Miquette’s assortment

みけこの詰め合わせ

天満天神繁昌亭

2006-09-15 | いろいろ
天満天神繁昌亭のこけらおとし公演、初日の第二回へ行って来た。 60年ぶりの定席(毎日落語が聴ける寄席)の復活だそうだ。

天神さんを裏から抜けて鳥居を出たら、周りには人がいっぱい、まだ時間前で入場できない人(わたしも)、ご近所の人、なんとなく見に来た人、取材の人、人人人。 建物は想像してたよりもこじんまりとしている。
中もこじんまりと200席程度で、もしマイクがなくても声がとおる程好い狭さ。(最初ちょっとの間マイクが入っていなかったのでわかった)

色味は全体的に赤が基調で暖かい雰囲気。 緞帳は天神祭の船渡御(同行した父=呉服屋によるとかなり立派なつづれ織りらしい)、ピカピカのヒノキ造りの舞台、そして座布団は可愛く輝くピンク(笑)、その横には赤い火鉢。

実は、不肖このわたくし、ささやかながら建設募金に協力したので提灯に名前が。 提灯は客席の天井にびっしりとたくさん吊るしてあって、真上を向いて探すのはたいへんでなかなか見つけられない。 他の人もはっぴを着た案内のお兄さんに聞いて探してもらっているので、わたしもだいたいの位置をたずねてみようと近寄ってみたら、どこかで見た人、と思ったら小春団治さんだった。
なんとか見つけて写真におさめたが「毛子」しか見えない。 ロビーに備えてある芳名簿には、ほらこのとおりちゃんと。

ロビー壁面には亡くなった噺家の写真が飾られている。 吉朝さん、枝雀さんの顔もある。

演者と演目
  桂 かい枝 「ハル子とカズ子」
  桂 文華 「いらち俥」
  林家 染二 「手水廻し」
  桂 小米朝 「七段目」
  桂 春団治 「祝いのし」
 ~仲入~
 <口上> 左から 松枝・小米朝・春団治・三枝・鶴瓶
  西川梅十三と北新地一同 「万歳」
  笑福亭 鶴瓶 「宮戸川」(お花半七馴れ染)
  笑福亭 松枝 「うなぎ屋」
  桂 三枝 「作文」


約2時間半の間にこれだけ盛りだくさんなので、かなり忙しい。 そして、めでたい舞台の緊張感でみなさんとてもテンションが高い。
本当は、上方落語の巨頭(?)である米朝・春団治が揃い踏みするのを楽しみにしていたのだが、米朝師匠は骨折療養中(いかにして転んだかは小米朝さんがくわしく説明(笑))で欠席で残念。 舞台真ん中の「楽」の一文字は師匠直筆の書だとか。

もちろん、演目にも色々と感想はあるのだが、もうここまででだいぶん長くなったので、今回は写真中心ってことで。

完成が遅れていて心配もしたが、とにかくオープンできて良かったー。 名前のとおり、本当に繁昌してほしい。 みなさんもぜひお立ち寄りを。

※なお場内は原則撮影禁止ですが、この日は公演中以外の時間には、さあさあどうぞ写真をというノリで、みなさんも提灯などを自由に撮影されていました。

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4 コメント

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落語いいですねえー (ぷら)
2006-09-18 02:29:44
こんばんは。お久しぶりです。

落語、いいですねー。

私も近所の寄席にいったことがありますが、最近はご無沙汰でした。

提灯に名前が載るなんて、すてきですねー

なんだかわくわくしてきちゃいました(*^^*)。

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みけこさん、行かれたのですか (テルオ)
2006-09-20 21:11:09
 今、後ろでマトコが大阪の実家と電話で話していますが、その中でも「行ってきたの?」なんて話題になっています。



 繁昌亭の立ち上げまでけっこう話題になっていましたが、上方落語にとってはこれからが本番ですね。上方落語復興の立役者たちが次々と鬼籍に入っていく時代になり、中堅・若手の一層の活躍を期待します。それにつけても吉朝さんが亡くなったのは、返す返すも惜しい。
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いか焼き食べたい (三毛子)
2006-09-23 17:43:46
▼ぷらちゃん

わたしは寄付が小さいので10名で一つの提灯なのですが、とにかくすごい数の提灯がありました。

近所の寄席っていいなぁ。 聴きたいと思えばいつでも聴ける、繁昌亭も天満の人たちにはそんな感じになるのかな。



▼テルオさん

なんとか初日のチケットが取れたので、お祝い気分で行ってきました、それと提灯の確認に。

やはり当日ロビーでも「惜しい方から順に亡くなるよねぇ」という声が聞こえました。

渋谷でも今、大阪博覧会なるものが開かれていて、繁昌亭も出張するそうです。 わたしは博覧会でいか焼を食べたかったのですが、40分待ちで断念しました。
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『上方落語家名鑑』 (テルオ)
2006-09-29 19:09:52
大阪から『上方落語家名鑑』(やまだりよこ著 出版文化社 1714円)が届いた。物故者の頁を眺めながら「吉朝さん、あんさんそこに納まっている場合じゃないでしょう」と思いました。繁昌亭こけら落としがピーク、なんて言われないようにこれからの若い噺家さんたちにがんばってもらわんと。
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