友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ラブレター

2015年08月24日 17時50分28秒 | Weblog

 書展を見に行った時、案内してくれた先生が「世界一短い手紙を知っていますか?」と聞く。「一筆啓上」のことかと思い巡らしていると、「『?』だけを書いたものです」と答えを教えてくれた。「?」にどういう意味を込めたのだろう。恋人なら「もう、愛していないの?」ということなのか。友人なら「どういうつもりなの?」と伝えたかったのか。いずれにしても、モヤモヤした想いを表したものだろう。

 来年は大和塾が10周年となる。この市も2つの町が合併して誕生10周年を迎える。市になった時に声をかけていただき、市民団体の発足へとつながった。先日、10周年をもって大和塾を解散することを塾生の皆さんと話し合い、おおよそ了解してもらった。他に引き継ぐ何か良い案があればそれを妨げることはないが、10年はちょうどよい節目だろう。そこで最後の講師に誰がいいだろうという話になった。

 「吉永小百合さんはどうだ?」という声があった。反戦詩の朗読をしたり、原発事故の福島支援をしている。女優で反戦・反原発を明確にしているのは吉永さんしかいないというのである。「だけど、本当に来てくれるのか?」と言う。「それは分からないが、お願いだけはしてみよう。初めから出来ないと諦めることはない」と、私はアタック役を買って出た。けれど、手紙を出すにしてもどこへ送ればよいのか分からない。インターネットにラジオ番組を持っているのでその局まで送るのがいいとあった。

 私たちの活動の趣旨を伝え、活動の歴史が分かる資料を送った。2か月が経つけれど、まだ返事は来ない。9月に3度目のラブレターを送るつもりでいる。想いを込めればいつか、きっと伝わるはずだ。いつもそう信じて、ラブレターを書いてきたけれど、実ったことは一度しかない。高校生の時は便箋に11枚の長い手紙を書いたけれど、開封もされずに帰ってきた。悲しい恋の結末だが、想いが足りなかった。「?」を書き送った人はその後どうなったのだろう。

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