友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

テレビドラマ「CHANGE」

2008年05月20日 23時23分16秒 | Weblog
 昨夜、「月9(げっく)を見なくちゃー」とカミさんが言うので、フジテレビ系列で午後9時から放映された『CHANGE』を観た。題名からすればオバマ氏のような物語なのかと思うけれど、実はそうなんだというところが実にふざけている。

 「総理大臣にまでなるのよ」とカミさんは、韓国ドラマを見るようにウキウキとしていたのに、ドラマが始まると、やはり腹時計どおり正確に居眠りをはじめ、先回も今回もほとんど始まりの3分ほどしか見ていない。

 主人公の木村拓也は小学校の先生だが、政治家だった父親の急死で、無理やりにその後釜を務めることとなる。選挙を実際に戦ったことのある私からすれば、選挙ほど嫌なものはないのだが、キムタクはそれを知る以前に、父親の地盤を受け継いだことで前知事と互角の選挙を戦うことができた。

 選挙では、全くの素人のキムタクは、選挙参謀の言うとおりに動いているに過ぎない。学校の先生といえども大人が相手なので演説だってうまくできない。私もあんなんだったなあーと思いながら、それでもやはり「若いキムタクは格好いいよな」なんて思いながら観ていた。

 事前の意識調査で、対立候補に大きく差をつけられていた。ドラマだからだが、父親の収賄疑惑を相手陣営がマスコミに流し、これでもうこの選挙派相手の勝利なるところだったが、起死回生の一発が炸裂し、キムタクは国会議員に当選する。

 その起死回生の一発とは父親の不正を認めることだった。実際にこんなことは起こらないことだが、キムタクは問い詰められて言う。「よいことのためだから、少しくらい悪いことをしてもいい。そんなことを子どもに教えられない。たとえ目的がよいことであっても、悪いことをしてはダメなんです」。

 現実の選挙で、キムタクの主張を有権者の皆さんが受け入れてくれるならば、本当にこの国は素晴らしい社会を築いていくだろう。政治は汚い(私は汚いような政治は政治ではないと言いたいが)。政治には金がかかる(私は金がかかるようにしてしまっている誰なのかと言いたいが)。本当にそうなのか、そう思い込まされているのではないのか。

 現実の政治の世界を全く知らないキムタクが国会に登壇する。「なんにもわかんない」と告白するが、実際そのとおりだ。多分、議員の経験のないものが国会での審議に出ても何もわからないだろう。そこでキムタクはどうでもいい陳情を聞いてしまう。秘書が「そんなことは国会議員でなくてもできます」と言うのに、キムタクは「じゃー国会議員は何をする」と自問する。

 ウブでとんまなキムタクを、これはいい、こいつを使ってこの難局を乗り越えようと考える政治家がいる。実際に、自民党の中にこういう政治家がいたら「こわい」と思うが、私が自民党の政治家だったら、小泉さんが出てくる前だったけれど、この難局を乗り越えるためには野田聖子を総理大臣にするのが一番だと思ったことがある。

 そんな風に考える脚本家がいるのだと思いながら、次回の展開を楽しみにしている。
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