
感じられる感覚に正直にならないばかりに
あなたの人生を狂わせてしまうのです。
あなたが あんなに嫌い怨んでいた
お父さんが そうでした。
幼い頃に母を亡くし
お母さんの思い出の一杯詰まった
胸を塞いでしまい生きるしか無かった為に
あなたと同じように あらゆる物事の前で誰もが
感じられる感覚に正直になれずに
いつも安易な方を選び 楽をして歩く人生が
あなた達 家族全員を不幸の渦の中に
引きずり込んでしまった訳なのです。
誰が悪い訳では有りません。
どうか 悲しい癖を受け継がずに
あなたの胸の中に感じられる感覚を塞がずに
正直に受け止めて生きて下さい。
あなたが どう生きれば良いのかは
迷う事などでは有りません。
なぜなら既に ここに答えが出ています。
あなたの生きる
目の前に現れる物事を
どうすれば良いのか解らないとか
どちらに進めば良いのか解らない時には
あなたが正直になった場所に
ちゃんと どちらに進めば良いのかを
感じている場所が有る。
その感覚に正直に生きてあげるだけで
迷いなど一瞬で消え去ってしまいます。
その自分の感覚を大切にして
どんなに大変そうに見えたとしても
正直な場所が感じている方向に進む事で
一見 遠回りをしているように見えて
実は近道を歩いて行く事になっています。
あなたの中で 感じている事に
目を塞ぎ生きれば あなたの人生は
だんだんと閉ざされて行きます。
仕事であろうが 恋愛であろうが
人間関係であろうが 全ての事は
たったひとつ あなたの内面の正直になった
場所で感じられる感覚を どこまでも
大切にして行くだけで良いのです。
そこが示す感覚に対して背を向けずに
決して偽らずに進んで行きさえすれば
あなたの人生は どんどんと開けて行きます。
本当に自分に正直に生きるという事は
自分の中で感じられている感覚にまでも
嘘をつかない事が 自分に正直に生きるという事です。
まずは どんな時にも
意識的に 正直な自分の感じている方向を
選んで生きて上げる事が出来れば
あなたは今とは 全くの別人になってしまいます。
そこで初めて お父さんの生き方から
卒業する事が出来てしまいます。
あなたの
心の見つめ方の
手助けが出来ます。
誰も知らない楽な生き方
絶望から あなたを救い出し
生きる上での大きなヒントを与える
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