友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

猛暑の中、怒鳴り声が続く

2017年07月15日 17時11分24秒 | Weblog

 こんな猛暑の中でも、コーチの鋭い指示が飛んでいた。「もっと後ろだろう。早く走れ」。「よし、いいぞ、いいぞ」。グランドを走り回る子どもたちも大変だが、指導するコーチもこの暑さは嫌だろう。今日は異常なほど暑い。「何度も言わせるな」「バカか」「よく考えてみろ」「そんなことも分からないのか」「気持ちなんだよ。気持ち!」。矢継ぎ早に男性が怒鳴る怖い声が飛んできた。

 グランドとは別の方向だ。路上で親が子を叱っているのかと思ったが、どうも開け放された家の中からだ。怒鳴り声は30分も続き、次第に言葉はきつく感情がむき出しになってくる。どこの家だ。誰か近所の方、止めなくてもいいのか。最近、自分の感情をコントロール出来なくなっている人が多い。大丈夫だろうか。こんな暑い日だ。窓を閉め、クーラーをつければ怒鳴り声は漏れないし、いやきっと激高した感情も冷やされるだろうに。

 コーチと選手、大人と子ども、男と女では前者が圧倒的に強い。強い者が弱い者に対する時は、決して暴力を振るってはならないし、威圧的であるのも恥ずかしい行為だ。近頃の親は子どもを叱らないという。叱る親もいるが、そういう親に限って、自分の感情のままだ。親は圧倒的な権力を持っているから、教え諭すことが親の役割だ。学校でも若い先生の中には愛称で呼んでいいと言う人までいる。先生と友だちの区別はつけないと教え諭すことは出来ないだろう。

 やたらと権威を振りかざしても、やたらと友だちレベルになっても、教育は難しい。学生運動に続いて、市民運動を長く続けてきた友だちがいる。息子から古希の誕生日に酒が送られてきたので、お礼の電話をすると、「オヤジ、もういいだろう」と言った。「どういう意味だと思う」と友だちが聞くので、「もう休んでもいいよということだろう」と答える。「酒を送るのはもういいとは違うよな。そういうことを言われる歳になった」と笑う。いい親子じゃーないか。


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